パラキパ・ハリカリ

「この炎に身をくべて、そう……　あなた近いうちに火難で亡くなるそうよ」

―― Parakhipa=Harikagli　　

25歳から男女の性を認められなくなる気風の中で、
最長老の占術師として領主に予言を任ぜられたシティ・フォアテラー。

瞬く星を読み取り、天地の機微から気運の満ち欠けを予知する才気によって
風向きの変化や明日の雨を高い精度で察知、『予言』する。　明後日？そんな先のことは分からない……

未来を読むために自然との調和を果たす一方で、超自然によって自然を砕き、望む未来をわずかに手繰る力を持ち合わせる。
なかでも占灼術（Pyromancy）に特に長け、
ヒトを炎の中に投げ込めばたちどころに死相のあらわれを感じ取り、炎の中で命の消え散る様をきわめて正確に言い当てられるほか
恋愛成就にハートに火をつけ、痩せ身への憧れには体脂を燃やして応えてみせるなど、
熱き炎の迸りとともに、数多くの願いをその命尽きるまで見守り続けてきた。

ある晩『目出し帽のような奇怪な頭巾、薄い帷子と布装束を身にまとい、星型の鉄を懐に忍ばせた見えざる殺戮者』の襲来を予感したものの、
その際思わずこぼした失禁で領主宅の床を汚したことに加え、あまりに奇天烈な予言の内容に激怒した領主によって
お家取り潰し・村八分を言い渡され、着の身着のままで街から追い立てられて今に至る。

老成しきってからの地位や財産の剥奪による衝撃は大きく、これらの奪回に意欲を燃やす一方で
年齢という過酷な時間制限、報酬に反比例して希薄な安全保障に対する身の振り方にしばしば懊悩する。

※一緒に冒険に行く度に感度が上がるシステム採用