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Battle Cinderella~sea side episod01【業と才】~


―浜辺・特設会場 1ターン目 ―

かくて苦渋苦裏浜にて挑戦者求むの宣伝戦略をかました『彼女』。
超時空軽空母『綾鷹』は浜辺に自ら用意した戦いの舞台(注:どうみても
ヒーロショウのステージしかみえない)に陣どり、来訪者の到着を待ち受けていた。

一刻…
弐刻…
どれほど鬨が流れたで有ろう
林檎を模したデコレーションの上で頬杖をつき、目を閉じていた『綾鷹』は
聞きとった砂を食む音に薄らと目を開ける。

葦原美代子。

-ここでまさかのOLである。
記事で流した情報を元に最初にその場に辿り着いたのは意外ともいえる人物であった。
だが、対する缶の顔に驚きはない。

 、、、、、、
『…やはり。
 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
 他のヒーロ候補どもに先んじ、ここにくるのは必ずお前だと思っていた。』


”戦い”に備えハンドバックに小粋な小顔メイクでデコってきたごく普通のマルノウチ
OL(28)はこの目前にいる少女(?)の尊大な口調に目をぱちくりさせる。

「えっと?合コンの御誘いじゃなかったの。海辺でコンパとかレベル高いの期待してたんですけど」
『どちらかというと我が社の面接試験だな。
いや、「スカウトしに来た」と言ってほうがいいか。試験のほうは既に合格している。』

そういって目線を意味ありげに下方、ステージに向ける。そこには縄でふんじばられた
記者(現在、絶賛人質役☆)がごろりと転がっていた。何故だかドキリとする美代子。
黒ハイレグスーツの少女は言葉を続けた。

『このまま現の世(ショムニ)に埋もらすには勿体ない人材だ。10年に一度の逸材と
言ってもいいだろう。改めて聞く?我が元に”コンバットロン”する気はないか?』

美代子はこの意外な提案に眉をひそめる。
そして何やら真剣な面持ちで職場3K、有給、提督がイケメンの可能性など呟いていたが、
やがて結論が出たのか、ふぅというため息の後、手にあるヘルメスのバックをぐるりと
一回りさせると戦闘態勢-美代子流合コン殺法の構え―を取った。

「当社の営業時間は午前9時から午後5時までとなっております。再度、
営業時間内にお出かけ直しください…」

留守電にしながら潮が引くような流れる動きで退社の準備を整える。ジュンビがスゴク・ハヤイ。
さもあらん、アフターは常時戦場。合コンにおいて場とりこそが基礎にして奥義なのだ。
対して超時空軽空母は悠然と

『営業時間外だとしてもワラワは一向にcome on。
着信拒否するというのなら貴様の中に眠る「才」わらわが引きづり出してやろう』

VIP待遇を要求した。そして座ったままの姿勢で『彼女』はぶわッと浮きあがると
重力を感じさせない動きでふわりと舞台に付く。無動作!こちらもタツジン。

対峙する二人。
かくて噛みあってるんだか噛みあってないんだかよく判らない会話の後、両者は
激突する。

さざ波の狭間で生み出される因果。
才と業。
そして、それがこの浜辺エリアにおける全ての戦いの先駆けとなることとなった。

[ Battle Cinderella~sea side episod01【業と才】~]