「あのとき、俺は亨を護れなかった。だが、あの選択をしたことに後悔はしていない。たとえ、それが亨に許されないとしても、だ」
「亨……おつかれさん」
「おっとぉ、人の言葉が理解できるかは解らんが一つ忠告だ。お前、目にばっか頼りすぎだぜ、そうあちこち見えんのさ!」
私服
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退魔庁制式スーツ着用
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基本情報
氏名 |
叢瀬 翔(むらせ しょう) |
性別 |
男性 |
年齢 |
27歳 |
身長・体重 |
185cm/97kg |
戦闘スタイル |
格闘・剣戟 |
技能 |
剣術SR2・格闘SR3・陰陽SR1・異能SR3 |
ライセンス |
なし(元Sクラス・退魔庁) |
イラストレーター |
八野モトヤ |
一人称 |
俺 |
●略歴
影の陰に生きる存在。
退魔庁対魔部退魔1課に所属していた元Sクラス退魔師。
叢瀬八幡宮の宮司の家系で、長男ということもあり跡継ぎと目されていたが、その才能を活かすために退魔庁へと入庁。
同課に所属していた
月読 亨は両思いの恋人で、彼女のためならば死をも厭わない性格である。
右の画像は退魔庁時代に任務時に着用していた退魔庁制式ジャケット着用時の姿。
必要があらばこの服装で仕事を行う。
普段は黒を基調とした衣服を着、発勁などの武術スタイルを基本とした格闘術を用いる。刀を扱う技術にも長けており、普通の戦闘ならこなせる模様。
近接戦闘において高いポテンシャルを持っており、影の異能力者でもある。
そのためか、陰陽の才能があるが無自覚な面が強く、意図的に用いる姿は確認されていない。
同期は
退魔1課の
朝霧 神奈、
葛城 悠、
海藤 夏樹であり、親交が深く「Sクラス」ライセンスの4人でチームを組むことが多かったため庁内では「4s」の一人と称されていた。
ただ、新たに1課の課長になった
黒鳥 美影は同期ではあるが、面識はほとんどない。
「
第二次妙神岩侵攻作戦」の際に、恋人の
月読 亨が自らを庇って致命傷を負い、別チームの
葛城 悠も右腕喪失という重傷を負ったために、作戦を中断、撤退せざるを得なくなった。
深い傷を負った亨の生命が危うい状態で翔が取った行動は、亨の負傷箇所に「
淫魔核」を埋め込むという外法だった。その方法は前例もなく、翔も理解しないまま、ただ強い想いを持って自分の霊力を使い、その術式を成功させる。
しかし、それは同時に公職の退魔師として倫理に反する行為であるため、、神岩脱出後にすぐさま亨を連れて行方をくらまし、数ヶ月の間消息不明となる。外法によって命を取り留めた亨ではあったが、なおも危険な状態が続いていたため翔は亨を連れて方々を彷徨った。
そして辿り着いたのが
風原 みなみが営む「風原診療所(現・
風原クリニック)」である。
彼女によって亨の様態は安定化へと向かい、今現在は翔と共に東京都新宿区へと居を移している。
当然ではあるが、その行動によって翔も亨も免職となり、どこにも所属しない一般人として生活を送っている。
時折、妹の
叢瀬 菜織が宮司を務めている実家に亨と共に帰っているようである。
とはいえど、神奈をはじめ、他の1課の面々とは連絡を取ってはいるようではあるが。
また、その後に1課を離脱した
クリスティナ・アイゼンクロイツとは、元退魔1課の仲として、お互いの食い扶持を支える仕事を手伝うことが多い。
そのことについて、亨には心配をかけまいと嘘を吐いているが、嘘が下手な性格も相まってバレバレのようだ。
とはいえ、ブランクが長かったためか、退魔師としての能力は若干減衰した模様。
しかし、強力すぎる異能と本人の格闘術の高さを踏まえると、あくまで「退魔師として」という範疇での尺度でしかない。
総合的に見れば、やはりハイスペックの存在と言える。
ただ……稀に「他の誰も知らない仕事」をこなしているような形跡があった模様。
家族構成は実妹の
叢瀬 菜織、従妹の
影崎 和葉が存命。
亨とは風原クリニックのマンションの最上階で同居中。
●戦闘スタイル
基本的に
朝霧 神奈同様に徒手空拳による格闘戦が主な戦術。
神奈ほどではないが、
鳴戸 真紀とは問題なく渡り合えるほどの高い戦闘力を持つ。
また、霊力も男性としては珍しく非常に高いために殴ったり蹴ったりした瞬間に霊力を炸裂させて衝撃を与えることで、淫魔や妖魔などと言った存在を駆逐していくのを得意とする。
淫魔相手には、実家から勝手に持ち出した御神刀を用いることはあるが、これはかなり稀な行動(そして、持ち出すたびに妹の
菜織に激怒される)。
翔の真骨頂は「影」を用いた多角的な行動。
本人の意識が相手の攻撃を認識している限り、彼に直接的なダメージを与えるのはかなり難しい。
●異能
- 影法師
- 「Silhouette」であり「Shadow Master」である翔の異能力。
- 影に溶け込むように瞬時に移動したり、物質を移動させることが可能。また、瞬時に影そのものと姿かたちを入れ替えて回避するなどという芸当もできる。
- 腕が影に入ったかと思うと、相手の死角から腕が伸びて攻撃するという物理的遠隔(?)の多角的でトリッキーな攻撃をすることすらできる。
- 叢瀬家伝の御神刀を用いる際は、この攻撃を多用することが多い。
- 異能やウィアード・アーツの中でも、跳びぬけて人間を辞めてる度合いが極めて高い部類。
- 同じ影を操ることが可能な黒鳥 美影の異能と類似しているように見えるが、翔の影の能力の方がはるかに多岐にわたる行動が可能である。
- さらに、よほどでないと用いない「重ね影法師」や「影踏鬼」といった高度な用い方も存在する。
- これに関しては知っている者、見たことがある者はごくわずかである。
最終更新:2024年01月07日 18:32