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生徒会SS





【雨竜院夕立プロローグSS】

 春の夜はまだ冬のように寒い。しかし、夕立はその寒さが好きだった。
 風の音も、皮膚感覚も、何一つ現実世界と変わらない。しかしここは電脳世界であり、現実での自分の肉体は恐らく昏睡状態にあるのだろう。

 宵闇の中で敵も無しに夕立は構え、空手の型稽古を始めた。拳足が風を切る感覚も、体の内側で昂ぶる熱も、現実と同じだ。熱の篭った体の表面を冷たい空気が撫でて行く。

 砂利の鳴る音、破裂音、轟音。
 何度か目の正拳突きが放たれる。その威力は軌道上の空気の塊を砲弾のように弾き、遠当てでも十分な殺傷力を持っている。

(この拳を、人に撃ち込むのか……)

 夕立は考えた。彼の流派では顔面を打ち合うこともあるが、本気で相手を打ったことは無い。殺してしまうからだ。しかし、今回は殺すつもりで打たねばならない。何しろ戦争なのだ。

(嗚呼……嗚呼……)

 ハルマゲドンなど、戦闘破壊学園など、過去の話のはずだった。先輩になるはずだった人を、級友になるかもしれなかった者を、生き残るために殺さねばならない。負けた側は全滅。話に聞く過去のハルマゲドンよりも更に苛烈な条件。

(糞っ……!) 

 迷いを吐き出すように放った下段蹴りは地面を深く削いだ。
 番長グループのメンバーはまだ分からないが、雨竜院家の者がいたら……。考えても仕方ないとわかっているがやめられなかった。雨竜院家の娘には括約筋の緩い者が多い。きっと相見えた時には恐怖であれこれ漏らしているだろう。震える武傘を払い、拳を撃ち込む。出来るのか。

 型稽古を終え、タオルで汗を拭きながらもそんなことを考え続けていた。

(雨竜院家の人がこの世界に来てないことを祈るくらいしかないか……)

 彼の期待は裏切られる。

(姉さんが一緒に来なかったのがせめてもの救いかな)

 彼には双子の姉がいた。名を朝立という。共に希望崎への入学が決まっていて、DNGにも参加するはずだったのだが、当日風邪を引いたのだ。今となっては幸運と言うほか無い。

(姉さん、俺……必ず帰るよ……)

 夜空を見上げ、そう誓った時だった。

「うっ……これは」

 突然に股間が疼き、勃起していた。

「お、俺……姉さんのことを思い出しただけで……そんな」

 夕立は精通を迎えた小6の春から、男性器に異常な興味を持つ朝立により毎朝毎晩手と口で搾られていた。
彼には自慰の経験さえ無く、性と言えば姉による愛撫以外知らない。だから朝立から条件反射的に勃起するのもあり得なくは無いのだが、彼にとってそれは姉への冒涜だった。朝立も基本的には優しい姉で、夕立はそんな姉を多少神聖視する程度にシスコンだったから。

「う、おおおっ……何だこれ?
 まさか、誰かの魔人能力? いや……」

 更に股間から快楽の奔流が生じ、海綿体へは血液が流れ込み、道着に染みが出来始める。失禁では無い。

「これは、姉さんの……姉さんのテクだっ!
 ああ、姉さん!!」

 姉の名を呼びながら、夕立は膝立ちで上体を大きく後ろに反りビクビクと痙攣しながら精を放った。



 月明かりの差し込む部屋で、朝立はベッドの上の弟を見下ろしていた。特に股間、彼の体と同様に力無く横たわる逸物に慈雨のような優しい眼差しを向けている。
 電脳世界に意識を囚われ、目覚めない弟。従姉も同じような状態になっていたが、やはり一番心配なのは最愛の弟だった。
 体位の入れ替え、清拭やオムツ交換も進んでやっているが、それだけでなく意識があった時と同様に「抜いて」やることにしたのだ。

「一緒に行ってあげられなくてごめんね、夕ちゃん。
 姉ちゃんに出来るのは『これ』くらいだけど……必ず、帰ってきてね」

 朝立の瞳から溢れた涙の雨が夕立の股間へと降り注ぐ。
 この姉弟が現実で再び会えるのか、それは誰にもわからない。 

To be contined.

【睦月涼子SS】


李奏子イメージソング「瀬海星伏計画」

せいふくするネ

お慕い申しているアル
ご恩に報いていくアル
会長の野望の為に力を蓄えてくアル(てくアル)

満漢全席も 清濁も呑み干して
この手と口を汚すこと 厭わず邁進するネ

麻婆豆腐残さず飲んだら
今日も明日も止めどなく
互いの魔人能力を 組み合わせて
この地上の一切合財 会長のものになるヨロシ
貴方丿為丿此丿命 リ・ソース
その夢に捧げるヨ

部員を求め西東
新世代求めニュージェネ
電脳世界の境目 私は超えてゆくアル(ゆくアル)

四川伝来の 辛さは旨味となりて
血となり肉となる 命の営みするヨ

厨房に立つ 強い背中に
王者の器感じるヨ
この地上で最強の武力 野望のために生み出して 私はそれを支えるヨ リ・ソース
世もいつか動き出す

天上天下全ての争い
あなたのもとで 世は事もなし
世界平和もすぐそこヨ ああ すぐそこヨ
この宇宙の森羅万象 中華に貴方座す者ヨ
貴方丿為丿此ノ命 リ・ソース
その夢に捧げるヨ

せかいせいふく(アル!)

