★Windows Embedded OS分類

Windows Embedded OSは、以下のように分類できます(2013.5.11現在)。

【 組込汎用OS 】

  • Windows Embedded 8 Pro ( 従来のWindows Embedded Enterprise )
  • Windows Embedded 8 Standard
  • Windows Embedded Compact 2013 ( Windows Embedded CEの後継OS )

【 専用OS 】

  • Windows Embedded 8.1 Industry ( Windows Embedded POSReadyの後継OS )
  • Windows Embedded Automotive
  • Windows Embedded 8 Handheld

 

 

★各OSの概要

■Windows Embedded 8 Pro

 これまではWindows Embedded Enterpriseと呼ばれていたシリーズで、

 バイナリはデスクトップ向けWindows そのもの。

 ただし、ライセンス形態が違う(専用端末として使用する製品にのみ搭載可能)。

 Windows Embedded 8 ProはもちろんWindows 8ベース。

 他に、Windows 7 for Embedded SystemやWindows Vista for Embedded Systemなどがあり、

 それぞれWindows 7、Windows Vistaベースとなっている。

 なお、従来は「for Embedded System」という名前から『FES』と略されることが多かった。

 

■Windows Embedded 8 Standard

 これまでリリースされてきたWindows Embedded StandardシリーズのWindows 8ベース版。

 略称は『WES』。

 WES2009の前は、Windows XP embeddedがあった(こちらはよく『XPe』と略される。)

 Windows Embedded Standardは、デスクトップ向けWindowsをカスタマイズできるようにしたOS。

 ただし、ここで言うところのカスタマイズとは、

   ・搭載する機能(コンポーネント、パッケージ)を取捨選択できる。

   ・組込専用機能を追加できる。

 というもの(なので、リアルタイム性はない)。

 組込専用機能として、堅牢性を高めたり、自社ブランディング化するための

 パッケージが提供される。

 ⇒代表的な機能として、Write Filterが挙げられる。

  この機能は、ストレージへの書き込みをRAMにスルーすることで、

  突然の電源断時にストレージ書き込み中でファイルシステムが壊れるといったことを

  回避する仕掛けである。

 今のところARM CPUには対応していない。 x86、x64系CPUのみ対応

 ※WES2009以前はx86のみ対応

 

■Windows Embedded Compact 2013

 

 従来、Windows Embedded CE(またはWindows CE)と呼ばれていたOSの後継OS。

 デスクトップ向けWindowsとは別に、カーネルは一から設計しなおされており、

 リアルタイム性を持たせることができるOS。

 リッチなUIが必要かつタイムクリティカルな処理もあるようなFA機器や、

 ハンディ端末など様々な組込機器に搭載されている。

 OSの機能を呼び出すシステムコールはWin32APIのサブセットとなっている。

 対応CPUはx86、ARM系。

 

■Windows Embedded 8,1 Industry

 これまでWindows Embedded POSReadyと呼ばれていた、

 POSレジやKIOSK端末向けのOS。

 Windows Embedded 8 Industryは、POSReadyの後継だが、

 POS以外にもFA分野やヘルスケア分野の機器にも適応できる。

 Windows 8.1 ベース。

 

■Windows Embedded Automotive

 (執筆ちう。)

 車載向けOS。CEベース。

 CPUとして、車載機器でよく使用されるSH4シリーズもサポート。

 

■Windows Embedded 8 Handheld

 (執筆ちう。)

 

 

最終更新:2016年05月27日 08:40