武将名 | 内容 |
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ナレーション | 激戦を終えた「総大将」は、城に入るなり、 自らの姿を描かせた |
武将名 | 総大将 | 武将 |
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真田幸村 | いきなり不躾なお願いをしてすいません。 ですが、このまずい戦を忘れぬため、絵が必要なのです |
あ、ちょっと動かないでください。 ああ…我が絵ながら、なんとおぞましい…! |
前田慶次 | このふてくされ顔を丁寧に描いてくれよ。 頭に来たら、その絵を見て心を落ち着かせるさ |
だからって俺に頼むかねえ…。 丸描いて、ちょんちょんと、こんなモンでいいかい? |
織田信長 | 無様な信長を描け。 後世が震えあがるがごとき絵姿でな |
よかろう…。 無様に、惨めに、醜悪に描こうぞ |
明智光秀 | この姿を戒めとして、残したいのです。 毎日、寝屋に飾って見るとします |
惨めな思いを得に残すとは、あなたはお強い。 私はとても耐えられそうにはありません… |
石川五右衛門 | ありのままの惨めな俺様を描けよ! …目はくりん、鼻はシュッ、体はすきっとした感じだ! |
よっしゃ、任せとけ! 隈取はこう! 見栄も切った方がかっこいいな! |
上杉謙信 | 苦闘の証を残し、次の闘争に生かす | 絵も闘争なり |
お市 | 本当はこんな姿を描かれるのは恥ずかしいのですが… 服装ぐらい、直したほうがいいかしら? |
うまく描けるとよいのですけど…。 あ、う、動かないで…今、大事なところですから… |
阿国 | ただムスっとしたうちを描いても、しょうもないし…。 |
もう無理難題言わはって…。 さらさら、と…も少し笑たほうが素敵どすえ? |
くのいち | ぼろぼろの忍びの肖像画なんて、珍しいよな~。 いや、別に売る気はないけど… |
では、かきかき、っと。 この顔見たらお上にご一報を…、え? 違う? |
雑賀孫市 | 髪が乱れても、傷ついても、色男は色男なんでね。 さ、ありのままの俺を描いてくれ |
そこだ、その角度、いいぜ…動くんじゃねえぞ? とびきりイケてる肖像画にしてやるからな |
武田信玄 | カッコ悪くてもいい、正確に頼むよ。 後世の人に間違われたら、恥ずかしいし? |
なら、家紋もちゃんとつけとくよ。 後世、間違われたら、大変だもんね |
伊達政宗 | この無様な姿を記憶に残す! 思うまま描けい! |
伊達は諸芸全般に通ず。 所望の姿、すぐに描いてくれよう! |
濃姫 | 屈辱にまみれた自分の姿を、一日中眺めるの… | その屈辱的な姿…素敵よ。 忘れられない絵にしてあげる |
服部半蔵 | この険しき表情は残せ。 だが、忍びとわかるような姿には描くな |
無謀だ… |
森蘭丸 | 同じ失態を繰り返すわけにはまいりません。 その絵を見て、日々、反省をいたします |
そう仰ると思い、先にご所望の絵を描いておきました。 後ほど、ご覧くださいませ |
豊臣秀吉 | どうせ自分しか見ねえ。 ひどい絵でも構わんで。 …できれば、サルっぽく書くのはやめてくれると嬉しい |
わ、わしに絵を…? ま、多少似てなくても許して…はくれんかな… |
今川義元 | 鞠も持ったほうがいいかの? それとも…。 はて、まろはどんな姿を描こうとしたのかの…? |
では、服装を整え、柔和に笑うの! 落ち込んだ絵を描いても、暗くなるだけじゃの! |
本多忠勝 | 鎧兜を着たままの姿で頼む。 絵に臨場感も出よう |
絵…? 木彫りならばいつでも… |
稲姫 | 戦で傷つき鎧をまとった女武者の絵…。 この戦の戒めにいたします! |
では、魂込めて、まっすぐ描かせてもらいます! ううう…手強い、もっと太く強く描かねば…! |
徳川家康 | その絵を見れば、京のつらき戦を思い出そう。 二度とこんなまねをしてはならぬという戒めになる |
絵には多少通じておりましてな。 後世によき手本として伝わるような物にいたす |
石田三成 | 俺が戦下手であることを残すのは屈辱だが…事実だ。 後世にも俺の人物像がわかるよう、緻密に描いてくれ |
しばし待たれよ…。 輪郭がふにゃふにゃだ…我ながら情けない! |
浅井長政 | 某の目を気にする必要はない。 ありのままの、みじめな某を描いてほしい! |
よし、勢いよく恐れずに描くぞ! 多少、実物と離れても許してほしい |
島左近 | 肖像画なんか、残したくなかったんですがね。 自分の愚かさを戒めるためなんで、致し方ないかなと |