【大棟恵プロローグSS】


弾指千里SS


弾指千里はいつも思っていた。
自分の能力があれば、いかなる敵も排除できる。自分は無敵だと。
彼の親は千里を駅前ロッカーに預けたまま、姿を消した。
そのせいで、彼はずっと孤独であり、またその環境によって自分を鍛え、そして魔人としても覚醒した。
自分に降ってくる災いは全て自分で解決した。そのおかげか自分は絶対に負けない強い魔人であると思い込んでいた。
けれど、その自信は刹那一徳という男に会って消え失せる。

刹那の能力はこの世の原理では説明できない力だった。仕組みは全くわからないが弾指の威圧も効かなかった。弾指は何故自分が刹那と戦闘をしているのかわからなかった。
気づいたら、刹那と自ら名乗った男と戦っていたのだ。刹那は俗にいう転校生と同格の力をもっていた。
戦いに敗れた弾指の肉体は既に朽ち果て、彼の強い精神がDNGという電子に宿った。彼の孤独な人生はまだ続くようだ。

【本戦当日SS】

168 名前:希望崎名無しさん[] 投稿日:14/01/25 10:43 ID:IMIfuMeI
いよいよ明日がダンゲロス・ニュージェネレーション本番ですよ!

むっちゃドキドキしてきた…。

新入生の皆さん、今日くらいは勉強は休んで明日に備えますよね?


169 名前:希望崎名無しさん[] 投稿日:14/01/25 10:57 ID:ddP333Ch
168
   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
今日と明日だよ
来年こそはがんばってよ
シーズン開幕からこんなことになるなんて


173 名前:168[] 投稿日:14/01/25 11:10 ID:IMIfuMeI
…意味が…分かんねーんだよォォォ!!!

黄金のような夢


 窓の外で鳥の鳴く声がして、降凍死滅理は目を覚ました。隣には愛する夫の姿。いわゆる朝チュンという状況である。
 少しして、夫の方も同様に目を覚ます。自分の姿を認めて体を起こした彼におはようのキスまですると、流石に少し恥ずかしくて共に顔を赤くする。新婚夫婦の姿だった。

『ーー区の住宅街で今朝早く、黄色い雪が降りました。この地域では頻繁に尿の雨が降っていますが、この雪も溶かすと尿になったとのことです』

 テレビの向こうではニュースキャスターがそのように伝え、続いて流れた映像では確かに、空から街の上に黄色の雪が舞い降りていた。朝の光の中、黄金に輝く姿は見るぶんには美しいと言えるかも知れない。

「金雨ちゃん、やっちゃったみたい」

 死滅理はクスリと笑う。雨竜院金雨は失禁した際尿の雨を降らせる魔人だ。しかし今は、周囲の熱を持った液体を凍らせる能力者、氷雨も同居している。金雨がおねしょをし、氷雨の能力が発動した結果、尿の雪が降るに至ったのだろう。


 雨竜院宗家にて。

「ごめんなさい。俺のせいで」

「全然平気だよひーくん」

「うん……氷雨君のせいじゃないよ」

 顔を赤らめて詫びる氷雨に、おねしょで凍ったパジャマから着替えた畢・金雨の姉妹がそう応える。
 半ば放逐状態にあった氷雨を引き取ることにしたのは、こんなことがあっても彼女らが大丈夫と言うからでもあった。

「それに、何かお祝いっぽいじゃない?」

 畢が発した言葉に2人は困惑するが、金雨はすぐにああ、と納得した顔をする。
 この日は4月7日ーー入学式の日だった。

 分家にて。

「ああっ、姉さんっ! も、もう……」

「今日から私達高校生だからね。門出に相応しいように足腰立たないくらいイかせたげる」

「ちょっと意味がわからな……ううっ!」


「入学式、か……」

 死滅理の夫が感慨深げに呟く。彼等にとってはもう10年も前のこと。そして、今の希望崎はあの頃とは違う、平和な学び舎になっている。新入生達は期待に胸を膨らませていることだろう。

