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【2ターン目決戦】レズ・ナイト


ナレーション「ここはよくある普通のdangerousな世界…。」


レズ・ナイト「くそー。刑務所にブチ込まれてしまったぜ。」
レズ・ナイト「それにしても暗いな…ん?」

ばん♪

レズ・ナイト「なんだ? 急に明るく…」

???「ようこそ! 網走刑務所東京支所へ!」
レズ・ナイト「お前は!?」

???「私は所長のリリウムだ。さっそく君には労働に服役してもらおう!」
レズ・ナイト「労働!?」
リリウム所長「そうだ。まずはこれを見てくれ。」

ウィ~ン……ガチャン!

レズ・ナイト「何だ? この柱のようなものは?」

リリウム所長「説明しよう! これが我が網走刑務所東京支所の誇る罪人更生機械…通称『ロリロリ・フォックス』だ!」
レズ・ナイト「『ロリロリ・フォックス』だと!?」

リリウム所長「操作方法は簡単だ。柱の側面から、棒が何本か横向きに突き出ているだろう?」

レズ・ナイト「ああ。」
リリウム所長「その棒は『取っ手』だ。まずは棒の後ろに立って、腰を落とし、体の前で棒を握れ。」
レズ・ナイト「こうか?」
リリウム所長「後はAボタンを連打だ! 力いっぱい押せ!」
レズ・ナイト「うおおおおお……!」
リリウム所長「もっと! もっと強く!」
レズ・ナイト「グギギギギギ……!」

ゴゴゴゴゴ……

リリウム所長「そうだ! それで中心の柱が回る!」
レズ・ナイト「おい! いったい何の意味があるんだ!?」
リリウム所長「手を休めるな! 押し続けろ!」

レズ・ナイト「まさか…意味のないことを延々とさせるという拷問の一種か!?」
リリウム所長「バカなことを言うな。拷問など、許されるわけないだろう。」


リリウム所長「これは地下の発電機に直結しているんだ♪」
レズ・ナイト「は、発電機?」
リリウム所長「節電節電と世間がうるさいからな。予算を申請して作らせた。人力発電機だ。」
レズ・ナイト「そうだったのか…」


リリウム所長「実に合理的だろう!」
レズ・ナイト「ええ、まあ…」
リリウム所長「じゃ、よろしく頼むぞ。……18時間連続でな!」


ド ォ ォ ー ー ン

レズ・ナイト「ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
リリウム所長「どうした?」

レズ・ナイト「18時間だと!? 殺す気か!」
リリウム所長「不満かね?」
レズ・ナイト「当たり前だろ! 奴隷扱い、いや、それ以下じゃねーか!」
リリウム所長「何を言い出すかと思えば…」

リリウム所長「いいか? 貴様は犯罪者だ! 犯罪者が通常の人と同列に扱われると思うな!」
リリウム所長「いま大事なのは…電力供給源の確保だ!」
リリウム所長「知っての通り、現在日本の電力供給は逼迫している! 各地の原子力発電所が軒並み稼働停止になっているからだ!」
リリウム所長「国民ひとりひとりが節電に努めてはいるが…万が一台風や降雪、火災などの影響で発電、送電、変電機関がダメージを受けた場合…容易く停電になることが予測される!」
リリウム所長「それを避けるためには…犯罪者がどうなろうと知ったことではない!」

レズ・ナイト「貴様…貴様は間違っている!」
リリウム所長「なんだと!?」
レズ・ナイト「貴様は罪刑法定主義という言葉を知っているか!?」
リリウム所長「え? 何それ? 知らないな。」

レズ・ナイト「犯罪行為、そしてそれに対する刑罰の内容は法律であらかじめ規定されていなければならないという原則のことだ! 牢屋に入れられたからといって…何をされても仕方がないというわけではない!」
レズ・ナイト「貴様のような奴が…」
レズ・ナイト「些細な失敗を大げさにあげつらって過剰な人格攻撃で人を追い詰めるのだ! 正義をふりかざしてその実攻撃欲求を満たしたいという炎上の縮図! 政治家の失言を追及し、本質を報道しないマスコミと同じやり口だ!」
レズ・ナイト「貴様に…所長の資格はない!」
リリウム所長「黙れ! 犯罪者の分際で…理屈をこねおって!」

リリウム所長「黙らないというのなら…黙らせてやる! 死人に口なし!」
レズ・ナイト「その考え…人格が悪魔に支配されている!」


レズ・ナイト「悪魔に対抗するには…………悪魔祓いだ!!」

ヒュルルルルル……ドンッ。

謎の甲冑「うおぉぉぉ…」
リリウム所長「何だソイツはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

レズ・ナイト「悪魔祓いのスペシャリスト…グレイシー川井先生だ!」
グレイシー川井「悪魔はコイツか…殺ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉす!」
リリウム所長「死んでたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

リリウム所長「『ロリロリ・フォックス』ステンバイ!」
ロリロリ・フォックス「かしこまりました」
リリウム所長「この戦闘モードで…貴様らなぞ粛清してくれる!」

グレイシー川井「ヤツは強敵だ。レズ・ナイト、貴様も手伝え。」
レズ・ナイト「いったいどうすれば!?」
グレイシー川井「チョップで叩け! 鈍器で撲殺しろ! そうすれば悪魔が祓える!」
レズ・ナイト「心得たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


システムメッセージ「戦闘開始!」

レズ・ナイトの川越アックスボンバー!
ロリロリ・フォックスの製品寿命を1021日間、縮めた!

ロリロリ・フォックスのサブマシンガン!
レズ・ナイトの寿命が2048日間、縮んだ!
グレイシー川井の寿命が2958日間、縮んだ!

グレイシー川井は天使憑依剤を使用した。
グレイシー川井「最高にハイ!ってやつだぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

グレイシー川井の液状奇跡!
ロリロリ・フォックスの製品寿命が314159653589793878日間、縮んだ!
ロリロリ・フォックスは吹っ飛んだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

システムメッセージ「レズ・ナイトたちの勝利!」



レズ・ナイト「こうして…悪は滅んだのだ。」
レズ・ナイト「ふー。ム所の外は空気がうめーぜ!」

ナレーション「その時だった。」

キキィーーーッ…………ドンッ

ナレーション「レズ・ナイトは車に轢かれて致命傷を負った。」

お姉さん「あっ! 何かぶつかっちゃった!」
お姉さん「でもまあ…いいか! 人間じゃないみたいだから、罪にはならない!
                                    たぶん。」
お姉さん「そんなことより、早くアバズレビッチどもを叩きのめしに行かなくっちゃ★」
お姉さん「今日もいっぱい鎖骨折るぞ~。」




薄れゆく意識でレズ・ナイトは思った。


自分はリリウム所長に罪刑法定主義という言葉を使った。
しかしそれは正しかったのか?


法で定められていない行為で、軽々しく罪に問われることなく、罰せられることもない。
それは国民の権利だ。

しかし…世の中は移り変わるものだ。
ならば…法もまた、絶対のものとは言えないはずだ。


罪刑法定主義。
その考え方は尊重されるべきだろう。
だがそれは、罪に問われなければ何をしてもよいということではないはずだ。

ならば、何をもって正邪の判断をなすのか。
その答えはわからない。

ただひとつ言えるのは、ひとりひとりがモラルを持ち、自らの行動が人に迷惑をかけないか、それぞれが自問自答していくという心がけが大切ということではないだろうか。

モラルハザードが問題視されている昨今…
今日も地球はdangerousだった。

~END~