池沼唯と黄色いあひる


池沼唯と黄色いあひる


ブブブブー!!
唯「あーうー!!」
憂「な~に、お姉ちゃん♪」
唯「うーい、ゆいのおむつ、きちゃない、きちゃない!!」
憂「も~お姉ちゃん! また漏らしたのね!!」
唯「う~い、おむつかえる~(^q^)」

とある平沢家の夜―
夕食後に、もはやお決まりと化した二人のやりとりがあった。
もはや当たり前のように糞を漏らし、オムツ交換を要求する姉・池沼唯と、
それに頭を悩ませる若き介護人である妹・憂であった。

憂「はぁ~…お姉ちゃん、オムツ替えるからジタバタしないでね…」
唯「はう~♪ ゆい、すっぽんぽん」キャッキャッ

不快なうんちオムツを交換してもらう気持ちよさか、唯は脚をバタつかせて喜ぶ!
憂がオムツを完全に脱がせる前に暴れたものだから、脚に引っかかったうんちオムツが振り回され、唯の下痢便があたりに飛び散る!

ビチャチャチャチャチャ!
憂「ちょ、きたな…やめ…!」
唯「あうあう~キャッキャッ♪(^q^)」バタバタ

バッチーン!
憂「い、いい加減にしなさい!」
唯「ビーー!! いじめたー!("q")」
憂(なんで…何回言っても聞かないの…?)

その晩、グズる唯をあやして脅してなんとか寝かしつけた後、憂は考えた。
今現在、最も頻繁に悩まされているのが、唯のお漏らしである。
何しろ家の外でも中でも我慢などまったく出来ずにブブブー!してしまうため、それが様々な場でのトラブルの元になるし、何より憂の手間がかかるのだ。
店などでは露骨に嫌な顔をされるし、養護学校ではイジメをさらに加速させてしまう。

唯はしょっちゅう拾い食いをしているため、胃腸の中には常人の10倍以上の雑菌が蠢いており、そのため常に便も緩く、放出の際のニオイと音も半端じゃない。

しかし、本当に唯はまったくうんちを我慢できないのか
便意を感じた瞬間、本人も制御できないままブブブー!してしまうのか

もしそうでないなら―
唯が自分の意志で便の放出をコントロールできるなら―手の打ちようはあるかもしれない。

次の日―
唯「うーい、あいすたべたい(^q^)/」
憂「いいわよお姉ちゃん。何がいい?」
唯「あう~♪ がりがりくん~♪」キャッキャッ

夕食後、憂にアイスをねだる池沼唯。普段ならここで文句のひとつでも言いたくなる憂だが、今日はなぜかニコニコしながら姉である唯にアイスを与える。

唯「んまんま~(^q^)」ベッチャベロベロ

唯がアイスに満足し、太った体をアザラシのようにだらしなく床に転がし始めた時―
そろそろ頃合いかと見た憂は、棚の奥から今日買ってきた「あるもの」を取り出す。

憂「お姉ちゃん♪ 今日はお姉ちゃんにプレゼントがあるんだ~」
唯「あ~う~? ぷれでんと?」
憂「そう、プレゼントよ♪」
唯「ぷれでんと! ぷれでんと!(^q^)/」
憂「これだよ♪ お姉ちゃん」
唯「あうあうあ~(^q^)」キャッキャッ

憂が袋から取り出したのはなんと、黄色いあひる型のおまるであった!
明らかに対象年齢は幼児以下のものであるが、これが唯のお漏らし克服のための切り札なのだ。

唯「あう~! あいるたんだ~」ドダダダ!

喜びのあまりあひるのおまるにタックルしている姉を見ながら、憂はニコニコしている。
デフォルメされた可愛いらしい「あいるたん」は、みごとに3歳児並の唯の心を掴んだようだ。
いつも「わんわん」や「にゃんにゃん」に避けられている唯としては、池沼行動にも身じろぎもしない
「あいるたん」の存在はとても嬉しかったのだろう。
ヨダレと鼻水全開ではしゃぎまわっている!