「ーーくん、憶えてる? ボクらが出会ったときのこと」

「ん、うん。漏らしてたよな」

 夫は思い出す。初めて見た死滅理は、涙を浮かべて尿溜まりに座り込んでいた。
 それから始まった、今に続く新たな人生。

「皆にも、そういう出会いがあるといいな」

 ニュージェネレーションにて出会った面々を頭に浮かべ、彼らのこれからに思いを馳せていた。


 死滅理が目を覚ますと、そこは番長小屋の女子用に区切られたスペースだった。そこに皆で布団を敷いて寝ている。まるで部活の合宿のようだが控えるのは血で血を争う殺し合いだ。

「夢、か」

 電脳世界でさらに夢を見るなんて変な感じだな、と思いつつ自嘲する。生死なんて自然の摂理と言いつつ、やはり死ぬことを、殺し合うことを恐れているのだろう。

「あぁ、おしっこしたいな」

 仲間達を起こさぬようのそりと立ち上がってトイレに向かう。その頬を涙が伝っていた。

雨竜院夕立エピローグSS


 攻撃力20を誇る雨竜院夕立の蹴りはモヒカン雑魚数人を纏めて薙ぎ払い、正拳突きは上半身を吹き飛ばした。

「ヒャッハー! 背中がガラ空きだぜ! 死ね!」 

 モヒカン雑魚の背後からの一撃が、夕立の後頭部を直撃した。棍棒から伝わる頭蓋骨陥没の手応えに彼は勝利を確信するが、次の瞬間振り返りざまの裏拳に頭部を砕かれる。

「たわば!」

「ひぃ~!」

「何でアレで生きてんだ!?」

「むしろこっからが本番だ……殺してやるよ」

 魔人能力「滅陽の挽歌」。この力は死に際の身体に活力をもたらし、転校生さえ遥かに凌ぐまでに夕立の攻撃力を引き上げたが、しかしこの力が自身に及ぶということは彼の死が決まったことも意味していた。

(ああ、ちくしょう……)

 勇猛な台詞を吐き、拳圧だけでモヒカン雑魚を粉砕しながら、彼の心に爽快感は無かった。
 生還の望みが絶たれた状況で壮絶に
戦い、果てる。夕立が憧れた多くのフィクションでそれは美しい死だった。もっと言うならば死を取り巻く状況が美しかった。
 しかし今の夕立は、殿を務めているわけでも、仲間を護っているわけでも、通すべき意地があるわけでもない。生徒会に属していた者達は皆圧倒的な数のモヒカン雑魚に蹂躙され、無為に死ぬのだ。諦めて無抵抗のまま殺されても全く変わらないのに、何故自分が戦っているのかわからなかった。

 モヒカン雑魚を100人近く殺したところで、背後から投げられた手斧が夕立の背中に突き立てられ、ボウガンの矢が膝を貫く。握った拳が解けて、その場に崩れ落ちた。

(ちくしょう……ちくしょう……)

 滅陽の挽歌はもう効果が切れていた。本当の死。意識が薄れていく。自分でも気づかないないままに涙が流れた。

(死ぬ……死ぬか……)

 同じように死んでいく仲間達のこと、生徒会側だったその他大勢の参加者達への申し訳なさ、雨竜院家の2人が生還することの微かな救い、それらの思いが圧倒的な死の闇に塗り潰されながら、ある1つの気持ちだけが朱く燃えていた。

(姉さんに、また、フェ……)

ーーーーーー
ーーーー

「夕ちゃん……?」

 目を覚ました時、朝立の瞳からは涙が流れていて、そして何故か弟の名を呼んでいた。何か夢を見ていた気がするが、何の夢かはわからない。
 頬を伝う涙をパジャマの袖で拭った直後、股間に大きな違和感を覚える。
 ふっくらと隆起していただけだったその部分から、何か棒状の物が生え、寝た体勢だと言うのに力強く立ち上がってズボンにテントを張っているのだ。

「こ、これって……」

 即座にズボンを脱ぎ捨てると、そこには幼い日、父の朝立ちを見てから恋焦がれた男性器があった。それも、色といい形状といい、彼女が最もよく知る弟のそれに瓜二つだったのだ。
 しかし膣も元のままついており、陰毛の色が夕立のオレンジ色でなく黒で、生え方も朝立そのままだったことがハイブリッド感を醸し出している。

「夕ちゃんのおちんちん? 夕ちゃんっ!」

 昏睡状態の弟が眠る部屋へ駆け込んだ朝立は、そこで彼の死と、そして何故か男性器が消失していることを確認した。

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ーー

「ごめんね、朝立ちゃん。夕立くんのこと……」

 夕立の葬儀で、死滅理は朝立にそう詫びるが、朝立は不謹慎な程に穏やかな顔をして応えた。

「いいの、死滅理姉さん。  
 責める気持なんか無いし、それに私ちっとも寂しくないもの。
 だって、夕ちゃんはいつもここにいるから」

 そう言って朝立は手を当てた。雨竜院家らしい平たい胸にではなく、スカートに覆われた股間に。

fin.

【睦月涼子SS~エピローグ~ 】