カラスバ卓

 ■トレーラー 

 
 災厄前、或る学者はこう言った――“万物の根源は数なり” 
 世界の全てを0と1で記す電脳世紀で、いつしか数はその地位を失った 
 
 司政官就任10周年パレードを数日後に控えたトーキョーN◎VA 
 厳重な警戒態勢が敷かれるなか、イエローエリアで一人の老人が姿を消した 
 そのあまりにも些細な出来事は、やがて司政官暗殺を巡る事件へと発展してゆく 
  
 友人の行方を捜す探偵、暗殺者を追う警官 
 己の興味に従うハッカー、スクープを狙う記者 
 それぞれの思惑と秘められた策謀が交錯するなか、 
 殺しの方程式は証明の刻を静かに待つ 
 
 トーキョーN◎VA the Detonation 「殺しの方程式 -the beloved equation-」 
 
 ――かくして、運命の扉は開かれる 
 
■ハンドアウト 
※各キャストには以下の設定がつく 
・フェイト……探偵(など)。掛谷潔(かけや・きよし)という友人が居る。 
・イヌ……BH機動捜査課(など)。N◎VAへ潜入した暗殺者を追う。 
・トーキー……フリーランス(など)。三田茂から司政官パレードの裏を報道するよう依頼される。 
・ニューロ……情報屋(など)。櫛田千里から司政官暗殺を狙う者を探すよう依頼される。 
 
 
・推奨スタイル:『フェイト』 
 シナリオコネクション:掛谷潔  推奨スート:理性 
 掛谷潔はとても変わった老人である。物静かで思慮深くて、様々な物事を数字と式に喩えて表現する癖を持っている、キミの大切な友人だ。そんな彼が、ある日唐突に姿を消してしまった。部屋の中に残されていたのは書き殴られた数式の数々。何かのトラブルに巻き込まれたのか……首を突っ込んでいるのか。いずれにせよ、放ってはおけない。 
 PS「掛谷爺さんの行方を調べる」 
 
・推奨スタイル:『イヌ』 
 シナリオコネクション:“ディオファントス”  推奨スート:外界 
 暗殺者“ディオファントス”。メガプレックスを問わず活動し、数多くの財界人や政治家、軍の重要人物を暗殺している謎多き殺し屋だ。かつてN◎VAで起こった彼の事件を担当したキミに、御堂茜から直々の呼び出しがかかった。どうやら“ディオファントス”が再びN◎VAへと入国したようなのだ。今度こそキミの手で犯行を阻止しなければならない。 
 PS「“ディオファントス”の犯行を阻止する」 
 
・推奨スタイル:『トーキー』 
 シナリオコネクション:三田茂   推奨スート:外界 
 N◎VAで今一番ホットな話題!それは数日後に控えた司政官就任10周年パレードだ。アングラじゃ司政官の生死でトトカルチョまで始まっている。……だが、本当にそれで良いのだろうか? この華やかなパレードの裏に隠された、本当に《暴露》すべき事実があるのではないだろうか? キミを呼びだした三田も同意見のようだ。稲垣の馬鹿面よりも、もっと価値のあるものを見せてやろうじゃないか。 
 PS「パレードの裏に隠されたスクープを掴む」 
 
・推奨スタイル:『ニューロ』 
 シナリオコネクション:櫛田千里  推奨スート:理性 
 櫛田千里からのアクセス――それは決まって少し厄介で興味深い事件の予兆だ。今回の依頼は、数日後に控えた司政官・稲垣光平の就任10周年パレードを狙う不審者の調査。稲垣の安全なんてどうでも良いが、このN◎VAで司政官に手を出そうというイカれた奴には興味がある。さて、2秒でお顔を拝見といこうじゃないか。 
 PS「不審者を見つけ出す」 
 
◆レギュレーション 
・必要防御系神業……2つ。 
・使用可能データ……基礎ルールブック及び既刊サプリメント。GF別冊データは当日参照可能なら使用可。 
・達成値上限……設けない。敵ゲストは自力での最大達成値が25になるよう調整されている。 
・経験点……上限は設けない。新造する場合、本アクトでのみ使用できる30点のドレスアップ用経験点を配布する。 
・使用想定神業……《真実》には使用想定がある。これは他の神業で代用することも出来る。ハンドアウトの推奨スタイルは、あくまで導入の容易さやモチベーションを持ちやすくするためのものである。代用可能な神業を持ち、なおかつハンドアウトの導入に積極的なモチベーションを持てるキャストであればアクトに参加することは可能だ。PPAの際にRLに相談すること。 
・その他……《腹心》やトループなどは特に制限を設けないが、アクトの進行が停滞することのないよう心がけること。また経験点の消費上限は設けないが、このシナリオは激しい戦闘を楽しむものではないため、カット進行に特化した高経験点キャストは多少物足りないと感じるかもしれない。予め了解した上でアクトに参加して頂きたい。 
 
◆ごあいさつ 
 翌日会でRLをさせて頂きます、からすばです。 
 このシナリオは、稲垣のパレードやら何やら派手なキーワードが出て来ますが、中身はとてもウェットで静かな、数字と親子の絆を巡る物語です。もちろん、難しい知識は必要ありません。敵ゲストのデータも決して強いものではありませんので、ゆっくりしっとり遊びたい方、是非一緒に楽しみましょう。

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最終更新:2013年05月10日 22:09