用語

退魔師闇奇譚における各用語の説明

退魔師

退魔師、魔術師、エクソシストなどのこと。
世界の各地域や、その戦闘スタイルによって呼称は異なるが、この世界の日本においては大体「退魔師」で通じる。
通常の退魔師の他、陰陽師や巫女などもこの業種に分類される。
この世界観における、退魔師の淫魔事件での生還率・生存率はおおよそ95%程度で、それほど低いわけではない。
逆に言えば、残りの5%を引いてしまった、あるいは引かざるを得なくなった退魔師が、淫魔に色々されてしまうわけである。
その場合の致死率は、70%程度だが、水鏡雷奈のように何度か助かっている者もいる。

淫魔

ストーンサークル群(日本においては妙神岩)が原因で、虚空より出現する魔物たちのこと。
昔話や神話と言った伝承に縁る魔物や、全く関係ないグロテスクな魔物等その種類は様々。
この場合の虚空は恐らく別次元ないし、平行世界と考えられているが、その詳細は解っていない。
基本的に人間、その中でも生命力の強い女性を主に狙い、殺害の前に姦淫行為を行うため“淫魔”と呼称される。
日本では東京湾に浮かぶ東京都第24区近辺に出現するが、地方の主要都市圏においても、その存在と出現は確認されており、地方メインで退魔師をしている者も数多く居る。

淫魔核

一定以上のサイズの淫魔の中心をなす細胞核。
いわゆる生物における心臓的なものであるが、それほど大きくない淫魔には何故か存在しない。
また、淫魔核には再生能力があるため、放置しておくと淫魔の体が復活する。
そのため、霊的処理を施すか、破壊するかをしなければ、その淫魔を倒したことにはならない。
その再生能力等は退魔庁にて研究対象となっており、淫魔核は捕獲重要対象でもある。
人間と融合させることで、失われた肉体の一部を補うという外法もあると言われるが、真偽は定かではない。

異能

霊力を用いて物理現象を捻じ曲げたりすることが可能な能力を、この世界では「異能」と呼ぶ。
ただ、雷光能力や発火能力などは、普通の武器等を介した霊力現象によるものなので、異能とは呼ばれない。
なお「異能」を持つもの=優れた退魔師、というわけではない。

旧開発地区

東京都第24区湾岸区の埋め立て初期に建造された地区。
妙神岩を取り囲むように最初に作られた地域のため、出来た当初から治安が悪く、開発が進んだ現在は旧退魔庁舎を除いて、公式には人は住んでいない。
旧開発地区と新都市部を結ぶのは、第一検問所直下の境界駅からの、無人ライナーだけである。

天震災

突如出現したストーンサークル群と共に、地震・津波等の天災が起こった天変地異。
これによって、世界中の各地に「オカルト」的なものとして分類されていた超常現象、存在が現実のモノとして確立される。
同時に、人間側においてエクソシストや陰陽師、巫女、シャーマンなどの人間が、対淫魔の“力”を持つようになった。

妙神岩

天震災によって、ドーバー海峡、紅海、フロリダ湾、東京湾に出現したストーンサークル群のこと。
日本においては東京湾に出現したストーンサークル群を、和名として「妙神岩」と呼称している。
淫魔の発生源として存在していることは判明しているが、詳しい研究結果はまだ発表されていない。

霊力・巫力・魔力

古代から伝承されてきた霊力、巫力、魔力という概念が世間一般に対する認識が広がり、その力を大きく持ち直すことになった。
この世界における淫魔に対する強力な力として、退魔師の多くが持つ力である。
霊力などは生命力に依存するため、生命を生み出す力のある女性が必然的に退魔師に最も適合する存在となった。
ただ、男性で退魔師になれるほどの霊力などを持つ人間も少なからず存在し、活躍している。
しかし、生命力が強いからと言って、必ずしも霊力が高いとは限らない。
逆に霊力が高いから生命力が強いという図式は成り立つが、肉体的な強さとはまた別の話である。
非常に高い力の持ち主の何人かは、その力を異能技として物理的に具現化することができる。

湾岸区

妙神岩を取り囲むように東京湾を埋め立て、退魔庁本部を設立させた東京都第24区のこと。
ストーンサークル群から同心円状に外側に向かうにつれて開発されていったため、地理的な中心地は現在は再開発地区となっており、人がほとんど介在しない土地となっている。
淫魔事件の多くが妙神岩を有する同区で発生しており、退魔師の多くが居住する街である。

