木下卓

 ■アクトトレーラー 

 
この街の寿命はあと24時間。 
 
何者かによってコントロールを奪われた日本軍の最新型軍事衛星。 
目標落着地点はN◎VA中心部、イワヤトビル。 
落着すればN◎VA全域を地図から消滅させるほどの質量を持つ衛星に対し、各企業軍は必死に抵抗を行った。 
 
だが、企業軍の猛攻も、衛星の表面に僅かながら損傷を与えただけにすぎなかった。 
 
元凶の一因である日本本土も沈黙したまま、堅固な障壁の中で我関せずを決め込む。 
 
もはや打つ手なしと判断したメガコーポはN◎VA市民を強制収容し、ミトラスへの移民船を出港させる。 
 
しかし。 
 
誰もが皆、この街を捨てたわけでは、なかった。 
 
トーキョーN◎VA The Detonation 
『Day of the Detonation』 
 
運命の扉は誰にも壊せない。開くのはキミたちだ。 
 
 
 
■特記事項 
PC1:カブト=ボディガード 
PC2:クグツ=N◎VA軍人 
PC3:ニューロ=フリーランスのニューロ 
PC4:トーキー=ジャーナリスト・リポーター 
 
■シナリオスペック 
▼必要神業 
このアクトでは、キャストが敵の即殺系神業で完全死亡するのを防ぐために、キャスト全体で最低二発以上の防御系神業が必要である。また、《電脳神》《完全偽装》には使用想定シーンがある。 
 
▼主要情報収集技能 
このアクトにおいて、よく使用する情報技能は<社会:N◎VA><社会:ストリート><社会:軍事><社会:ウェブ>である。 
 
 
 
■シナリオハンドアウト 
各キャストには以下の設定がつくことになる。RLはプレアクト開始時にこのハンドアウトを提示し、PLとよく相談すること。 
 
PC1:カブト=ボディガード 
シナリオコネ:アルファ=オメガ 
推奨スート:クラブ 
 
「お母さんが生まれて、お父さんと出会ったこの街を、誰か守ってください」 
メガコーポの移民船に乗り込んでいく人々にアルファ=オメガは訴えかける。 
その悲痛な叫びを誰もが無視して通り過ぎる中、キミだけは足を止めて聞いていた。 
──衛星の落下からこの街を守るだなんて大それたこと、ただのカブトになんかできやしないさ。 
そう思う心とは裏腹、キミは移民船を見送り、一人この街に立っていた。 
P.S. N◎VAの街を守る。 
 
 
 
PC2:クグツ=N◎VA軍人 
シナリオコネ:“大佐”和泉藤嵩 
推奨スート:ハート 
 
「これは“命令”ではない。キミに強制するつもりはない」 
N◎VAに落着しようとする軍事衛星。それに対して日本軍がN◎VA軍に下した命令は『本国への退避』だった。 
軍人は上からの命令には絶対だ。とはいえ、元々軍事衛星は日本軍のものであり、この悪徳の街にも少なからず愛着はある。 
釈然としないものを抱えつつ退避準備を続ける中、和泉大佐はぽつりと呟いた。 
──軍人の本分とは、か弱き人を守ることではないのか。 
そう。自分の仕事は、N◎VA軍人の仕事とは、この街を守ることだ。 
P.S. N◎VAの街を守る。 
 
 
 
PC3:ニューロ=フリーランスのニューロ 
シナリオコネ:“帝王”稲垣光平 
推奨スート:スペード 
 
「この街は俺様の物だ!誰にも壊させやしねえ!」 
プラチナムを積み上げ、“帝王”はがなりたてる。 
日本の軍事衛星をハッキングした相手には興味があるが、好奇心だけで捨てられるほど命は軽いものじゃない。 
踵を返したキミの背に、“帝王”、いや、“稲垣光平”の力ない言葉が投げかけられた。 
──もうあとは、お前ぐらいしか頼めるやつがいねえんだ。 
“帝王”にそこまで言われてしまっては無碍に断ることもできまい。好奇心に殉じてみようじゃないか。 
P.S. N◎VAの街を守る。 
 
 
 
PC4:トーキー=ジャーナリスト・レポーター 
シナリオコネ:九条政次 
推奨スート:クラブ 
 
「死んでも撮る。それがトーキー魂や!」 
刻一刻とN◎VAの最期が近づく中、怖いもの知らずのトーキーたちとはいえ、流石に目に見える確実な“死”に向かっていくものはいなかった。 
九条政次は意地でも残ると叫び続けたが、N◎VAスポのトーキーたちに取り押さえられ、移民船へと押し込まれてしまった。 
──リアルな報道のために死ねるやつは誰もおらんのか。 
今、“生きた”報道をできずに生き延びても、自分はどんな報道を続けられるだろうか。気がつけば、キミは移民船を抜けだし、カメラの準備をしていた。 
P.S. 最後まで報道を続ける。 
 
■補足 
・達成値のレギュレーション 
最大達成値はAを出した際に25となるように調整すること。 
他者からの援護により、達成値が26を越えることは構わない。 
ただし、ブランチ:リーダーや義体オプション:レッドハットといったシーン中持続する達成値上昇効果に関しては、達成値の底上げ(例えばレッドハットであれば、9の札を切っても達成値25が出せる)にしかならないとする。 
また、自身の『常備化している』使用回数制限のあるアウトフィット(ライフパス:アデプト、スプートニク等)やブランチ(カヴァーマン、レシピエント等)を使用することによって達成値が26を越えても構わない。 
 
・経験点 
特に制限などはありません。 
敵ゲストの強さの目安は、キャストの使用経験点が100点程度を想定しています。 
 
・神業 
シナリオの進め方によっては、三発以上の防御系神業が必要になる可能性があります。ご注意ください。 
 
  
■RLから 
初めて会う方ははじめまして。そうでない方はきっとお久しぶりです。 
NAG◎YAの荒ぶる修羅、木下でございます。最近ご無沙汰しております。 
今回はRLとしてお招きにあずかりましてありがとうございます。 
おかげさまで東京に遊びに行く口実ができました。 
今回も一つよろしくお願いします。 
 
さて、N◎VAも版上げが近いということで、本作はタイトルにあやかってトーキョーN◎VAをDetonationするシナリオとなります。 
おそらくN◎VAを遊び倒している方でしたら持ちキャストが一人はいるであろう、カブト・ニューロ・トーキーに加え、持ってはいるけどなかなか使う機会がないとお嘆きの方のためにN◎VA軍人枠(クグツ)もご用意いたしました。 
果たしてN◎VAはDetonationしてしまうのか、それとも、4人のキャストたちはN◎VAを守ることができるのか。
どのようなキャストが参加するのか、今からRLは楽しみにお待ちしております。 
どうぞよろしくお願いします。

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最終更新:2013年05月12日 09:14