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ダンゲロスホーリーランド4 ~Battle Cinderella~ ライク・ア・カレーのゲーム日記(3)


~~前回のあらすじ~~


「ほほう? ここで新ルールとな? ラ・ピュセルとの闘いを避けていた相手と対戦だが申し訳ないな! 必・殺!」
「避けられました(命中率84%)」
「なん……だと……!?」


■■■


~~今回のあらすじ~~


「一戦目は無難に決着。二戦目も他の選手を見るに、猛信寺うのみさん以外なら高確率で勝てる」
「各自、熱戦でしたからね」
「その上、こちらはレアアイテムのバニースーツ装備……これは安泰かな」
「ですが猛信寺選手とマッチングしました」
「なん……だと……!?」
「お互いの体力とダメージソースを比較している以上、事前に分かっていた事かと思いますが、負けました」
「……」
「……」
「でもバニースーツは役に立ったんですよね!? 何か直接の勝利には繋がらなくとも、
 バニースーツというレアアイテムはラ・ピュセルの連戦の糧になったんですよね!?」
「……」
「……」
「もちろん……いや……、
 今回のターンでバニースーツは連戦で、いや、初戦でも……くっ……何の役にも立ちませんでしたぁぁ!!
 初戦では1ラウンド先手で敵を倒し、連戦ではそもそも相手が必殺技を技ダイスに積んでいなかったため、
 ただいたずらにレアアイテムを消費し、連勝する事も、出来ませんでしたぁぁ!!」
「う、うわあああぁぁぁぁぁ!!!(椅子から転げ落ちる)」
「……私に何をやらせているんですか」


□□□


白い壁、白い床、白い天井、白くまばゆい蛍光灯。
白いPCデスクの上に、白いマグカップが置かれ、そこに波々と注がれた液体が、白い湯気を立ち昇らせる。
見慣れた自室の風景に、白銀の光を散らす、まばゆいばかりの美貌の女性。

「ゲーム内での経過時間はまだ3日といえ、こちらの世界ではすでに3週間。君がいる風景もだいぶ見慣れてきたね」
「毎ターン、色々な波乱が起きていますが、幸いに私は継続して戦闘していますので」

部屋の中すら肌寒い季節となってきたこの頃。
彼女の声は心地よく澄んで、張り詰めた室内の空気をカランカランと震わせる。
望めるならば、この音色を、あと5週間。

「どうか頼んだよ」
「最善を尽くします」

堅実に進むためにも、着実に生き延びるためにも、現状分析は欠かせない。
だから、私は欠かさない。どうか、この場をもう5回。

「では、今日もそろそろ始めよう」

――――第3ターンの反省会を。





■■■ ダンゲロスホーリーランド4 ~Battle Cinderella~ ライク・ア・カレーのゲーム日記(3) ■■■





第3ターン行動提出SS>>238の内容ですが、これは狙っての台詞ですか」
「ああ――」

開口一番、彼女が指摘した。
思わず笑みがこぼれる。
このステータスにする以上、外せない要素だったのだから。

「『どんなに負けても心が折れない』――そうだね。このゲームは8ターン。
 転校生に8連敗してもリタイアしない16オーバーの精神初期値。ゲームシステム的に『心が折れない』。
 君のキャラクター性にもよく合うと思っていたから、この期にそこを押して推してみたんだよ」
「やはりそうでしたか」

初期ステータスが尖っていると、その一点でキャラクター性が得られるから助かるね。
そう言って背もたれに寄りかかる私に、もう一つ、と、彼女が質問を重ねる。

「本戦内容とは別に、私のプロローグの更にプロローグのような位置づけの応援SSを投下中のようですが、
 あちらはどうなったのですか。色々なキャラクターが登場していましたが」
「おおっと」

気にかけていた事へのダイレクトアタックだった。

「忘れていた訳じゃあないんだ。1ターン毎に一つ投下する予定だったのだけれど、
 人様のキャラクターを無断でお借りしているだけに、どうしても慎重になってしまってね。
 結びまで用意はしてあるものの、さて、どうブラッシュアップしようかと頭を悩ませていたら……
 気付けば一週間、飛ばしてしまっていたんだ。2ターン終了時に投下するのをすっかり忘れていてね」
「語るに落ちましたね」

おおっと。失敬。

「人様のキャラクターの無断拝借は初めてなのですか」
「いや……君が産まれる少し前の話だけれど、流血少女3というダンゲロスのキャンペーンがあった。
 あの時も、エピソードSSに色々なキャラクターを盛り込ませてもらったっけかな。
 あの時は一家に虚居まほろさん、それに当時のメインGKのキャラクターも……色々とやらせてもらった」

ここで補足しておこう。
流血少女とは、ダンゲロスのキャンペーンの中でも特に応援システムを重視したゲームであり、
各プレイヤーが凝った設定のキャラクターを投稿したり、互いにイラストやSSをたくさん交換しあう愉快なゲームだ。

過去に三度開催されており、それらのwikiや当時の応援作品はしっかりと残っているから、
もしも興味のあるプレイヤーがいればダンゲロスの総合wikiから辿ってみるのもいいだろう。
上で触れたエピソードSSも、流血少女3のwikiに載っている。