武器

退魔師は日本刀、西洋剣、呪符、銃など、霊的・魔術的な処理を施したものを用いて戦闘をするのが基本である。
中には徒手空拳の退魔師もいるが、彼女らも何かしらの防具やナックル系の退魔装備をしている。

退魔用銃器

退魔用銃の種類は様々だが、拳銃タイプ、サブマシンガンタイプの実包は大体が中口径である。
そのため、拳銃サイズやサブマシンガンタイプの実包は、通常の銃器と異なり、ほとんど共通規格になっているため、取り回しが利きやすい。
他にも長距離狙撃用のライフルタイプの退魔銃も存在する。
外見がごつい拳銃でも口径は同じだったりするが、銃の霊基変換率(使用者の霊力を弾丸に加算する力)が異なるので、同じ口径の実包を使っても、銃や使用者によって威力が異なることがほとんどである。
逆に言えば、刀などとと異なり一般人が撃っても一定の破壊力は約束されているので、護身用として退魔師ではない退魔庁の人間も装備が義務付けられている。
もちろん、人間に撃っても充分な殺傷力があるため、たまに淫魔以外での事件も発生したりする。

退魔用弾丸

退魔用の術的処理を施した弾丸。使われてる金属は様々。
エクソシストは銀系の弾丸を好んで使う(というよりは、本人の所属などの流通経路の問題でそうなることが多い)。
拳銃サイズの弾丸では、ホローポイントで着弾時の威力を上げている物が大半。
着弾時に周囲数十cm~1m前後を吹き飛ばすだけの破壊力はあるが、再生能力が高い淫魔や、特定のタイプの淫魔には通用しにくいという難点があるため、万能とは言えない問題がある。
ライフル弾などになると非常に高価なので、民間退魔師がおいそれと使えるような武器ではなくなる。
逆に言えば、公職退魔師は公費でガンガン使うので、強力な攻撃が可能、という面もある。

退魔庁

天震災が起こり、妙神岩の出現、霊的能力の発現等が確認されてから、内閣の要請によって急遽設立された省庁の一つ。
天震災から十数年経ち、対策も発生当初に比べれば遥かに良くなったが、物理的な根絶には至っていない。
総務部、人事部、対魔部、研究部等の部署がある。
総務部は、民間退魔師への依頼書発行等を行う、事務方の部署。
人事部は、文字通り、退魔庁内の人事を扱う部署で、一般的な省庁と変わらない役割を持つ。
対魔部は、退魔師が多く所属する実働部隊。ここが基幹部署である。
研究部に関しては、世間一般で言う「狂人」的な人間も所属していたりして、カオスな部署として有名。

退魔庁対魔部

退魔庁の部署のうちの1つ。
公職の退魔師が所属する部署で、退魔師のレベルは、同じランクの退魔師でも全体的に民間退魔師より高い。
民間退魔師に発布された依頼以外の事件・事故を取り扱う部署で、当然ながら繁忙部署である。

退魔1課

退魔1課は、高度事件・実働・調査の部署で、選りすぐりのメンバーを揃えている。課長は朱堂 沙織
一部の退魔師は退職・ないし除籍されているが、今現在も1課との関わり合いが存在している。

退魔2課

退魔2課は、通常の事件の実働部署で、部でも一番の人数が所属しており、いくつもの事件を担当している。
課長は武者小路 慎三

退魔3課

1課や2課が淫魔を調伏した後、現場検証などを行う部署。
事件の調査、経緯等を主に専門としているため、退魔師はほとんど所属しておらず、護衛的に2課からの退魔師が交代で出張していることがほとんど。
課長は御神楽 琴歌で、彼女は退魔師の資格を持っている。

霊基タバコ

退魔師の一部で流行っている、霊力を一時的に高められるとされているタバコ。
ある意味オクスリ的ドーピングであるが、退魔庁や、退魔師関係の団体の公的な見解は出ておらず、実効性があるのかどうかは不明。
タバコ以外にも形状はあるが、一番ポピュラーな形がタバコである。
タバコの形状の場合、未成年が咥えるだけで色々アウトなので、未成年者の退魔師に対する変な抑止力はあるようである。
風原みなみが吸っているのも、これの一種。