エルゼ=ツー=エーベルハルト

『――いつまで戦い続ければ良いんですかねえ、ほんと』

名前 エルゼ=ツー=エーベルハルト
年齢 19
所属 グロースクロイツ帝国
階級 空軍中尉
身長 171cm
体重 56kg
趣味 散歩
好きな食べ物 酒類全般・甘味類

|容姿

穏やかさな雰囲気を感じさせる女性。
くすんだ色味の金髪は、首筋辺りで一つに束ねられている。
眼鏡をかけた顔は、どこかくたびれた様子。
170cm程のスラリとした体つきで、いつもは軍服を着用している。

|セイバーユニット

《空戦型強化外骨格 Hu-61 ヒンメルブルク》

「高高度からの爆撃による一気殲滅」をコンセプトに、フーゴー社が設計開発したセイバーユニット。
背部の大型ターボジェットエンジンと脚部のジェットスラスターによって、各国ユニットの中でも屈指の重装備を誇りながらも高高度の飛行を可能とした。
ただその重装備故に、Hu-61の最大速度・機動力は他のセイバーユニットと比べて大きく劣る結果となった。
また、ターボジェットが消費するエネルギーは通常のユニットエンジンの数倍であり、それによってHu-61の航続可能時間は大きく減少する事となった。
高い生産コストという無視出来ない内容に加えてこれらの問題点を受けた軍上層部は、Hu-61の量産化計画を凍結。
エルゼが使用するユニットはテスト飛行用の先行試作機で、他ユニットとパーツの流用が出来ないので整備が非常に面倒である。
以上、様々な問題点を抱えるHu-61ではあるが、その火力は陸軍一個大隊に匹敵するとも目されていた。
また、高高度での飛行を可能とする為にエフ=フィールドの強化を図った結果、空戦型ユニットとしては目覚しい防御性能を獲得した。
まさに「空飛ぶ要塞」の名に恥じないユニットである。
数多くの武装や高高度飛行用の酸素タンクなどを搭載した結果、ゴテゴテとした無骨なシルエットとなった。また、元々が飛行テスト用である為、カラーは塗装無しの鋼色である。
余談だが、本来Hu-61はB(Bombenangriff-爆撃)型の他、U(über Grund-対地特化)型やA(Antischiffsrakete-対艦特化)型の開発も進められていたが、結果として生産にこぎつけたのはB型のみであった。
武装換装によって仕様変更を行うというのが当初の設計で、その名残として各武装は容易に連結を解除する事が出来る。

「ヒルシュホルン」

通信機能と照準機能、索敵機能を持ったバイザー型ユニット。
ヤギ・ウダアンテナの技術を流用したアンテナを備えており、高い通信・索敵性能を持つ。
索敵によって発見された情報は、右腕に連結された戦術ユニット「テュール」に逐次転送される。
名前の由来は、二本のアンテナが鹿の角のようなシルエットをしている事から。

「テュール」

腕部装備の総合戦術ユニット。エルゼは右腕に装備している。
タッチパネル型のデバイスで、基地からの報告や「ヒルシュホルン」の索敵結果などの情報を統括する役目を果たす。
レーザーガンを始めとする各種装備をアタッチメント可能。
名前の由来は、ゲルマン神話の軍神から。

「55mm三十連装ミサイルポッド」

背部の大型ターボジェットエンジンと連結搭載された武装。
「ヒルシュホルン」「テュール」の機能を利用した誘導能力が特徴で、最大30の目標をロックオン可能。
一発一発の威力はそれほどでもないが、全弾命中ともなればただでは済まないだろう。

「9.2cm単装砲」×2

肩部のハードポイントに左右それぞれ一門ずつ連結搭載された武装。
誘導能力こそは無いものの、小型艦艇の主砲にも匹敵する火力が魅力的。
元々は高角砲として設計されていたものの流用で、約180度の旋回が可能。

「コイルガン」

腰部背後に連結搭載され、発射時に前面へ展開する事で使用する武装。
その威力は絶大で、Hu-61の中では最大の瞬間最大火力を誇る。
ただ発射の際に多量のエネルギーを消費するのが難点。

「7.62mm軽機関銃」×2

実質的なヒンメルブルクの近接武装。
性能面では通常の軽機関銃と特に差は存在しない。
Hu-61のシステムと同調した自動リロード機構が特徴。

「72mm三連装ミサイルポッド」

脚部のジェットスラスターと連結搭載された武装。
三十連装ミサイルポッドと同じく、「ヒルシュホルン」「テュール」と連動した誘導能力を持つ。
数こそは少ないものの、一発毎の威力は三十連装ミサイルポッドより高い。

「レーザーガン」

腕部の戦術ユニット「テュール」と連結搭載された武装。
高熱量のレーザーを継続発射、広範囲の敵を薙ぎ払う事が可能。
コイルガンと同じく、多量のエネルギーを消費するので多用は不可。

|性格

穏やかな性格の持ち主で、時折暗い(黒い?)一面も覗わせる。
緩い表情と間延びした口調が特徴だが、ある人が言うにはそれは意図的に作られたキャラだとか。
元来戦いを好むタイプではなく、時折自分が軍人である事に疑問を抱いている。
先も見えないまま長期化する争いに最近はノイローゼ気味。

|背景

グロースクロイツ帝国空軍中尉。
エルゼの家系は19世紀の第二次産業革命期にのし上がった新興領主である。
帝国軍の近代化に伴い、祖父の代より代々軍人として帝国に仕えていた。
現当主の娘として生まれたエルゼもまた、帝国軍人となるべく幼い頃から教育を受けていた。
帝国航空兵学校が設立されるとすぐに入校し、セイバーユニット装着者として訓練を積む。
兵学校で優秀な成績を残したエルゼは、着任と同時に当時開発が進められていたHu-61のテストパイロットに選出。
試験部隊の装着者として各地を転戦、量産化計画の凍結後はアイギュプトス共和国の前線基地に配属される事となる。

「帝国航空兵学校」

1935年のフィーンド邂逅、そしてそれより続く抗争によって、航空戦力は陸・海と共に戦力の一端を担う位置づけをされるようになる。
これを受けたグロースクロイツ帝国議会は1936年に新たに航空省を新設、初代大臣に「先大戦の英雄」「撃墜王」H.ゲーリングを任命した。
ゲーリングは陸海両軍の付属戦力に過ぎなかった従来の航空戦力を統合・再編し、「帝国空軍(Luftwaffe)」という名で一軍種としての独立を果たした。
またゲーリングはフィーンドの研究によって生み出されたセイバーユニットが持つ可能性にいち早く注目。
自ら主導でセイバーユニット開発を推し進め、1939年には大々的な量産を開始。
その翌々年の1941年には、セイバーユニット装着者の養成を目的とした帝国航空兵学校を設立した。

ゲーリング自らが学校長を務めるこの兵学校は、2年間の教育プログラムによって装着者を養成する。
生徒の年齢層は6~20歳と幅広く、(犯罪者を除いて)貴族平民一切の出生を問わない採用方針を採っている為、装着志望者から非常に高い人気を得ている。
卒業後は、兵学校での成績に基づいた階級区分が為され、各地の基地へ配属される事となる。
一つの目安としては「主席→少尉」「次席→准尉」といった具合である。

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最終更新:2013年09月27日 21:44