4スレ目>>507~>>518


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507 名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/07/20(土) 11:07:29.04 ID:NW4wqk7so [2/14]


美穂「は~はっはっはっはっは~!!」


今日も今日とて一人の少女の高笑いが街に響く!


美穂「愛と正義のはにかみ侵略者!ひなたん星人!ただいま惨状ナリっ☆」 キュピーン


最近、ちょっとだけ有名になったヒーロー、ひなたん星人こと小日向美穂!

怪人が現れたらしいと、街の騒ぎを聞きつけ駆けつけた!!


なお本人は有名になりつつある事に非常に複雑な気持ちである模様

少なくとも卯月ちゃんには、ひなたん星人としての活動バレないだろうから頑張れ、美穂!


さて!そんな美穂の今回のお相手は!?

 

ハンテーン「はんてーん!」

 

街に人々を襲う謎のカピバラ獣人!

その名前、能力、目的は一切不明!

鳴き声から名前はとりあえずハンテーンだ!!

美穂「か、カワイイひなたっ!」

ハンテーン「?」


カピバラモデルのその怪人、

ずんぐりとしたその姿は穏やかそうで、どこかゆるく、

怪人でなければお持ち帰りしたいほどキュートであったりした。


美穂「ひなたんは、アレのぬいぐるみの商品化を希望するひなたっ!」


何処にだ。

 

それはさておき、


美穂「ひなたんの力は本来カースを狩るためにあるナリ」

美穂「けれど、街を騒がす存在も放っておくわけにはいかないひなたっ!」


その人格と力の維持に、負のエネルギーを必要とするひなたん星人は

エネルギーを補充できるカース狩りのとき以外はできるだけ力を抑えておくべきなのだが、

美穂自身にはそんな事情は関係なく、守れる人は守りたいと思っていて、


ひんたん星人にしても、そんな美穂のヒーロー像をベースにして作られた人格なのだ。

街の騒ぎにはヒーローとしての血が騒ぎ(?)、できるだけ駆けつけたくなるらしい。

 

美穂「この街はまるごとつるっとぜ~んぶ私のものひなたっ☆」 キラッ


美穂「他の誰にも、たとえカピバラさんにもあげることはできないナリっ!」


そう言って刀を構える少女


ハンテーン「はんてん!!」


主の敵であるところのヒーローとやらが臨戦態勢に入ったのを見て、

ハンテーンもまたやる気満々だ!


ハンテーン「はん!」


先に動いたのはカピバラ獣人だった!

自身の体毛の一部を硬質化させ!


ハンテーン「てーん!!」


一気に射出!

数え切れない毛針攻撃が美穂に襲い掛かる!


だが


美穂「こんなものひなた?」


目前で刀をただ一振り

それだけで襲い来る毛針の全てを叩き落してしまった!


ハンテーン「はんてん?!」

自身の攻撃を物ともしない少女の様子に怪人は驚く


美穂「ひなたん星人の秘密☆その5!」

美穂「聖なる乙女を守るバリアーがひなたんを守ってくれるナリ☆」


バリアー(物理)である。


美穂「今度はこっちから行くひなたっ☆」


そう言うと少女は凄まじいスピードでハンテーンに駆け寄ってくる


ハンテーン「は、はんてん!!はんてん!!」


毛針を射出し、近づけさせまいと応戦するが無駄。

その全てが叩き落され、簡単に接近を許してしまった。


美穂「悔い改めるナリ☆」

ハンテーン「はんてん!?」

美穂「ラブリージャスティスひなたんフラーッシュっ!!」


全てを一刀両断にするひなたん星人の一撃が怪人に向けて放たれる!


が、しかし!!


ハンテーン「はんてん!!」


ハンテーンは全身の毛並みを一気に硬質化!

なんとラブリージャスティスひなたんフラッシュ(物理)をその体で受け止めたっ!!


美穂「!」


まるで信じられないものを見るように驚く少女の隙を逃すハンテーンではない!

硬質化した毛をさらに爆発するように全方位に射出!

さながら炸裂弾の如し!


