作品概要

黄金バットとは、1930年(昭和5年)に誕生した当時の子供を熱狂させた紙芝居作品であり、日本の昭和史や日本の歴史そのものに名を残すほど有名な作品である。
現在では、アニメ・実写・漫画など様々な派生作品が生まれ、ニコニコ動画でも2011年04月25日よりニコニコチャンネル・フルアニMAXでアニメ作品の放送が始まった。

紙芝居「黄金バット」は日本最古のスーパーヒーロー作品の一つであり、今日に続く娯楽作品の原点の一つでもある偉大な作品。
1930[昭和5]年に当時人気だった紙芝居「黒バット」の最終回で無敵だった怪盗「黒バット」(この怪盗「黒バット」も白骨面に黒マントだった)を倒すヒーローとして、誕生した。
当時は類を見ない作品であった為、たちまち大人気となり、模倣品や類似品、お菓子などの挿絵に利用された。
その偉大さ故に日本の紙芝居の歴史を語る上で絶対に欠かすことのできない作品である。ちなみに、アメリカンコミックスのメジャーヒーローである「スーパーマン」「バットマン」より歴史が古い。(スーパーマンの第1作が出たのが1938[昭和13]年、バットマンの第1作が出たのが1939[昭和14]年)

第二次世界大戦が終わると、日本の漫画文化も浸透し黄金バットの絵物語(漫画)が誕生した

また、1950[昭和25]年>1950年版実写映画1966[昭和41]>1966年版実写映画年には実写映画化された。
制作会社は、いずれも東映(1950[昭和25]年版は東映の前身である東京映画)。
ちなみに1950年度版のヒロインは美空ひばり、1966年度版は高見エミリー(現:鳩山邦夫婦人)がそれぞれ勤めている。

1967[昭和42]年には、漫画版を原作として、第一動画制作でカラーテレビアニメとして放送される。
フィルム上に詳細なクレジットがないため、制作陣に不明な点が多かったが、ファンサイトの研究等で、TCJ(現・エイケン)で「遊星仮面」の制作班だったスタッフが移籍の上、韓国と合弁で設立したアニメスタジオで制作したことが判明している。(背景をメインに、作業の二割ぐらいを韓国のスタッフに任せていたらしい)
このアニメ版では、今までいなかったライバルキャラとして「暗闇バット」(濃紺色の黄金バットと言った方がわかりやすいか)が追加されている。

また、1967[昭和42]>1967年版アニメ映画年夏には、アニメ映画(と言っても、テレビ版の焼き直しだが)として劇場公開もされている。
ちなみに、このアニメが終了した後に放送されたアニメ番組は、「巨人の星」である。
アニメ版終了後は以後数十年に渡って一切の展開がなかったが、80年代後半に入ると、テレビ東京系でアニメ版の再放送が行われ、91年からは漫画家あさりよしとおの手によるパロディー作品「ワッハマン」が8年にわたって連載されて人気を博す等、再びその名は不死鳥のように蘇り、後年のネット配信に先駆ける黄金バットブームの土台となった。

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最終更新:2012年02月21日 07:02
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