腹筋や背筋など、身体の表面にある筋肉を「表層筋」といいます。表層筋が緊張すると、背骨、肩、股関節などの動きを制限してしまいます。
表層筋に対して、骨のすぐ近く、身体の深いところにある筋肉を「深部筋」といいます。ドラム演奏において重要な以下の運動には、深部筋のはたらきが大きく関わっています。
- 肩甲骨を動かす
- 肩関節の回転
- 手首の回転、ねじり
- 指を根元から動かす
- 背骨の伸縮
- 骨盤の角度調節
- 股関節の回転
- 足首の回転、ねじり
- 足指を反らす
深部筋は多くの場合、同じ場所の表層筋と力の向きが異なります。ですから、表層筋が硬直していると、深部筋のはたらきを邪魔してしまうことが多いのです。
リラックスしてドラムを演奏するためには、表層筋を十分に脱力して、深部筋のはたらきを最大限に引き出せるようにしたいものです。
また、良い姿勢を作るのも深部筋の役割です。表層筋の力を借りず、深部筋のわずかな力だけでバランスが取れた状態が理想ですね。
最終更新:2012年04月16日 18:17