プレイヤーとディーラー
ディーラーとプレイヤーは円卓を囲むように席を設けなければならない
- ディーラー
- ゲーム開始前にカードを配り始める人のことをディーラーという
- ディーラーはカードを配ることだけが役割であり、ゲームに参加する権利は持たない
- プレイヤー
- ディーラーからカードを受け取ってゲームに参加する人のことをプレイヤーという
- プレイヤーの順番はディーラーの左隣から時計回りの順で1番目,2番目,3番目,4番目が定まる
- 1番目の席の人が常に各ターンで1番目になるとは限らない。その時はターン1番目の人から左隣に時計回りの順で優先順位が定まる
- たとえば、各ターンで全員が出したカードのうち場に最も強いカードを出した人は場のカード全てを回収すると同時に、次ターンの1番目になる
宣言
Doppelkopfを遊び始める時にはまず各プレイヤーが宣言を終えなければならない
宣言はディーラの左隣から時計回りの順に行える
【制約】
- 宣言はゲーム中全ターンにおいて解除することは何人も一切できない
- 宣言は何人も常に任意であるが、Vorbehaltを宣言しない時は自動的にGesundを宣言することになる
- 宣言の種類によっては、条件が求められるものもある
- 第三部の宣言は全員分の宣言をも含めて重複することはできない
- 宣言は1度につき第1部-第2部-第3部の形式で宣言しなければならない
宣言の種類
第1部には2種類の宣言がある
第1部宣言
Gesund (別称:NormalSpiel)
これを宣言した人は、デフォルトの規則に従ってプレイすることを認める
Vorbehaltを宣言しない時は自動的にこれが宣言されることになる
切り札と組札の強さ
- Gesundでは常にSchellen柄が切り札である(この時アルファベットと数字は関係ない)
- Gesundでは常にUとOは切り札である(この時柄の種類は関係ない)
Vorbehalt
Vorbehaltを宣言できるのは全プレイヤーのうち1人だけである
誰かがVorbehaltを宣言した時点でGesundの宣言はすべて無効になる
Vorbehaltにはさらに細かい宣言の分類があり、第2部、第3部がある。
第2部宣言
Pflichtsolo
- これを宣言した人は、ほかのどの宣言よりも最優先され、この宣言をした人がいる時点でほかの人はもう宣言できなくなる
- 1ターン目のみ、この宣言をした人は誰よりも優先してゲームを始める権利を持つ
Lustsolo
- 何人が宣言しても1ターン目は必ずディーラの左隣の人が優先してゲームを始める
Hochzeit
- Eichel*Oを2枚持っている人であればこれを宣言することができる
- これを宣言した人は婚活することになる
- 3ターン目終了時に相手を見つけらなかった時は4ターン目開始時には自動的にFarbsolo-Schellenに移行する。Farbsolo系の宣言は宣言者vs宣言者以外の人という構図になる。
- 何人が宣言しても1ターン目は必ずディーラの左隣の人が優先してゲームを始める
- 結婚相手
- 結婚相手を見つけるということは、宣言者以外の人から1人を選び、自分とその人が結託するということである
- 宣言が終えてからゲームを始めて1ターン目から3ターン目の間、宣言者以外の人が各ターン終了時に1度だけでもカードを回収した時点でその人が自動的に結婚相手になる
- 3ターン目終了時にとうとう結婚相手を見つけられなかった場合は、自動的に宣言がFarbsolo-Schellenに移行する。Farbsolo系の宣言をした時点で、宣言者(1人) VS 宣言者以外(3人)という構図が発生し、宣言者は孤独になるというリスクを伴う
第3部宣言
第3部宣言は、選択によって切り札のあり方が変わる
Farbsolo系
Farbsolo系の宣言をした人は、宣言者以外の人同士が自動的に結託する。したがって宣言者は孤独になる。
- Farbsolo-Schellen (鈴)
- Schellen柄のカードが切り札になる
- Farbsolo-Rot (赤)
- Rot柄のカードが切り札になる
- Farbsolo-Grün (緑)
- Grün柄のカードが切り札になる
- Farbsolo-Eichel (どんぐり)
- Eichel柄のカードが切り札になる
Obersolo系
- Obersolo-Eichel*O
- Eichel柄でかつアルファベットOのカードが切り札になる
- Obersolo-Grün*O
- Grün柄でかつアルファベットOのカードが切り札になる
