良い姿勢とは?

突然ですが、質問です。みなさんは「良い姿勢」という言葉から、どのような姿勢を思い浮かべますか?

背筋を伸ばし、胸を張り、あごは引いて。。。

確かに見た目には美しい、良い姿勢ですね。しかし、この姿勢を「リラックスして」できる人は、実はかなり少ないのではないでしょうか?

では、もう一つ質問です。みなさんは「リラックスした姿勢」という言葉から、どのような姿勢を思い浮かべますか?

ダラリと背もたれにもたれかかって、足を組んで、あるいは机に肘をかけて。。。

こうした姿勢は短時間ならラクかもしれません。しかし、1時間その姿勢で動かずにいるとしたら。。。いかがですか?腰や肩や首、大丈夫ですか?


本当に良い姿勢とは、「長時間いても疲れない、リラックスした状態」のことを言います。

筋肉を緊張させて見た目だけ背筋が伸びた状態を作っても、それは良い姿勢とは言えません。背中を硬直させて、見た目だけ背筋が伸びた状態を作っても意味がないのです。こうした「姿勢神話」の影響で、無意識に首を縮めてしまったり、背中を緊張させたりしている人を本当に多く見かけます。

人間の骨格はよく出来ていて、正しい角度で積み上がった状態を作ってやると、ほとんど筋肉の力を必要としません。良い姿勢とは、「骨格が筋肉の助けをほとんど借りずに、バランスをとって倒れずにいる状態」なのです。


ただし、上記の姿勢は「じっとしている時」には適していますが、ドラム演奏には必ずしも向いていません。ドラム演奏に適した姿勢は「動きやすさ」や「体重のかけやすさ」を優先するため、社会通念としての「良い姿勢」とは必ずしも一致しないのです。ヴィニー・カリウタやブライアン・ブレイドなど、一流ドラマーにも猫背気味の人はたくさんいますよね。

ドラム演奏に関する限り、良い姿勢とは「動きやすく、長時間演奏しても疲れない姿勢」。

それでは、なぜ猫背でもかまわないのでしょうか。背筋が伸びていても猫背でも、実は一流ドラマー達の体重の支え方には「ある共通点」があります。以下、詳しく解説していきます。

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最終更新:2012年04月16日 18:42