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▽アリアナトラ創世記


この世界の成り立ちをある召喚師が伝承とともに説明する話


 えっ、アリアナトラがどうやって、なんのためにできたか、ですか?
…なんで僕にそれを?僕、いちエルフのいち召喚師ですよ?
んなこと関係ない、って……。無茶言わないでくださいよ!
 
あ。待ってください、そういえば、こんな言い伝えがあったんでした。
 
僕達アリアナトラの人々の間で、古くから伝わるお話。よく聞いてくださいね。
あなたが最初に言ってきたんです、居眠りは許しませんよ!

…それじゃあ、お話しましょうか。

 ”アリアナトラの創世記”を。




アリアナトラ

僕達の世界は、
幼子の、穢れなき真っ直ぐな想いから生まれた。





あるところに、二柱の幼い神様がおりました。

お茶目で闊達、のんびり屋の女神様、 プエセリア

勇敢で賢く、冒険好きの神様、 クレスエント

二柱の神は仲睦まじく、いつも一緒でした。

ある時、二柱の神は
「大人の神が自らの創造した世界を管理している」
ようすを眺めていました。
それは、神界では何気ない、日常的な光景でした。

しかし、この時二柱が呟いたことは、
いつもとは違ったものでした。

「セカイをつくりたい」

二柱は、力を合わせて
自分たちだけの世界を創ることにしました。

とは言ったものの…
どうしたら世界を創れるのだろう……?
神といっても幼いですから、考えても考えても、
まるで見当がつきませんでした。
大人たちに聞いても、

「無理だ」「まだ早い」

と少しも教えてはくれません。

「ならこうしよう」

賢いクレスエントは、大人たちが管理する世界を
じっと観察することにしました。

大海が広がる世界
大陸が浮遊している世界
表側と裏側でまったく環境の違う世界

数々の世界は、管理する神の個性がよく表れており、
それぞれ異なる色を見せてくれました。
そうして、クレスエントは学んだのです。
世界の均衡を保つ方法を。

一方でプエセリアは、諦めずに大人たちに
世界の創り方を聞いて回りました。

それだけ派手に動き回ったものですから、
自然と噂は神界に広まりました。

「幼神が、自力で世界を創ろうと
奔走しているらしいぞ。」

その噂は、ついに最高神
エテルノケメス様の耳にまで届きました。

エテルノケメス様は、二柱に
自らのもとまで来るように告げました。

__叱られる!

そう思っていた二柱でしたが、
エテルノケメス様は思わぬ言葉を口にしました。

「幼い神達よ、やってみなさい。
お前達の手で、
世界を創るのだよ。」

二柱は心から喜びました。

「だが、私とひとつだけ約束しておくれ。
どんなに辛くても
悲しくても
世界を創るのをやめたり、
手放したりしないこと。
その世界の主人はお前達しかいないんだ。
お前達は、お前達の心とその世界を
しっかりと
つないでおかなければならない。わかったね?」

二柱は何度も頷きました。

それからというもの、二柱は毎日毎日、
少しずつ世界を創造していきました。

最初は咎めたり、よく思っていなかった大人達も、
エテルノケメス様から許可が出たことを知ると、
咎めることをやめ、二柱に手を貸すようになりました。
大人達の協力を受けながら、
二柱は創造の手を決して止めませんでした。

時には大きな失敗をして、
やめてしまいたい
と思うこともありました。
しかし、エテルノケメス様との約束を守るために、
なにより、自分達の夢を叶えるために、
互いに励ましあって創り続けました。

二柱が人の年齢で14にもなるころ。
手探りするようにして創ってきた世界は、
とうとうその形を成しました。

大人達の神がもつ世界と比べると
少し不格好で不安定でしたが、
二柱はとても嬉しく思いました。
やり遂げたのです。
自らの力で、小さな世界を創ったのです。

二柱は、自分達が創りあげた世界を
アリアナトラ
と名付けました。
一つの大自然。
豊かで様々な環境を持ったその世界には、
ぴったりの意味の名前でした。


アリアナトラに棲む人々が”創造神”と崇めてやまない存在、クレスエントとプエセリア
彼らは今でも、アリアナトラを見守ってくれている………

なーんて、実際のところ、そんなの分かりませんけどね。
 
でも、こうして生きてるとときどき思います
 
世界は広いなあって
この世界が神様によって創られたなら、それって本当に大変な作業だったんだろうな、って思いませんか?
だからこそ、この世界に生まれた僕たちは、毎日を一生懸命生きなくちゃなあって

…僕の主観まで語っちゃってごめんなさい。
でも、これで少しはお役に立てましたか?
あっと!僕、そろそろ行かないと。

さよなら、僕らの____
ああいえ、なんでもないです。それじゃ、また会う日まで!