いいんですかい? 俺に絵を描かせたら、 反省する前に、俺を殴りたくなると思いますよ |
島津義弘 | 男は、苦悩する姿の方が絵になる…。 よい作品が出来上がるだろうて |
苦悩する姿ほど、見栄えがするものはない。 お主の望むような絵にはならぬかもしれんが、よいかな |
立花誾千代 | 私が見て、斬りたくなるような絵を頼む。 可愛く描かれては、下手な戦の戒めにならぬからな |
よかろう。まずい戦に、私も気が立っていたところだ。 絵でも描けば、心が落ち着く |
直江兼続 | 義の屈辱を絵に残す…。 震えるほど悔しいが、戒めとなるならば…。 |
立派な心構えなり! この兼続、義心を込めて、描きあげてみせん! |
ねね | 反省のために描いてもらおうって思ったけれど… なんかじろじろ見られると照れちゃうねえ… |
もう…すぐ道具に頼るんだから。 絵に描かないでも、ちゃんと反省しなきゃダメだよ? |
風魔小太郎 | 好きに描け…。 風魔小太郎という虚像をな… |
描いてやろう。 目の裏に焼き付く…混沌とした絵を |
宮本武蔵 | 自分で描くと、どうしてもうまく描いちまう。 無様な姿をうまく描いてもしゃあねえからな |
よし、こうして、こう描いてこうだ! ん? なんか、だるまみてえになったけどいっか |
前田利家 | この惨状をありのまま描いてくれ。 次こそは槍振り回してる勇壮な絵を描いてもらうからよ |
俺にそんなこと頼むなんて…。 どんな悲惨な絵になっても知りませんよ! |
長宗我部元親 | 頬はこけ、生気はない。 だが、それが今の俺の姿だ…凄絶に描け |
魂を込めて描こう。 その絵から夜な夜な声なき声が聞こえるくらいに… |
ガラシャ | 本当はもっと可愛い絵を描いてほしかったのじゃ…。 でも、着飾って花など持ったら、戒めにならぬゆえのう |
ほむ、可愛く書いてやるのじゃ! 頭にお花も乗っけて、ほっぺも真っ赤にして… |
佐々木小次郎 | 化粧だけは落とさないよ。 いくら戒めの絵だからって、素顔を晒すのは嫌なんだ |
いいよ。 後で斬りたくなるくらい、憎たらしく描いてあげる |
柴田勝家 | 血も汗もそのままに描け。 この戦…生涯忘れぬために |
では、わざと色使いは抑え…たぎる内面を表現し… 歯を細かく描くことで悔しさをにじませ… |
加藤清正 | 無様な俺の姿、自分で描こうと思ったのだが…頼む。 城造りは得意だが、絵は不得手なんだ |
うーむ、なかなかうまく描けないな。 城造りのようにはいかないか… |
黒田官兵衛 | 自分の姿を後世に残そうとは思わぬ。 火種を消し損ねた無念を、絵に残したいだけだ |
このようなことに時間を費やすより、 次の戦に備えることこそ肝要では? |
立花宗茂 | みっともない戦をした自分を絵に残す、か。 きっと、畏まった肖像画より何倍も面白い絵になるさ |
もっと鼻も頬も膨らませて…。 面白い顔だ、きっとみんな喜ぶ絵になる |
甲斐姫 | ちょっと待って! 髪と爪と服、直すから! …え、それじゃ戒めの絵にならない? そ、そっか… |
そう! その表情、いい! …なんか描いてたら、芸術魂に火がついてきたわ! |
北条氏康 | むかつく絵に仕上げてくれよ。 いい男に描く必要なんざ、これっぽっちもねえからな |
朝起きたら俺の不気味な絵を見て反省するってか? 朝ぐらい、気持ちよく起きやがれ |
竹中半兵衛 | 下手な戦をした、戒めの絵を描いてほしいんだ。 あ、一つだけお願い。なよっとした感じにはしないでね |
絵っていいよな…ずっと生きていられるもん…。 よし…後で俺の絵も描いてもらおうっと! |
毛利元就 | 苦戦した理由を書にしたため、戒めにしようとしたけど 冗長になっちゃうんでね…戒めの絵なら一枚で済むし |
…絵かあ…著述なら得意なんだけどね。 さっきの戦の反省点なら百枚ぐらいにまとめられるよ? |
綾御前 | 綾の今の姿を、正直に描きなさい。 ずっと残すものです…下手に描いたら… |
さらさらさらと…できました…。 ああ…この生き物はなんでしょう! 目が…もう目が… |
福島正則 | ぼろぼろの俺を描いてくれ! それ見て毎日反省する! あ、でも髪型だけは決めてえ…くーっ、ダメか! |
ちくしょう、なかなか描けねえ…。 酒でも飲んで、勢いで描いちまいたいくらいだぜ… |
藤堂高虎 | 今の無残な姿を正直に描いてくれ。 あ、手ぬぐいだけは映えるように頼む |
ひととおり描けたな…む、しまった。 手ぬぐいを描き足さねば、画竜点睛を欠く! |
井伊直虎 | 恥ずかしいですけど、ぼろぼろな姿を描いてください。 それを部屋に飾って…ああ、やっぱり恥ずかしい… |