唯「あいるたん~♪ いいこでつね~(^q^)」

憂(ふふ、あんなに喜んじゃって…♪)

憂「お姉ちゃん。あひるちゃんともっと仲良くなる方法があるわよ」
唯「うー♪ ゆいあいるたんとなかよくする~(^q^)」

憂はそう言うと、唯のオムツを脱がし始めた。
不思議そうな唯の手をひき、おまるの上にまたがらせる。

唯「うーい? どちてはだかぽんぽん?(゚q゚)」
憂「この方が仲良くなれるのよ。あ!あひるちゃん、喜んでるみたい!」
唯「あいるたん、よろこぶ~(^q^)」キャッキャッ

唯は自分が下半身裸にされたことはいちおう疑問に感じたものの、「あいるたん」が喜んでいると勘違いすれば、もうそのことを忘れ、おおはしゃぎする。
池沼である唯はものごとに対して、何故、どうしてを考える思考回路がほとんどなく、あっても池沼独特の理屈が通らないおつむの働き方をするため、こういう時は非常に扱いやすいともいえる。

しかしその時、平穏な家庭を乱す池沼の合図(ファンファーレ)が鳴り響く!
ブブブブー!!

夕食後に食べたアイスと、下半身が丸出しになりお腹が冷えたことで、唯はブブブーしてしまう。

唯「あ”ー! ゆいうんちでたー(^q^)」

いつもならここから憂が唯をおしおきし、唯が池沼泣きをする阿鼻叫喚がくりひろげられるところだが…

憂「…えらいじゃない! お姉ちゃん!」
唯「あう?(゚q゚)」
憂「あひるちゃんはね、自分の上でうんちしてもらうと嬉しいの!
  お姉ちゃんは、あひるちゃんにいいことしたんだよ♪」
唯「あう? ゆい、おりこう?」
憂「おりこうよ、お姉ちゃん」
唯「あうあうあ~♪ ゆいおりこー、よくできまちた!(^q^)/」

憂「おりこうさんのお姉ちゃんには、もうひとつアイスあげちゃおっかなぁ~♪」
唯「あいすー(^q^)/」ダラダラ

18歳のデブった女がおまるの上でアイスをもらえたことに喜ぶとは、あまりにシュールな光景だが…
その光景を見る憂は、作戦の第一段階が上手くいったことに内心ほくそ笑む。

こうして、お漏らし池沼・唯とそのおともだちである「あいるたん」との、お漏らし克服大作戦が始まった!

憂「お姉ちゃん! うんちは?」
唯「あいるたんでつ!」
憂「お漏らししていいのは?」
唯「あいるたんでつ!」

唯があひるのおまるである「あいるたん」とおともだちになってから数日。
平沢家のリビングで、寸劇かと見紛うようなやりとりが行われていた。
しかしこれも憂による、唯のお漏らし克服大作戦の一環だった。

まずは池沼唯に、あひるのおまるをお気に入りにさせ、手元に置かせる。
そしてその上にオムツを脱いでまたがらせ、そこでウンチをする癖をつけさせる。
きちんとウンチが出来たら、ご褒美としてアイスを食べさせる。
もし出来なければアイスをあげず、かわりに「ウンチをしていいのはおまるの上だけ!」と言い聞かせ、唯に何度も復唱させる。

要はイルカなどに芸をしこむのと同じ要領である。
肝心なのは、ウンチをさせるおまる自体に興味を持たせることである。
今まで何度教えてもトイレでウンチが出来なかったのは、トイレに興味がないからだったのだ。
興味のあることには無駄にこだわる池沼の特性を利用した、鮮やかな手並みであった。

一週間が経つ頃には、唯は自分でオムツを脱ぎ、おまるの上でウンチが出来るまでになっていた。

唯「あいるたん~♪ ゆいのうんちあげまつよ~♪ うれしいでつね~♪(^q^)」ブブブー
憂(お姉ちゃん、やればできるじゃない…)グスン

憂はおまるの上で脱糞する唯を見ながら、不覚にも涙ぐんでしまった。
かつてこれほど、唯が目に見える形での進歩をしたことがあっただろうか―。

考えてみれば、憂は今まであれをするな、これをするなと唯を叱りつけてきたが、効果はなかった。
そうではなく、唯の興味を引く所から始めれば、池沼である唯も進歩するかもしれないのだ。

憂(お姉ちゃん、私…もう少し、頑張れそうな気がするよ)