それらを見て興味が湧いたならば、4度目の流血少女も来年の夏頃に開催予定とのこと。
是非、参加を検討することをお勧めしておこう。
ステマ。

「なるほど」
「なら大丈夫だろうって顔だね。そうだね、そろそろやっていかないと、いつ脱落するか分からないゲームだしね」

思考を素早くラ・ピュセルとの会話に戻す。
そう、まずは目の前。今ここに参加しているこのホーリーランド4を全力で楽しむ事だ。
という事で、前置きはこの辺にして、反省会を始めよう。

「しかし、君の方から積極的にキャラクターメイキングの話題を振ってきてくれるとはね」
「貴方への応対にも慣れてきましたので」
「ああ」

お気遣い、感謝。





○マッチング

「そろそろ序盤も終わり中盤に差し掛かるという第3ターン。今回はこれまでとかなり行動提出内容が変わった訳だが」
「1,2ターン目は勝率を計算した詳細な相手指定だったのが、1位を狙うというシンプルなものに変わりましたね」
「前ターンで言っていた行動提出の簡略化がメインの理由だけれど」
「他にも狙いがあるのですか」
「今回の行動提出は『ラ・ピュセルの戦略』ではなく『トラロックさんのアイディア』だから……」
「行動提出SSの内容にあわせたのですか」
「第1ターンでのトラロックさんの行動提出詳細は1行だったしね。キャラクター性ともあっているだろうとね」
「なるほど」
「狙いを1位に絞ったのは賞金額と、後は『それが一番目立つから』だね」
「ロールを徹底させているのですか」
「事前に考えていなかった外部要因もおおいに影響しているけれどね。
 一応、第1~8ターンの行動提出に一本の意味は持たせるつもりでいるよ。脱落……しなければね」
「二連続での計算系行動から一本気行動、そこに続いて――次のターンは護衛、いよいよのヒーロームーブでしたか」
「そう。やっと君にキャラクター性と好相性の行動をさせられるよ。
 君は王族を守る護衛戦士だからね。弱敵を狙うじゃない、強敵に挑むじゃない、難事に挑む人を守る事こそ本懐だ」
「その点に関しては感謝しています」
「1,3ターンと連戦はどちらも良い熱戦だったけれど負けているから、そろそろ連勝する事を期待しているよ」
「――ところで」
「何だい?」
「生き延びる為の反省会をやるような事を仰られていたと思うのですが、聞いていると戦術よりロール重視のようですが」
「ふむ。古より、こういう言葉がある。『それはそれ、これはこれ』」
「聞いても仕方ない、という事は理解しました」
「縛りプレイでも何でも、ゲームは最大限に楽しむのが大切だからね」





○ VS 紫ノ宮緒子

「これは第2ターンの雪辱戦となりました」
「1ラウンド目に必殺のコスモビームというところまで再現されたね」
「今回は当てました」
「互いにランキング1位を狙う者同士、そして1日前に拳を交えた者同士。運命的なマッチングだったね」
「これで私と紫ノ宮選手は1勝1敗――本当に運命ならば、いずれ改めて決着をつける時が訪れるかもしれませんね」
「マッチングダイスによるキャラクター間の関係構築なんてものも、聞くだに良い響きじゃないか。期待していよう」





○ VS 猛信寺うのみ

「連戦では相性の悪い相手とピンポイントで闘っていますね」
「他の選手となら勝てる、猛信寺さんにだけは勝てない、そんな状況で針の穴を通すようにマッチングしたからね」
「リアルラック、ですか」
「そうかもねえ……」
「あらすじは随分いきいきと書いていた様子でしたが」
「そんな『やれやれ』って顔で言わないでくれないかな。うん、ノリノリだったが。
 やはりネタになるマッチングが起きてくれた方が色々と捗るからね」
「そうですか」
「『駄目だこりゃ』って顔だね。ああ、まあ試合の方だ」
「お互い、体力を限界まで削り合う正面衝突となりました」
「残りHPの差で先にこちらが力尽きてしまったけれどね。
 格闘イベントの試合としてはこういう分かりやすい真っ向勝負なら、観客のウケも良かったんじゃないかな」
「より鍛練して、次は力負けしないよう努めます」
「頼んだよ」





「さて、これで1勝1敗で終わった第3ターンは振り返ったかな」
「そうですね。成長は体力+1、反応+2でした」
「そう。成長だ。今回は分かりやすく良い成長を引いたね」
「先日に仰られていた発勁を4発耐える体力4、ですね」
「そして反応0組に先んじて必殺技を放てる反応2。これがあると無いとでは試合運びが劇的に変わるからね」
「確かに、今回の成長があったならば第1,3ターンの連戦でも勝てていたかもしれないですね」
「他にもお得な効果があるが……その辺はまた機会を改めて話そう」
「話す機会が無くならないよう、気をつけます」
「不吉な事は言いっこなしで」
「それでは、そろそろ反省会も終わりでしょうか」
「そうだね。さあ、成長した君がどんな闘いを見せるか。次のターンが楽しみでならないよ」
「見せる相手がいると良いですが」
「では」

また、次回。

「それと、バニースーツのようにレアアイテムをむざむざ浪費しないよう願うばかりです」
「それも言わないでおくれよ……」