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小麦にある種のカビがつくと、穂の中に、1~5センチメートルくらいの、紫がか
った褐色の角形のものができます。これを麦角といい、血管を収縮させる猛毒を含ん
でいて、これが体内に入ると手足の血行を妨げて壊痕を起こし、ひどい痛みも感じな
いうちに手足が腐ってしまうのです。
小麦に1パーセント未満の麦角がついていても、中毒が起こります。ローマ時代に
は、麦角のついた小麦で1年に数万人もの人が亡くなったといいます。
しかし、このように恐ろしい猛毒も、適量を用いれば薬になります。子宮の収縮を
促すため、分娩時に用いられるようになり、20世紀に入ると、麦角からいろいろな成
分が抽出されて研究が進みました。スイスのサンド社で、麦角から取り出した成分を
もとにつくられたLSDもその一つです。
研究員が、それをちょっとなめてみて、異常な体験をしました。周りの人々が彩色
された漫画のように見えたり、水面に映った画像のように見えたのです。これが、L
SDが幻覚剤として世に踏み出した第1歩です。
ハーバード大学心理学教授のティモシー・リアリーは、アルコール中毒の治療にL
SDを用いましたが、やがてこともあろうに学生たちにもすすめ、幻覚を体験させま
す。そして愛用者が増えてくると、LSDを。魂の救済″と結びつけた宗教を興し、
自ら教祖となったのです。
これがきっかけとなり、アメリカでは若者や学生の間でLSDが大流行し、大きな
社会問題になりました。日本では初めから麻薬として取り扱われたので、LSD禍か
らは逃れられましたが……。
LSDというのは、物質名のリゼルグ酸ジエチルアミドの「L」、サンド社の「S」、
商品名のデリシツドの「D」の頭文字を重ねたものです。



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