姉に対する理解が少し深まった気がした。
姉をいつも以上に愛しく感じた。
憂は涙をふきながら、はしゃぐ姉を慈愛のまなざしで見つめていた。

しかし憂の作戦は、次の日から徐々に綻んでいくことになる―。


次の日のこと―
憂が学校から帰ると、家に帰る道の途中に人だかりが出来ていた。

ざわ……
      ざわ……

何ごとだろうと覗きこんだ憂は、そこで信じられないものを見た。
そこにいたのは…

唯「あいるたん~いいこでつよ~♪(^q^)」ブブブー

道のど真ん中で、下半身裸でおまるにまたがり、意気揚々とはしゃぐ姉の姿であった。

唯「あう~ゆいはゆいでつ! ゆいのおともだちのあいるたんでつ!
  えらいこ! えらいこ! あうあうあ~キャッキャッキャッ♪(^q^)」ブブブー

なんと唯はお気に入りのおまるを、散歩にも持っていってしまったのだ。
唯はもはやそこでウンチをするのが習慣になっているし、大好きなおともだちなので、唯の中では一緒に出かけるのが当然だったのであろう。

(唯の中では)当然のようにおともだちと一緒に出かけ、当然のように便意を催し、当然のようにオムツを脱ぎ、当然のようにウンチを出しただけなのだ。
しかし、通行人から見れば、18歳の女である唯が道の真ん中で半裸でおまるに乗っていれば、驚きもするだろう。
しかもそれが、近所でも有名な池沼であるならなおさらだ。

唯は注目が集まったことで、大事なおともだちと、きちんとウンチが出来る自分をここぞとばかりにアピールする。

唯「あう~♪ ゆいおりこーあいすくれる~♪」キャッキャッ

唯はさらに、おまるできちんとウンチが出来たあとは憂にアイスを貰っていたので、通行人にアイスを強請る。

憂「っ何してるの、お姉ちゃん!」
唯「あー! うーいー! あいす~(^q^)」
憂「ふざけないで、帰るわよ!」バッシーン
唯「うぇぇ~ん! うーいぶった! ゆいわるくないのにー("q")」
憂「いいから、はやく家に帰るの!」
唯「びぇぇぇん! あいす~!("q")」

池沼泣きon the おまる―

昨日の涙はどこへやら、相変わらずの池沼行動をする唯に憂は思わずビンタしてしまう―。
自身の躾がまたも裏目に出てしまい、気が動転してしまう憂であった。

唯「やー! あいるたんもいっしょ!("q")」
憂「ダメッ! あひるちゃんは家の中だけ!」
唯「う”ーう”ー(`p´)」
憂「わがまま言うとおしおきよ!」
唯「うー! ゆいわがままいわない("q")」

唯が道の真ん中で醜態を見せてから、憂はおまるを外に持っていかないよう、唯に躾をした。
唯はもはや、食べる時も寝る時も大好きな「あいるたん」を手放そうとしないので、これには大変苦労した。

最初の頃などは、憂が脱糞した後のおまるを掃除しようとしたら、この池沼さん何を勘違いしたのか
唯(うーいに大好きなあひるさんがとられちゃう!)
と思い、糞の入ったおまるの上に太った体で覆い被さり、

唯「だめー! これゆいのー(`p´)」

などとのたまい、むぅーむぅーと奇声を発して憂を威嚇した。

そんなこんなでなんとか外におまるを持っていかないよう躾けたら、今度は別の問題が発生した。

おでかけ中―
唯「あう! ゆいうんち! あいるたんは~?」
憂「こっちよ、お姉ちゃん」

ここでブブブーせずに我慢できるようになったのは、学習能力のない池沼なりに進歩であろう。憂は唯を、近場の公衆便所に連れていく。

唯「あーう! あいるたんじゃない!」
憂「え?! でもあひるちゃんは今ないから、ここでいいのよお姉ちゃん」
唯「やーの! うんちはあいるたん! うんちはあいるたん!(`p´)」

便器を前にしても唯は決してウンチをせず、結局我慢できずその場でブブブーしてしまう!

唯「はう~♪(^q^)」

我慢しきれず漏らした途端、唯はこだわっていた「あいるたん」のことも忘れ、排便の快感に満足そうだ。
そのイラっとする池沼顔に思わずビンタしてしまいそうになった憂だが、すんでのところで思いとどまる。

憂(ダメ! ここで手をあげたら前までと同じじゃない…
  それじゃ、池沼のお姉ちゃんは何も変わらないんだ…!!
  何か、お姉ちゃんの気を引く方法を考えなくちゃ…何か…!!)