ご、ごめんなさい! はっ! 描いている間、 むすっとにらまれてるので、つい謝っちゃいます… |
柳生宗矩 | 自戒の絵が欲しくてねェ。 ま、お宅に描いてもらえば、お宅の戒めにもなる |
拙者、剣豪ゆえ絵は不得手にて。 まあ、絵が得意なエセ剣豪もいると聞きますが… |
真田信之 | きらびやかに描く必要はない。 自戒のために、惨めで地味な姿を残したいのだ |
こんな絵はとても献上できないな…。 すぐに描き直しますので、しばしお待ちを |
大谷吉継 | こんな姿を後世には残したくないが仕方ない。 …素顔も晒したほうがいいか? |
動いていただいて構いません。 その無念、後悔、見ずとも表現してみせます |
松永久秀 | 惨めな絵など、つまらん、実につまらん! すぐに志を遂げ、派手な絵を残してやるわ! |
しけた顔のみでは、気が滅入りましょう。 後ろに大爆発を加えておきますぞ~ |
片倉小十郎 | この痛み、苦しみを絵に残しておきましょう。 私はともかく人はすぐに忘れてしまう生き物ですから |
ご無礼ながら、変な絵になってもご容赦ください。 いや実際…変な顔をしていらっしゃいますので… |
上杉景勝 | …みっともなく、描いてくれ | …絵画中 |
小早川隆景 | 絵に残すことで、いつでもこの戦を省みられます。 文字で残してしまうと、愉しんで読んでしまいますから |
あなたが毎朝、この絵を見ると思うと…。 少し、恥ずかしいですね… |
小少将 | 乱世に傷つき、挫折した、薄幸の美女…。 そんな感じでよろしく頼むわ |
うーん、ちょっと情熱的じゃないなー。 髪型変えてみる? あと、服装ももっと派手にしない? |
島津豊久 | みっともない絵になると思うけど、俺、嬉しいな。 だって、これでいつ死んでも自分の姿を残せる! |
ええと…ど、どっから描けばいいのかな。 へのへの…もへじ、っと…我ながらうまく描けた…! |
早川殿 | 正直に描いてね。 その絵を毎日見れば、油断することはもうないわ |
絵は得意なの。 子供の頃よくお母様の絵を描いていたから… |
(II)井伊直政 | 赤備えの誇りが汚された瞬間だ。 二度と過ちを犯さぬよう、絵に残したい |
いいんですか? かなり辛らつな絵になると思いますが… |
新武将(男・熱血) | 弱い自分をいつまでも忘れないでいたい。 思いっきり描いてくれ! |
絵にはあんまり自信がないんですが…。 ご命令とあらば、一生懸命描きます! |
新武将(男・冷静) | 今の自分を絵に残そうと思う。 絵を見れば、この戦をいつでも振り返ることができる |
なるほど、妙案です。 この絵を見ればいつでも己を客観視できる |
新武将(男・生意気) | いくら反省のためって言っても、いい男に描いてよ? 別の意味でむかつきたくないから |
面倒くさいな…。 あ、冗談冗談。ちゃんと描くってば |
新武将(男・老練) | ひどい戦をしてしまった…。 その絵を飾っておけば、いつまでも忘れないだろう |
人を描くなど経験がないが…。 誰もやらぬのであれば、自分がやるしかあるまい |
(E)新武将(男・威厳) | 今の無様な自分をいつまでも忘れずにいたい。 急な願いですまぬが、肖像画を描いてくれぬか |
絵の心得はござらぬが…、 拙者なりに精進してみせましょう |
新武将(女・活発) | 私、嫌なことはすぐ忘れちゃうから、 絵に残しておけば、いつまでも覚えてると思うんだ |
私、不器用だけどいいですか? 後で起こらないでね? |
新武将(女・冷静) | 絵が下手でもかまわない。 今の私の惨めな感じが伝われば、それでいい |
なるほど、これを描かせるということは、 私への戒めでもあるのですね…心します |
新武将(女・生意気) | こんな絵は嫌だけど、しょうがないもん…。 今度は、とびきり可愛い絵を描いてもらうからね! |
お絵描き…お絵描き…っと! あ、お鼻から上がはみだしちゃった…! |
新武将(女・妖艶) | どう? 今のあたし、醜いかしら? あなたの目に映ったままの姿を描いて… |
一度、あなたを描いてみたかったの。 今の打ちひしがれた姿もまた、いいわ |
(E)新武将(女・優美) | この哀しい戦を忘れないように…。 今の自分を絵に残してほしいのです… |
私に描けるでしょうか…。 不安ですけど、やってみますね |
武将名 | 内容 |
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ナレーション | 「総大将」は生涯、 己の不徳への戒めとしてこの絵を持っていたという |