ねこだるま第五話

□ねこだるま第5話
トーコはきょうもねこだるまを手でころがしながら話しかけていた。
「いつきくんからメールこないんだ~、ねこだるま。わたしもメール出してないけど。」
「ちぇ~ つまんな~い」ごろごろ畳の上をころがる橙子。
場面は変わって柔の家になる。
柔は動物好きでフェレットとフェネックを飼っていた。
フェレットにはアレクサンドロス、フェネックにはカメハメハと名づけて可愛がっていた。
柔は13歳の中学生だが二人の姉がいる。17歳のイワシと20歳の大学生だ。
柔は末っ子の男の子で見ためが可愛いので二人とも柔をとても大事にしていた。
甘やかせていた。柔がお風呂に入ってるとイワシか大きい姉も入ってくる。
夏になると部屋のなかで二人の姉はすっぱだかでいることが多い。
毎日朝になるとどちらかがお越しにやってきて寝起きのキスをする。
イワシは本や漫画やゲームを柔にあげたり貸したりしていた。
大きい姉は柔やイワシに小さいころ本を読み聞かせていたことを思い出すと二人にいう。
最近でも柔に小説を読み聞かせている。柔は姉のことが好きなので黙って聴いてる。
イワシと柔二人の世話をするのは大変だったけど幸せだったなと分かった風な口をきく。
柔の家にはイワシや大きい姉の友達が何人か遊びに来る。
姉たちは美人だがこの姉たちの友達も美人だ。イワシの友達は高校生でぎゅっぎゅっと
柔に抱きつく。イワシたちにとって柔は人形か弟か親戚の子だった。
「あー わたしにも柔くんみたいな弟がいたらなぁ」と言う彼女には妹がいた。
柔は穏やかな性格なのでそんな姉の友達にもニコニコしていた。
まだ幼いあどけなさがたっぷり残ってるのはイワシや大きい姉の友達も柔を可愛がってる
からだとおもわれる。
大きい姉の友達も柔のことが大好きで膝の上にのせて手で抱えてふわっと抱きしめられる。
イワシたちもいい匂いや甘い匂いがするけどこの大きい姉やその友達はもっといい匂いが
した。それでとても柔らかい。あたまをなでたりほおずりをしたりして喜んでいた。
犬かネコか?とも思うけど怒らせると困るのでなすがママにしていた。
「柔くんみてると弟か子供に思えるね」と友達が言った。
「ねぇ~ こっちにも柔くん抱っこさせてよ」ともう一人の友達がいった
大きい姉は柔のことは大好きで4人の様子を笑顔でみていた。
大きい姉は美味しい料理を作って出してきた。
「あのね、柔には猫って幼なじみいるでしょ。みんなしってる?」
「あんた柔のことばっかり話してるからしってるよ。猫ちゃんていうんでしょ。」
「ああ、あの名前も顔も可愛い子。」
「最近、柔にベタベタしてるから柔の彼女になるかもね。」と大きい姉
「へぇ~ 柔くんに猫ちゃんねぇ」と友達がシャンパンを飲みながらいう。
「猫ちゃん大変だねぇ、姉二人がいて」と香露がいう。
「姑が二人も…」
「あんたたちねぇ…。わたしも猫ちゃんには好意的に思ってるよ。イワシもね。」
「それにまだ中学生だから猫の方から一方的なだけで柔はどうおもってるか…」
「お姉ちゃんたち僕は猫のこと友達だと思ってるよ。」
「へぇ~ 友達から始まるんだよ。初恋でもほんとの恋でも。」と姉の友達がいう。
「でも柔には別に好きな人がいるんだよね。」グラスを傾けながら姉がいった。
「ええ~初耳!! それだあれ」と香露
「橙子ちゃん。」姉がポロリといった。
「ええ~ 橙子ちゃんの恋のお手伝いしてるのに?」
「ちょっとお姉ちゃん…」柔がたまらず言った。
「橙子も猫もただの友達だよぅ…」
「恥ずかしがらなくてもいい。二人とも大事にしなさいね。」
「そうだよ。一人に決めなくてもいいからね。」
柔は膝から降りて布団に寝た。
大きい姉とイワシがやってきて本を読んであげにいった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2014年02月18日 14:00