美穂「くっ!」


慌てて飛び退き、飛んできた針を刀で打ち落とすが、

しかし討ち漏らした何本かの毛針が手足の数箇所に刺さってしまった。


ハンテーン「はんてーん♪」


ドヤ顔でしてやったりとでも言いたげなハンテーンであった。


美穂「ど、どういうことナリ・・・・・・?」

ハンテーン「?」

美穂「ひなたんの必殺技であるところの」

美穂「ラブリージャスティスひなたんフラッシュが効かないなんて信じられないひなたっ!」

ハンテーン「はんてん?」


これはおかしいとハンテーンは思う。

針弾自体に威力はさほど無いから、刺さってもケロっとしているのはいい。

だが、自身の針弾に塗りこまれた『反転薬』、その効果すら少女には無いように見えた。


美穂「ひなたん星人の秘密☆その6」

美穂「天使の祝福によって、ひなたんにはどんな毒も効かないナリっ☆」


妖刀『小春日和』の効力である。

『小春日和』はあまりに精神支配力が強い、日本一、横暴な刀。

ひなたん星人には、いかなる薬であろうと精神に作用する効果であるならそれは通じない。


ハンテーン「・・・・・・。」


カピバラ獣人ハンテーンは考える。

今相手にしている少女。

この娘は、自身の能力が通じない上に戦闘能力があまりに高い。

ただ、刀による攻撃しか出来ないようなので、

斬撃に対して非常に強い耐性を持つハンテーンの毛並みは、少しばかり彼女に対して優位であろう。


ただし、先ほどの全方位毛針攻撃で、

全身の毛の数割を射出した今はその限りではない。

毛の再生には多少の時間が掛かる。


そもそも毛針が通じなかった以上、この場で戦う理由が何一つないのだ。

ならば、やる事は一つ。


ハンテーン「はんてん!」

言葉の通り、体の向きを反転させて、


美穂「あっ!!ちょっと待つナリ!!」


カピバラ怪人ハンテーンは逃げ出した。


美穂「な、なんて逃げ足の速い怪人ひなたっ」


それはもう瞬く間に、

はぐれメタルもびっくりなスピードで怪人は去っていった。


美穂「それにしても、怪人を逃がしてしまうなんてひなた・・・・・・」

美穂「ひなたん星人、一生の不覚ナリっ・・・・・・」


ひなたん星人がショックを受けるのは無理も無い。

日本一の刀による、日本一の技術を発揮した

まさに日本一の斬撃を、あの怪人は受け止めたのだ。

『傲慢』な刀から生まれた人格としては少々受け入れがたい事であろう。


美穂「・・・・・・修行が必要ひなた」

美穂「もっともっと強くなって!必ずあの怪人を!」

美穂「まるっとつるっと一刀両断にしてみせるひなたっ☆」


だが、ひなたん星人は挫けない!

斬撃の効かない相手にあえて斬撃で挑み、見事勝ってみせると誓うのであった!


そして少女は刀を鞘に納める。


美穂「さてと、これからどうしようかひなた☆」


美穂「・・・・・・・ん?」


美穂「おかしいナリ、ちゃんと『小春日和』は鞘に収めたのにひなた」


脇に抱える刀は、どう見ても鞘に収まっている。

なのに、何故だろうか


美穂「どうして、”私”の人格がまだ出てるナリ??」


何度、刀を抜き差ししても『ひなたん星人』の人格が引っ込む事は無かった。

 

『小春日和』の精神支配が強まるのは、あくまで”刀を抜いている”間だけである。

”鞘に収まっている”間、薬の効力が薄まるわけではなかったようで。

『反転薬』は恥ずかしがり屋の小日向美穂の内にあった、『ひなたん星人』の人格と合わさり、

この様な形で効果を発揮したのだった。


美穂「ふっふっふ」


美穂「は~はっはっはっはっはっは!」


美穂「薬の効果がどのくらい続くかはわからないナリ」


美穂「けれど、こうなったら私も精一杯日常を楽しむひなたっ☆」 キラッ

 

小日向美穂は薬の効果が切れるまでしばらくの間、ひなたん星人のまま生活をする事になるようだ。

――

――

一方その頃


アバクーゾ「あばくぞー!」


別の場所ではアバクーゾが暴れており、民衆はパニックに陥っていた。


肇「怪人ですね。」


肇は冷静に暴れる怪人を分析する。

どうやら、それに近寄ると自分の恥ずかしい秘密を大声で叫んでしまうらしかった。

そのせいで多くの人々が、恥ずかしさのあまりうな垂れ再起不能になっている。


肇「『戟王丸』なら遠距離から一撃で倒せるけれど・・・・・・。」

流石に一般人を巻き込みすぎるから、この案は却下だ。


肇「それなら」

と別の刀を取り出そうとするが、

アバクーゾ「あばくぞー!」

肇「!」

その前にアバクーゾが近づいてきていて

『本音薬』の含まれた毛が舞う。


肇「へっくち、しまっ・・・・・・」

くしゃみと共に少女の目が怪しくきらめく

肇「メンルイパワーでバハムに出張♪」

肇「みんな大好き 好き好き大好き うー☆どおぉん!!」

肇「メンルイハートにキュンキュンきらめく」

肇「ホントの気持ち 頑固☆一徹16歳!」

肇「だいじなだいじなトウゲイだもん!」 キャピピーン


肇「・・・・・はっ!!」


肇はかつて『小春日和』を所持していたことがある。

日本一、横暴な刀は鬼の少女のうちにも例外なく人格を作っており、

今のは当時、『小春日和』を抜いて戦った時に使われていた人格の再現であった。


肇「・・・・・・墓場まで持っていくって決めてたのにっ!」 ガクリ


アバクーゾ「あばくぞー♪」


鬼の孫娘の秘密を暴いたアバクーゾは、機嫌よく去って行ったのだった