- Obersolo-Rot*O
- Rot柄でかつアルファベットOのカードが切り札になる
- Obersolo-Schellen*O
- Schellen柄でかつアルファベットOのカードが切り札になる
Untersolo系
- Obersolo-Eichel*U
- Eichel柄でかつアルファベットUのカードが切り札になる
- Obersolo-Grün*U
- Grün柄でかつアルファベットUのカードが切り札になる
- Obersolo-Rot*U
- Rot柄でかつアルファベットUのカードが切り札になる
- Obersolo-Schellen*U
- Schellen柄でかつアルファベットUのカードが切り札になる
Assesolo
別名Fleischloser
切り札が存在しない
- Assesoloでの組札の強さは強い順にA,10,K,O,U,9である。
任意の宣言
Gesund,Vorbehaltの宣言を完了したあとにゲームプレイが始まる。その際カードを出す前に次の2つの宣言を各プレイヤーの任意ですることができる。
- Re
- Eichel*Oを1枚以上持っている人はこの宣言ができる。周囲のプレイヤーにEichel*Oを持っていることがわかってしまうが、これにより持ち点は自動的に1加算される
- また、Reの宣言者が2人いる場合はその人たちがチームを自動的に組む。
- Kontra
- Eichel*Oを1枚も持っていない人はこの宣言ができる。周囲のプレイヤーにEichel*Oを持っていないことがわかってしまうが、これにより持ち点は自動的に1加算される
- また、Kontraの宣言者が2人いる場合はその人たちがチームを自動的に組む。
※ただし、宣言していない人はチームを組むことはない
Farbsolo系の場合
Farbsolo系の場合、NormalSpielでの強弱のうち下位1番目から4番目までがその柄に変わる
切り札カード
第3部宣言のうちどれを選択するかによって切り札が変わってくる
Gesund(NormalSpiel)の場合
強い順に Rot*10 Eichel*O Grün*O Rot*O Schellen*O Eichel*U Grün*U Rot*U Schellen*Ass Schellen*10 Schellen*K Schellen*9
ただしSchellenのカードはアルファベット・数字に関係なく常に切り札扱いである
切り札でないカード
別名組札
切り札でないカードの強弱は各宣言のいずれによっても変化することはない宣言する種類ごとに組札の強さの順が異なる。
強い順に
Eichel*A Grün*A Rot*A Schnell*A , Eichel*10 Grün*10 Rot*10 Schnell*10 , Eichel*K Grün*K Rot*K Schnell*K , Eichel*O Grün*O Rot*O Schnell*O , Eichel*U Grün*U Rot*U Schnell*U , Eichel*9 Grün*9 Rot*9 Schnell*9
である
切り札でないカードの強さと概要
- 強い順に、A,10,K,9である
- 強いカードは点数を高く持つ
- 点数は 9が0点 Uが2点 Oが3点 Kが4点 10が10点 Aが11点 である
- Aは札にそうとは記されない
- 切り札であっても切り札でないカードとの得られる点数の決まりは変わらない
- 場に出されたカードの優先順位は強い順に、切り札>切り札でないである
- その場に出された切り札の中で同じ強さの最も強い切り札が複数枚ある時、出した順番が先である人のカードが強いとみなされる
カードの強弱
カードには切り札であるものと、切り札でないものとが存在する
持ち点とカードの点数
持ち点とカードの点数は別のものとして扱われる
カードの点数は単なる勝ち負けを決めるためのものに過ぎないのでカードの点数は持ち点に加算されない。
持ち点
持ち点は次のような条件で加減される
【加算】
- Eichel*Oを切ったプレイヤーは持ち点を自身に1加算する
- あるターンに出されたカードの合計点が40点以上であって、それを切ったプレイヤーは持ち点を自身に1加算する
- 敵チームのSchellen*ASSを得たプレイヤーは持ち点を自身に1加算する
- Eichel*Uを最終ターンに切ったプレイヤーは自身に1加算する
【減点】
チーム内で持ち点を全て加算した値を、その点数をチーム各人の点数として等しく与える。敗者ならば奪われる。
最終更新:2013年07月25日 12:28