憂の苦心は絶えることはない―

その夜―
憂の計画としては、まずはおまるで興味を引き、唯にウンチの我慢を教えるつもりだった。
そこから徐々に、唯がウンチをしたがる度にしていい場所と悪い場所を教えていくつもりだったのだ。

誤算としては、唯があひるのおまるを気に入りすぎて、それ以外でウンチをしたがらなくなったことだ。
アイスで吊って暴力で脅してウンチをさせようとしても、問答しているうちに唯の肛門が限界をむかえる。
養護学校などでは、先生に事情を話しておまるでウンチをさせていたが、お出かけの際や唯の散歩の時までおまるを持ち歩くわけにもいかない。

憂(…そうだわ!)
苦肉の策を閃いた憂は、さっそく準備に取りかかった…。


次の日―
唯「あーう、ゆいうんちー(^q^)」
憂「こっちよ、お姉ちゃん」
唯「う”ー! これあいるたんじゃない(`p´)」

公衆便所で行われるやりとりは、まるで昨日の際限である。しかし憂には対策があったのだ。
憂はあるものをカバンから取り出す。

それは、あひるの首に吸盤がついたオモチャであった。
不思議そうな唯の目の前で、憂は和式便器の金隠しの部分にあひるの首を取りつける。すると―

唯「あー♪ あいるたんだ~♪(^q^)」

和式便器にあひるの首がついたそれは、唯にあひるのおまるを思い起こさせるには充分であった。
こんな単純な手にもコロっと騙されるおつむの弱い唯は、ノリノリで便器にまたがり、脱糞する。

唯「いきまつよ~あいるたん♪」ブブブー
憂「えらいわ~お姉ちゃん!」

憂は自分の閃きがとりあえずは上手くいったことに安堵し、姉を褒める。

憂は気づいていない―
いや、目を逸らそうとしているのだ―

唯の、あひるのおまるでしかウンチをしないという奇癖は、まったく治っていないことに―
当初の計画は破綻しているのに、それを強引に推し進めようとすることの意味に―

憂は信じたかったのだろう―
自分の姉は良くなっていくんだろうと―
そこにある綻びに気づかないふりをして―

しかしその綻びは、やがて破滅という形で露呈することになる―
破滅の足音は、すぐ近くまで迫っていた―

その日は、平日の晴れた日だった。
養護学校から帰る道の途中で、ごきげんにあうあうあ~♪あうあうあ~♪と口ずさみながら歩いていた池沼唯だったが、その帰り道の途中で便意を催したのだった。

唯「あう~ゆい、うんちする(>q<)」

道端でオムツを脱ぎ、キョロキョロとあたりを見回す唯。
どうやらあひるのおまるを探しているらしい。
当然、見つかるわけもないはずだが…
対面の道から歩いてきたものを見た時、その池沼顔が喜色満面に染まる。

唯「あいるたんだ~(^q^)/」ドダダダダ

なんと、対面から来たのはベビーカーを押しながら歩く女性だった。
そして不幸にもそのベビーカーは、赤ちゃんの足の間にあたる部分があひるを模したデザインのものだった!
当然池沼である唯はあひるを見て大興奮、

唯(あれはあひるさんだ。あひるさんがゆいのうんちを待ってる!)

と考え、ヨダレを撒き散らし猛ダッシュ!

唯「あうあう~♪(^q^)」ドダダダ
女性「きゃぁぁ?! な、なに?!」

突然襲いかかってくる下半身裸のデブ女に、母親である女性はとっさに動くことができない。
唯は勢いをつけておしりからベビーカーに乗っかかる。

ドッスーン!

赤ちゃんが唯の巨体に押し潰され、母親は悲鳴をあげる!
さらに唯はあろうことか―

唯「あいるたん、いいこいいこ♪ ごほおびにゆいのうんちあげまつね~♪(^q^)」

フンス!
ブブブブブブブー!!

凄まじい音と悪臭をともない噴出される唯の下痢便が、赤ちゃんの体にかけられる!
雑菌まみれのその便が、赤ちゃんの敏感肌に及ぼす影響は計り知れない!

女性「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ!!」
唯「きもちいれす~あうあうあ~♪(^q^)」

金切り声をあげる女性に気づかず、唯はウンチをして満足そうだ。
女性は半狂乱状態になり、唯を押しのけ、大事な我が子の無事を確認しようとする。
そんな女性に唯は、

唯「あう~♪ ゆいおりこう! あいすくだたい(^q^)/」

なんとあろうことか、排便後のアイスを強請る。自分のしでかしたことの重大さが全くわからず、きちんとウンチが出来た自分はえらい!と思いこんでいる。これこそ池沼が、真に池沼たる理由であるのだ!

