橘花弐型

初の純瑞穂製実用ジェットセイバーユニットが、橘花弐型(きっか・にがた)である。
背部の大型ウイング=リフターと脚部パーツに付属した補助噴進ユニットで飛翔し、機動戦闘を仕掛けるというジェットセイバーの基本を抑えたつくり。
当機は最高速よりも運動性に主眼を置き、主翼推力はさほど高くない分「手筒花火」の異名をとる補助噴進ユニットが強力になっている。
「手筒花火」はホイールによる助走ゼロのすばやい離着陸や、足を振っての急激な減速・旋回・上昇に活躍。
執拗に敵の背後や頭上を取りながら攻撃する能力に長けるほか、低空での対地攻撃任務においても優れた性能を発揮する。
ただし、接近戦を行う割には装甲やフィールド出力が空戦型相応のものであり、いささかユニット装着者の技量に信頼を置き過ぎている感はある。
独自の剣技体系を擁し、一般的に高い練度を持つとされる瑞穂らしいセイバーだ。

基本カラーは緑。リフターの左右翼に、ひとつずつ赤い日の丸をあしらっている。
通信用アンテナ及びインカムは髪留めタイプで、指揮官機仕様ではピンと立った犬耳を思わせる形に大型化。

《武装》
  • 弐式超振動刀
日本刀型のヴィヴロブレード。セイバーの膂力補助を前提とした、刃渡り三尺三寸余り(おおよそ100cm)の業物。
馬上で振るい、走る勢いで断ち切る大太刀に着想を得て、飛翔の速度を乗せて居並ぶ敵を狩るこの武器が生まれた。
フィーンドの装甲を研究して生み出された超硬刀身は、振動機構に頼らずとも十分な切れ味と、信頼に値する強度を備える。
よって小型種は素のままの威力で薙ぎ払い、中型以上に対しては虎の子の超振動を使う、という戦い方が可能。
この類の武器は「大空のサムライ」たる瑞穂航空歩兵の象徴であり、採用機種は多い。
橘花においては、腰のハードポイントに鞘を付ける形で二本がマウントされている。

  • 内蔵式5.56mm機関銃
両肩アーマーに内蔵された軽機関銃。ベルトの装弾数200×2。左右で鏡写しの構造になっており、薬莢はどちらも外側へ排出する。
砲身が巡航時はカバーで保護され、使用時にアーマー上部が展開してせり出す機構を備えている。
あくまで小型フィーンド掃討および牽制用の軽火器として割り切った設計で、火力はセイバー用短機関銃レベル。反動も然り。
ただしエフ=フィールドを中和した上でうまく集弾したのであれば、中型フィーンドに有効打を与えることも。

  • 22mm九連装噴進砲
噴進砲とはようするにロケット砲のことである。
最新式の対フィーンドミサイルのような誘導性能は持たず、補給を受けない限り撃ちきりだが火力面では優秀で、有効射程も500m、最大射程は2kmに及ぶ。
基本的には小型の一団や遠距離の中~大型に初撃として叩き込み、イニシアチブを握る為に使用される兵器。
未使用時はバックパックに吊り下げるように懸架する。

※これに加え、指揮官機やエース機には脹脛パーツに装備する対フィーンドミサイル×2や、先述の強化アンテナ等のオプションが付加される

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最終更新:2013年09月24日 22:27