4スレ目>>327~>>332


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名前: ◆zvY2y1UzWw[sage saga] 投稿日:2013/07/16(火) 02:09:14.63 ID:zrwh3gmW0 [2/9]
精霊に選ばれた少女たちが降らした癒しの雨が降り注ぐ。

それを夕美は笑顔で受け止めていた。

体中に力がみなぎる。雨の日はいつもよりも調子がいいが、雨の中の精霊の力の影響かいつもよりいい感じだ。

「やっぱり水はいいねー水と太陽と空気があれば生きていけるし!」

「でもハンバーガーショップで『水だけ。』って言ったときはどこのラッパーかと…」

その時、菜々の背後にカースが現れる。

黒い、一本角の馬型カース。それが怒り狂っていた。

「こ、これはユニコーン型カースですか!?初めて見ました!」

あわてて高く飛び上がり、突進を避ける。

「ナナは処女ですって!まったく!」

「突進しか能のない害獣かな?」

にっこり夕美は笑うと、近くにいた普通のカースに駆け寄り、手から緑色に光るネットのようなものを放出し、捕獲。

見る見るうちにカースが小さな種になってしまう。

普段なら結構疲れるのに、癒しの雨と相性がいいのか、全然そんなことはない。

その種を地面に投げ、ユニコーンの視界に入る。

「ほら、おいで。」

『ヤッテヤンヨオオオオオオオオ!!』

一直線に突進してくるそれの目の前に、いきなり大木が生えた。

角が突き刺さり、そこから一気に樹液が噴き出す。

もちろん地球の植物ではない。夕美の母星の植物だ。

その樹液は生物の呼吸器官から侵入し、息を止めて急速に腐敗させ肥料にする。

カースには呼吸器官はないようだが、粘着質の樹液は空気に触れていると高速で固まる。動きを制限したのだ。

…そもそも角が抜けないようだが。

「そぉい!」

菜々が夕美に渡された竹槍でカースを貫く。ちょうど核にヒットしたようで消滅した。

「この植物…どうするんですか?」

「そうだねぇ…あ、いい事思いついた!」

その母星の木に触れると夕美は呪文のような物を唱える。

『生まれ変われ…適応せよ…恐れることはない…!』

すると密林に生えていそうな外見の木があっという間にクスノキになってしまう。

『魔除けの木、クスノキよ!癒しの雨の力に答え、祝福の地を形成せよ!』

夕美がぱっと腕を開くと木を中心に半径3メートル程の花畑がアスファルトを裂いて形成される。

その近くにいたカースは苦しみ悶え、消えてゆく。

「よーしよしよし。雨が降ってるからとはいえこんなにうまくいくとは…」

「これ、どういう雨なんですか?なんだかカースの勢いが減った気が…」

「癒しの雨だよ。精霊の力が宿ってるの。あの子達、成長したなー」

「精霊…あー!ナチュルスターの力ですか!」

「そうだね…街を救ったら改めて会いに行こうかなー?それに…」

「それに?」

「森は海の恋人って言うしね!」

微笑みながらカースを消滅させていく。

最高にいい気分。今なら瘴気に包まれた、植物の全くない…あの忌々しいネオトーキョーだって植物化できそう。

…実際はまだ難しいのだけれど。…まぁそんな気分だ。

そんな彼女の上空を大きな影が横切る。憤怒の翼竜だ。

口から吐き出された弾が、クスノキをへし折った。

その瞬間。夕美の笑顔が般若のそれに変わる。

急いでクスノキを再生すると、足元から童話の豆の木のように大きな植物が生え、夕美と菜々を上空へ運ぶ。

「菜々ちゃん、届く?」

「…やってみましょうか。ウサミン・バンブーショット!」

「ナチュラル・ソーサー!」

通り過ぎた竜に向かって菜々の腕に形成した小さな大砲から竹槍が飛び出し、夕美から円盤のようなエネルギーが襲い掛かる。

「グオオオオオオオ!」

しかしエネルギーは固い鱗を傷つけただけ。

比較的鱗の薄そうな足に竹槍がヒットするが、貫くことはできなかった。

「ちょっと遠かったですね…」

「…あんなに速いなら仕方ないね、はやく二人を探して4人でアイツを倒そう。…美世ちゃんは避難?」

「そこは聞いてみないと。以外に戦えるかもしれませんし。」

とりあえず木から降りると、二人は探し人を再び探し始めた。


イベント情報
・夕美が肉食植物以外にも精霊の祝福を受けた木を設置し始めました。それぞれ複数設置しています
・翼竜の足に僅かに傷がつきました。

精霊の祝福を受けた木
浄化効果を持った花畑に囲まれた木。休憩所としてどうぞ。
魔力回復促進、疲労回復促進効果があります。