デキるパターンの実例1


デキるフリーランスのパターンの例(実例)


ずっと C# の業務プログラマーをしていたが、仕事の案件の紹介を見ていると、モバイル関連の開発が多くなってきたことに気が付く。
実はこれまでモバイルの開発なんてしたことはなかったが、とりあえずやってみることに。しかも言語はやったことがないJava。
周りには自分よりもこの道に詳しい人はたくさんいて、自分はどちらかというとできないほうになった。
これまではほかの人よりもプログラミングのセンスは長けているという自負があったが、自尊心もうち砕かれることになった。
しかし、それを捨ててみることで、視野が変わる。
できない素人の自分が、業界の需要の高さから、いきなり55万/月だったことから、何かがひらめく。そう、「需要」を狙えばよいのだ。
そして逆に、Javaのモバイル開発なんて、2か月もすればそれなりに仕事ができるようになったことから、ここにはすぐに人があふれてくるのだろうという想像も働いた。

次の仕事では、そんなところに注目して探し始めると、特定のパッケージの導入と移行の案件が多いことに気が付く。
そこで、プログラマーから転身して、パッケージの評価、導入のSEになる。
パッケージの製品を導入、評価をする際に、ビジネス上の課題や社内調整、インパクトなどが非常に重要であることに気が付き、過去にどんなナレッジがあったのかを中心に勉強することにした。
新しい現場の人は、外注の自分に優しく教えてくれる。納期というのも結構ゆるく、先延ばしを繰り返している。この仕事は意外と楽な仕事らしい。

次の仕事ではまた同じ製品の導入の仕事。しかし、次は「製品○○○の専門家」として売り込む。
同じ現場で契約を更新し、引き続きいくつかのプロジェクトがあったが、すべてこの製品の導入のプロジェクトに投げ込まれた。
そのうち、入り込んだ先のSI会社で、そのまま正社員化。年収は660万であったが、明らかフリーの時よりも生活は豊か。

開発のビジネスにおけるインパクトは非常に低い。そこは初心者としては重要なところだが、ITの専門家としては非常に視野の狭い世界であったことも事実だ。
今では、ITの専門家とは、ビジネスの問題が何であり、何を対処することなのかを知ることであると悟る。
最終更新:2014年06月09日 00:37