ポケットモンスター金・銀
情報
概要
ジョウト地方を舞台にしたポケモントレーナーの冒険と闘いを扱った物語。
前作「ポケットモンスター赤・緑・青・ピカチュウ」から3年後の設定となっており、
前作と関連したエピソードも多く語られる。
本作では新たに100種類のポケモンが追加され、幻のポケモンも含めて計251種類が登場するようになったほか、
新たなわざも追加された。パッケージのポケモンは『金』がホウオウで『銀』がルギア。
最初に選ぶ3匹のポケモンはチコリータ・ヒノアラシ・ワニノコであり、幻のポケモンはセレビィ。
本作はジョウト地方とカントー地方の、2つの地方を相互的に行き来できる。
シリーズ中2つの地方を舞台にしているのは本作だけである。このためバッジの合計数が16個と多く、
ストーリー展開もあらゆるバージョンの中で最も長い。
ジョウト地方の建物などのグラフィックは前作とは異なっているが、
カントー地方の建物などのグラフィックは、マップチップが金銀の絵柄になったものの、前作に準じたものになっている。
また、カントー地方の街、道路、洞窟などのBGMは、前作のものをアレンジしたものとなっている。
新システム
本作は、後に発売されるシリーズにも通じるシステムの基礎を作り出している。
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ニドラン以外にも大部分のポケモンに「性別」の要素が加わった。
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バトル画面に、経験値を表す青いバーを表示する機能が追加された。
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新タイプに「あく」「はがね」が追加され、タイプ間の相性が若干修正された。
また、一部の技のタイプや威力、命中率、(相性以外の観点での)効果なども一部修正されている。
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前作の能力のステータスにあった「とくしゅ」は、「とくこう」と「とくぼう」に分かれた。
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ポケモンに道具を1つだけ持たせることが可能になった。
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ポケモン全体に「なつき度」のシステムが導入された。
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普段は野生で出現せずにランダムで特定の時間帯のみ大量出現するポケモンがいる。
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勝負を挑んでくるトレーナーは、前作では「肩書き」のみが表示されたが、今作では「肩書き+名前」で表示されるようになった。
なお、「ロケットだんいん」の個人名は「したっぱ」または「かんぶ」の2種類となっている。
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電話登録イベントが登場し、一般トレーナーとのバトルが複数回可能になった。
また、上記の特定のポケモンが大量出現した際に電話連絡をしてくれるイベントがある。
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ゲーム内における多くの非売品を、ふしぎなおくりものなどにより、条件付きながらも入手することが可能となった。
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前作ではひでんわざを忘れさせることが出来ないという欠点があったが、
技を忘れさせてくれる「わすれオヤジ」が登場した事でこの問題は解消された。
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前作では主人公の持ち物は統一されていたが、今作から導入された「リュック」により、道具が分類されるようになった。
これにより、「たいせつなもの」やモンスターボールや技マシンなどは持ち物の限度がなくなった。
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セレクトを1度押すことで「たいせつなもの」を即使用できる、便利ボタン機能が追加された。
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道具の表示機能やポケモンの技を表示する機能が改善された。
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本作から色違いのポケモンが導入された。これについては、出現時に光らせるという配慮がなされている[9]。
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ポケルスと呼ばれる状態変化が登場した。
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時計機能
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本作の最大の特徴となるのが、カートリッジ内に内蔵された「内蔵式電池」の搭載による時計機能である。
これによって現実と連動した時間や曜日の概念が存在するようになり、
特定の時間帯や曜日にしか出現しないポケモンがいたり、発生しないイベントがある。
この機能は『ルビー・サファイア』以降にも継承された。
BGM
ポケットモンスタークリスタル
情報
概要
『金・銀』のマイナーチェンジ版で、モバイルシステムGBの戦略商品として発売された。
『赤・緑・青・ピカチュウ』や『金・銀』とも通信可能であるが、ゲームボーイカラー専用となったので、
旧式のゲームボーイでは利用できない。
カートリッジは半透明の水色となっており、基板の裏にはクリスタル模様の印刷がされている。
ポケモンの覚える技などが一部変更されていたり、野生ポケモンの分布も大きく変更された。
特に夜間は水上以外のフィールドにみずタイプのポケモンが多く出現する。
基本的なストーリーは『金・銀』と同様だが、
パッケージを飾る伝説のポケモン・スイクンを巡る物語とその他サブイベントが新たに追加される。
その他に、シリーズで初めて主人公に女の子を選ぶことができるようになり、
バトル画面で(相手トレーナーがポケモンをボールから出した時や、野生ポケモンとのエンカウント時などに)
ポケモンに動作が加わり、エリアが変わると、画面上に移動後のエリア名が表示されるなど、
随所において『金・銀』からの変更が加わっている。
また、『金・銀』ではゲーム中のグラフィックと公式イラストとで色・デザインが異なっていたポケモンのグラフィックが
公式イラスト準拠となった(グラフィックの全体的なデザインは、一部金銀版と共通しているものが多い)。
現在は既に終了しているサービスとして、モバイルアダプタGBと携帯電話を接続して専用サーバにアクセスすると、
ポケモン交換の仲介機能を利用できたり、全国のポケモンバトルトーナメントの優勝決定戦などの
ハイレベルなバトルの再現データや、月刊の「ポケモンニュース」などのデータをダウンロードできるというものがあった。
また、「バトルタワー」の敵データに至ってはプレイヤー側からアップロードすることもできた。
さらに期間限定で「GSボール」というアイテムを貰うことにより、幻のポケモンセレビィをゲットする機会を得られた。
このようなネットワークサービスは2世代後の『ダイヤモンド・パール』にも採用されているが、
それまではポケモンシリーズ中でも本作が唯一であった。
通信ケーブルを利用してのポケモン交換や通信対戦は、サーバを介さないため現在でも利用が可能。
金・銀との相違点
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ゲーム開始時に男女選択が出来るほか、主人公の家やウツギ博士の研究所で起こるイベントも多少変更されている。
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エンテイ、ライコウ、スイクンに関するイベントや画面上における処理の変更。
特定のポケモン専用BGMが作られたのは本作が初めて。
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アルフの遺跡のパズルの小部屋の奥にアンノーンで文字が書かれている。
文字をヒントに特定のアクションを起こすと扉が開き、隠し部屋に進めるようになっている。
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曜日によっては、コガネシティのゲームコーナーに「おしえオヤジ」が登場し、
コインと引き換えにポケモンに技を覚えさせることの出来るイベントがある。
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エンジュシティ内にある焼けた塔のデザイン変更と関連イベントの追加・変更、スズの塔関連のイベント大幅追加。
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ポケモン1匹を記録される情報に主人公の性別も記録されるようになった。
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金銀版ではバトル後に没個性化していた電話登録可能トレーナーの性格設定が明確化された
(初バトル時の性格設定を電話応答の性格設定に反映させた)ほか、再バトル発生条件や登録プロセスが一部変化している。
また、電話登録を行った後にランダムでのイベント発生を教えてくれたり、
非買アイテムを提供してくれるイベントなども追加された。
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ポケモンがアクションをするようになった。
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後の『エメラルド』などとは異なり、動くのは敵ポケモンのみで味方ポケモンは前作までと同様動かないが、
ポケモンが進化した時や、「つよさをみる」のステータス画面などでのみ見られる
特定の動作も用意されているなど、細かく設定されている
BGM
最終更新:2013年07月25日 11:32