「ん~………」
「どうしたの?ディン」
座りながら考え事をしているディンを見て、フィンとサンは首を傾げる。
因みに、ミミ達は買い物中。
「本来、人間なら今頃夏休みだなぁって……」
「夏休み?」
どうやらこの世界では夏休みを知らないみたいで、フィンとサンは顔を見合わせる。
「長期休暇の事だ。俺が人間だった時は、四十日くらいはあったな」
「長!?」
ディンが夏休みの日数を言うと、サンが突っ込んだ。
ディンにとっては短いが、サン達には、長いようだ。
「そんなに探検隊休めないし……長くて十日……」
「たまには長期休暇とろうぜ?」
「いいねいいね!」
サンは嬉しそうだった。
そして、その日の依頼十件クリアし、次の日を迎えた。
しかし……
「……暇~……」
「誰だ?長期休暇取ろうって言ったのは……」
「ディン……だよね」
シン、サンの言葉で、ディンはダメージを受けた。
「なんならマジすご……」
「「 却下! 」」
ディンとフィンの見事な大声ハモリで、サンは少し落ち込む。
「マジすご……何?」
「聞くな……思い出したくねぇ……」
ディンがズーンと落ち込みながら答えた。
一体何があったんだろうとミミは思った。
「……泳ぐ?」
「……飛び込み禁止ね」
「……チッ」
どうやらディンは飛び込んで泳ぎたかったらしく、禁止されて、軽く舌打ちした。
「なら……」
ドンッと大量の木の実とリンゴがいくつか置かれた。
「……どうすんだ?これ」
「みんなで大食い大会!」
まさに、爆弾発言だった。
「……は?」
ミミ以外は冷や汗を垂らす。
しかし、実際やることも無いため、ディン達はやることにした。
「百個あるりんごをどれだけ食べられるか勝負ね」
「わかった」
「では……初め!」
凄い勢いで食べるSTARS一行。
しかし、いつもマイペースなフィンは勢いよく食べられない。
「う……」
フィンは五個でダウンした。普通なら、それ位だろう。
その後、サンが七個、ディンが八個。ミミは食べ続けてる。
「うわ……」
「マジかよ……」
「どんな胃袋してんだ?こいつは……」
結果、百個を超えて百五十個完食した。
「ひ……百五十個……」
「ありえねぇ……」
ディン達は驚いていた。どうやら、ミミは大食いらしい。
「満足♪」
しかも、大食いだけで1日終わっていた。
「………」
ボーゼンとするSTARS。
結局、夏休みを満喫できたのはミミだけだった。
~ フリートーク ~
ディン「腹痛……」
フィン「うう……」
318「そりゃあ、あれだけ食べたらな」
ミミ「みんなあれくらいで……」
ミミ以外「……」
と、いうわけでミミは大食いなので、ドンドンエサをあげましょう。
ミミ「私って……ペット?」
最終更新:2013年10月08日 23:46