坂本龍一(音楽家)
糸井:(笑)。
(中略)
坂本:ジャージに近いのは、
学生の時に、学生食堂で
一人でご飯食べてる人いるわけ。
男とかで。きちんと食べてるんだけど、
それを見ると僕、
すごく不愉快なのね(笑)。
糸井:ああー。
坂本:それはやっぱりさ、
その、自分の生活みたいなのを、
露出させてる感じがするわけ。」
坂本龍一「地球温暖化が誤りであっても、低炭素社会に移行すべき」 | ニュース2ちゃんねる
「そもそも僕は地球が温暖化しているというデータが誤りであっても、仮にCO2が地球温暖化とまったく関係ないとしても、人類は低炭素社会に移行すべきだと思っています。何億年も前の植物の死骸を使ってエネルギーを得て、そのエネルギーを運ぶのにもまたエネルギーを使って、という無駄の多い消費スタイルはやめて、サステナブルなエネルギー源を得るべきでしょう。
地球に無尽蔵にあるエネルギーといえば、太陽由来のものであるということは子供にもわかる単純な話です。そろそろ人類も文明の新しい段階に移行してもいいんじゃないでしょうか。
モア・トゥリーズの活動を通じて、人類が次のステップに踏み出すための意識改革を後押しできればいいと思います。植物や藻類ほど太陽エネルギーを効率よく生命活動に使っている生き物はいません。そしてわれわれも含めて全ての生物は彼らに依拠しています」
坂本龍一:韓国的にやっていかないとダメじゃないかな?
年明けの1月9日(日)に、ピアノソロでソウルで公演します。たしか2000年以来なので、11年ぶりですね。
僕の英語のツイッターアカウントに韓国のファンのフォロワーがたくさんいて、ハングルでの質問に、Googleの翻訳を使ってハングルで答えていたら、
僕がハングルができると思ったのか、そのことが韓国の新聞に載ったらしくて、困っているんですけど(笑)。
韓国には何人か友人もいて、サムルノリ創始者の金徳洙(キム・ドクス)さんは長いこと友人です。
最近の友人では2004年に発売した『CHASM』というアルバムに収録した「undercooled」でラップをしてくれたMc.Sniperもいます。
韓国に対してはとても親近感をもっていて、いま、日本人は疲れているとか、覇気がないとか、国としても先が見えないとか言われていますが、韓国はとても元気です。
韓国は、日本と中国という経済大国と超大国にはさまれながら経済活動をしなきゃいけないのと同時に、国際関係も重視していて、語学力も高いし、国の舵取りもうまい。
産業別にトップ企業を選んで優遇するとか、力を集中させて成長させていく。ヨーロッパでいえばベルギーやスイスなど大国に翻弄されながら力をつけてきたのとおなじです。
日本は中途半端に大きいから、経済活動も鎖国的にやってこられたけど、その日本仕様できたガラパゴス的な弊害がいま出てきている。
これからは、韓国に学んで韓国的にやっていかないとダメじゃないかな?」
政経ch - 坂本龍一「日本の文化は中国や朝鮮半島から来ている」
「僕は口癖でよく言うんだけど、「世界には純粋培養された文化なんてあり得ない。昔からあり得ない」って。 だけどローカルの垣根もある。だから両方を提示したい。日本は島国で、純粋培養だと思われてるところもあるけれど、 大きな部分は、中国や朝鮮半島から来ている。北方のアイヌや南の琉球。日本で発明されたものっていうのは少ない。 だからいろんなものを編集し、組み合わせることで文化をつくってきたんですよ。 僕は純粋化に向かう文化より、混交したミクストされた文化や、ごちゃまぜなものに、魅力を感じるね。 」
専門家じゃない人間だって、代替案のない人間だって、「こわい」「不安だ」「こどもの将来はどうなるんだろう」
とかいっていいんだよ。 だって、それはそう思ってるんだから、そう思ってるってことを表現していい。
「代替案を示せ」っていわれちゃうとさ、こっちは素人だからなにも案を示す必要なんてないのに、
一瞬、発言しちゃいけないような気にさせられちゃう。 だからあれはなかなか攻撃的な言葉だと思う。
僕は居直って、「代替案なしでしゃべって何が悪い!」って思いますけどね(笑)。
エネルギー政策の代替案をつくるっていうのは、本来、専門家の仕事なんだから。」
だけど、環境っていうのは、たとえどんなビリオネアだったとしてもさ、みんなとおなじ空気を吸わなきゃいけないわけだし、 水も食べ物もみんな共有してるわけだし、ひとりで地球をなんとかしようとがんばってもうまくいかないわけで。
環境問題にとりくもうと思ったら、みんなに気がついてもらわないといけないから、こういうエコ活動みたいなものを始めたんだよね。 だから、僕の「エコ」は「エゴ」なんだってずっといってるんだけど。
「原発ってあぶないんじゃない?」っていうのは頭の中にはあったけど、多くの人たちは事故が起こるまではなにもいわなかったし、 知ろうともしなかったと思うんです。ボクだってよくわかってなかった。
それが、2011年3月の恐怖感っていうのは、とてつもないものだったんですよね。官邸前に10万人とか20万人とかいわれる人が 集まったっていうのは、歴史的なことだと思うんですが、あれは自分の肌で感じた恐怖感があるからだと思うんです。 自分の感覚が出発点だから、リアルだし強いんじゃないかなぁと。
坂本:そうそう。いくら世のため人のためといっても、やっぱり自分自身と自分の家族っていうのは大切だと思うんだよね。 だから、僕はエゴでいいと思うの。自分を滅して、なにかのためにやる必要なんてぜんぜんないと思ってるから。
「これは自分のためにやっているんだ」と開き直ってる。みんなもそう思ったほうがいいと思うな。 」
教授は一回息をゆっくりと吸うと、しっかりとバスの椅子に座り直し、僕のほうに乗り出して言った。 「攻められないようにする。」と一言。きっぱりと。
ん?分からない。どういうこと? ねえ、教授、もっと詳しく。
「んー、あのね、、、攻める側には攻める理由があるから攻めるんです。だから攻めて来れないように、攻められない理由をつくるんです。」
教授は説明を続けました。
「僕は・・・えっと、地政学的にね、中国が強大化していくなかで、日本はアジアの広い地域の中で、各国の中国との関係を慎重に見極めながら、 中国との絶妙なバランスをとっていくことがものすごく重要なことだと思うわけ。そのバランスが悪いほうに崩れたら、戦争は起きますよ。そりゃ。」
地政学とは地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経済的な影響を巨視的な視点で研究のことらしい。 どうやら教授は、日本と中国の話ではなく、いきなりアジア全体、あるいは地球全体をイメージしながら話をしているようだ。 もう一度椅子に座り直し、両手で丸い<地球>のようなものを空に地図を描きながら、身振り手振りを添えて話を続ける。
「日本、韓国、台湾、フィリピン、ベトナム、、そしてグルっとインドにかけての地域でね、フィリピンもベトナムも、日本と同様に中国との領土問題をかかえている。 みんなどの国も中国とどういう距離感で、どういう関係でやっていくかがさ、これからの東アジアでの最重要課題でしょ? だからアジアから見たら、この地域で中国に対峙できる勢力の中心に、日本がなってほしいと思う国もあるでしょう。 その場合、例え過去に日本に侵略された記憶があるとはいえ、日本には軍備拡張してもらっても存在感を増してほしいと思うかもしれない。 また、中国にもの申すには、日本と韓国が協力することが、すごく重要だと思う。」」
最終更新:2013年08月18日 10:26