現月育成観察日記


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

これは幻月が現月を創造するまでの過程を記したものである。

  • 1日目
今日からあの計画が始まる。
あたしの突然の思い付きで始まった計画だが、今回は夢月も割と興味を示していろいろと手伝ってくれた。
まずは白紙の上からだ。

  • 2日目
今日はあの魔界神の所に行っていろいろとおねだりをしてきた。
ことは何かとうまくいき、協力をしてもらえることになった。
あとは夢月があの教授の承諾を得てくれればOKだ。

  • 3日目
夢月があの教授の承諾を得るのに成功したので、今日から本格的に始められる。
魔法はお得意ものだが、科学は全く知らないので、あの教授の指示通りにやっていくしかない。
指示に従って装置を組み立て、保存タンクができた。
保存タンクはあたしが本気で殴っても傷一つつかない代物だから、事故が起こっても安心できる。
中に培養液を入れて、準備完了。
念のため、実験場には結界を張っておこう。
中に素体を入れて開始だ。
素体と言っても、初めはピンポン玉サイズの球体だ。
あたしと夢月を足したような感じになるようにしてあるので、ある程度は見当がつく。
今後どうなっていくか楽しみだ。
ここからは変化があった日だけ記すことにする。

  • 5日目
球体が少し人型に近づいた気がする。
大きさがソフトボールくらいの大きさになっていた。

  • 10日目
球体は赤ちゃんになっていた。
ここまで成長が早いとは思わなかった。
この時点で血液を輸血する管と、学習装置で学習させるために電極を取り付ける。
だがまだ学習は行わない、輸血のみである。

  • 15日目
赤ちゃんは小学生になっていた。
このとき、目を開いた。
「ここはど?、自分は誰?」そう言ってるようにも聞こえるが、
まだ言葉がしゃべれないので少ない表情だけで読み取っていく。
こちらを見つめた、不安そうな顔で。
なのであたしは安心できる表情で見つめると、表情が和らぐ。
ここくらいから学習を始めよう。

  • 20日目
小学生は中学生になっていた。
このあたりから会話ができるようになり、毎日話しかけた。
彼女ははじめ、恐怖と少しの不安を感じていたが、話しているうちに消えたみたいに笑顔になっていた。
輸血の量や学習も増やしていこう。

  • 25日目
中学生は高校生になっていた。
設定を間違えたのか、まだ完ぺきではないはずであるが、抜群のスタイルになっていた。
身長は170以上はあり、豊富な胸は100cmは超えていると思われ、キュッと締まったウエストにムチムチのお尻。
あぁ、これ以上書くのはやめよう。
何がともあれ、順調に育ってきている。あと数日もあればここから出られるだろう。

  • 30日目
高校生は立派な大人になっていた。
何も手順を間違えいないのに、そこらのグラビアアイドルより美しい。
きっと世界三大美女をもしのぐ。
もうここから出てもいいだろう。
ここで彼女の力に驚かされることになるとは思っていなかった。
あたしが面白半分に、
「ガラスをぶち破って出てきたらかっこいいよね!!」
といったところ、
「ふふふ、言ったわね?」
といい、彼女は拳をぎゅっと握りしめ、ガラスに叩き込んだところ、
前面全体に亀裂が入り、粉々に砕け散った。
あたしの言った通り、ガラスをぶち破って出てきたのだ。
「え……?」
あたしが本気で殴っても傷一つつかないガラスを、魔力もこめなしに割ったのだ。
あたしは少しその場で唖然として彼女を見続けた。
培養液が流れ出て、結界の中は培養液だらけになったが、この培養液は普通に触れても何もない無害なものだ。
彼女がまだ残っている保存タンクのガラスに手をかけると、ミシミシッと嫌な音が聞こえたかと思うと、
手にかけていた部分のガラスがもぎ取られた。
ググググッと言う音まで聞こえるほど強く握っていたのだろうか、手を開くとパラパラとガラスの粉末が
床に落ちた。
少し意地悪そうな微笑みを浮かべる彼女。
次に、彼女は保存タンクの外に足を踏み出す。
正規の手順を踏んでいないので輸血用の管や電極が張り付けられたままだ。
だが彼女はそんなことはお構いなく保存タンクの外へと出ようとしている。
しまいには、ブチブチ!!という音が聞こえると、輸血用の管や電極のコードが途中で千切れたり、
そのまますっぽ抜けたりしてしまった。
彼女は途中で千切れた管やコードを自分の体から払い落とした。
輸血用の管が通っていはほうは、刺さっていたところから出血していたが。瞬く間に再生していった。
そして完全に彼女は保存タンクの外へと出た。
そのとき、ガラスの割れる音を聞きつけた来た夢月が部屋に入ってきた。
その夢月も唖然としていた。
そこであたしは我に返った。
「じゃ改めて……初めまして幻月お姉様、夢月お姉様」
「初めまして、現月」
あたしはそばに置いてあったタオルを現月に渡す。
「夢月、この子の……現月の服を取ってきてあげて」
「わかったわ、姉さん」
と言って夢月は部屋を出ていった。
……ということがあったのだ。
なんだか小説風になってしまったが、まぁこれはこれでもいいだろう。
現月の名前の由来は、あたし、幻月と夢月の、夢・幻ときたらなにが何が来るかと考えたところ、
現(うつつ)となり、現の月、現月となったのだ。
さて、現月の育成観察日記も今日で終わりだ。
おやっ現月が向こうであたしを呼んでいる。
早くいかないと、ここで筆をおくとしよう。

育成観察期間 1か月

END