女性「っこの、人殺しぃぃ~!!!」

女性は唯にむかい、持っていた鞄を投げつける。それが見事に顔面にクリーンヒットし、唯は池沼泣きをする。

唯「ビーーーーー! ゆいいじめたー!!(TqT)」

通行人が続々と集まる中、唯は女性の殺気に怯えて、下半身裸で尻に糞をつけたまま、ほうほうのていで逃げだす!

唯「ムーひっく、ひッく!("q")」

その場を逃れた唯は、泣きながら道を歩く。自分はいいことをしたのにアイスをもらえずいじめられた。
池沼である唯は、悲しいかな本人の頭の出来から、そう考えることしかできないのだ。 見方によっては、あまりにもあわれな池沼の姿だった。

ベソをかきながらトボトボと歩く唯は、しかし、公園を通りかかった時にあるものを見たことで、急に機嫌を取り戻し、「あうあう~♪」と叫びそれにむかいダッシュした…。

結局事件から30分後、唯は公園であひるを模した子ども用の遊具にまたがり、キャッキャッ♪とはしゃいで糞をしているところを近所の住人に通報され、警察のご用となったのであった…。

憂が警察からの連絡を受けたのは、夜の8時をまわった頃だった。
憂が出していた捜索願いと、今日の午後に事件を起こした池沼の特徴が合致したのだ。
警察に出頭した時、そこはちょっとした騒ぎになっていた。

どうやら被害者の赤ちゃんの父親が、唯の顔を思いっきり殴り、5,6本の歯と顎の骨を砕いてしまったらしい。引き合わされた時に、反省の色も見せず「ゆいおりこー♪」とはしゃぐ池沼に、怒りが頂点に達したのだ。
凄まじいパンチで顎を砕かれた唯はあぅあぅ泣くことすらできず病院に運ばれ、治療を受けているという話だった。
医者の話では、かなり複雑な砕け方をしているため、完全に回復するかは分からないそうだ。

憂は担当の刑事から事件のあらましを聞くと、愕然としてしまった。
自分のおまるの躾がアダとなり、唯が取り返しのつかないことをしてしまったのだ―。

憂「……ヒック、ぐす、お、おねぇちゃんは悪くないんです…わ、わた、私がっ!」
刑事「まぁまぁ落ち着いて。幸いむこうの赤ん坊も命には別状はないんだ。
   ただ、誰が悪いとかじゃなく、あんたのお姉さんみたいな障害者が暮らすには、もっとふさわしい場所があるんじゃないか?」

刑事は唯に責任能力はないと判断され、この場合罪には問われないだろうと説明したあと、憂に唯を施設に入れるように説得した。
それは説得というには強制じみた言い方ではあったが、憂にはもはや、それに抗う気力はなかった。
自分のやり方ではもはや、唯を制御しきれないのだ。

憂「わ、わかり、ました…。お姉ちゃんを、施設に、入れます…グスッ」
刑事「そうか…よく決断したね」
憂「うわ、うわぁ、うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

憂は泣いていた。
泣きながら、笑っていた。
これまでの日々を笑っていた。
唯におまるの躾をした自分自身を笑っていた。
成長した唯に喜びを感じていた、あの日の自分を笑っていた。
いつか良くなると信じ、唯を叱りつづけてきた自分を笑っていた。
池沼の姉と共に歩みつづけてきた、この17年間の歳月を笑っていた。

笑いながら、泣いていた。
いつまでも、いつまでも―。

こうして唯と憂の二人三脚とでもよぶべき日々は終わりを告げたのであった―。

退院後、まだろくに喋ることのできない唯を、憂はただ黙って施設に引き渡した。
唯は憂が自分から離れていくことを本能的に感じとったのか、「あ”ーあ”ー」唸った。

おそらく、口がきけたら「うーい、まって("q")」とでも言いたかったのだろう。しかし、憂はその悲しげな、うったえるような声にも一度も振り返ることなく去っていった。

憂が唯とともに施設に預けたものは、数枚の池沼Tシャツとズボンに下着、
それに黄色いあひるのおまる、ただひとつだけだった。

 ==おわり==

      2010.10.20


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最終更新:2014年10月07日 19:27