まず、支点を作るタイプのグリップを紹介します。
この場合、スティックの軌道は下記の図のようになります。
<図>
マーチングなどでは主流のグリップで、打面に十分なリバウンドがある場合に有効です。
下記の2種類のスタイルがあり、音量やテンポによって使い分けることができます。
1.前腕の回転をスティックに伝えるタイプ
肘から先の回転を、手首や指の角度を調節してスティックに伝える方法です。
<動画>
2.指の動きを利用するタイプ
指先から数えて「3つ目」の関節の動きを利用するタイプです。
この関節は前腕の深部筋で動くため、単純な握力による動きと比べると疲れにくいです。
このグリップには、以下のデメリットがあります。
- 自分の力でスティックを上げるのが難しいため、リバウンドが少ない場所では演奏が難しい(ハイハットのエッジ、フロアタムなど)
- スティックがきれいにバウンドすることが前提なので、音色に「歪み」を混ぜることが難しい
- 遠心力が発生するので、大音量は難しい
ドラムセットはリバウンドが異なるいろんな楽器の複合体なので、この方法だけでは不十分です。
上記のデメリットを解決するには、次に紹介する「支点移動グリップ」が必要になります。
最終更新:2012年04月15日 17:59