命の賛歌

命の賛歌

  • 依頼主 :ジェアンテル(黒衣森:南部森林 X21-Y21)
  • 受注条件:吟遊詩人レベル50~
  • 概要  :ジェアンテルは、「吟遊詩人の装束」の最後のひとつである「衣」を、冒険者に渡そうとしているようだ。

ジェアンテル
「「装束を持つべき者」であるお主が
 手に入れるべき装束は、あとひとつ。
 その「衣」を、お主に託すときがやってきた。
 思えば、その衣がすべての始まりだった。
 戦場を捨てたとき、わしは黒衣森には戻らぬと誓った。
 にもかかわらず、おめおめと戻ってきたのは、
 「跡継ぎ」を育てるのが目的だったのだ。
 おかしな話であろう?
 誓いをあっさりと破ったきっかけは、
 期せずして、ある物が手元に戻ったことだった。
 それが、「衣」だ。
 数十年前、わしが確かに捨て置いた「装束」のひとつ。
 ウルダハの市場で見かけたときは驚いたものだ。
 長き時を経て再会するとは・・・・・・。
 これこそ、アルジクの導きだろう。
 償いとして、この衣にふさわしい者を育てよ・・・・・・
 そう言われていると直感して、買い取ったのだ。
 ところがどうだ。
 黒衣森へ戻ったところで、わしを訪れる者は
 皆、弓術の指導ばかりを求める。
 プクノ・ポキに歌ってやることもせず、
 わしはまた傲慢な思い違いをしたと感じ、
 立ち去る支度にとりかかった。
 そこに、お主が現れたのだ。
 衣を買い取ったわしの直感は、間違ってはいなかった。
 こうして、お主と出会えたのだからな。
 今振り返れば、わが身に起きたすべての出来事が、
 お主と出会うためだったと思えるほど。
 そして、お主に出会ったおかげで、ようやく決断できた。
 仲間たちが散った地にて、わが詩歌を捧げるため・・・・・・
 最後の旅へ出よう、とな。
 わが愚行により、仲間を死に追いやって以来、
 わしは死に場所を探し続けてきた。
 罪に苦しみ、この罪と苦しみから逃れたい一心で、な。
 しかし神は、罪から逃げることすら、
 お許しになってはくれなかった。
 死ぬことも、生きることもできず、絶望の底でうずくまり、
 涙すら枯れたとき・・・・・・自然と、わが心に旋律が響いた。
 吟遊詩人の「戦歌」の力を、身をもって知った瞬間だ。
 仲間を癒せる詩歌もあるかもしれぬと、期待した。
 それより今日に至るまで、
 わしが殺してしまった仲間たちの魂を慰める
 詩歌を求めて、あらゆる地をさすらってきた・・・・・・。
 お主に会い、ともに過ごしたことで、
 ようやく、その詩歌を歌えそうな気がするのだ。
 その鎮魂の詩歌を歌うべき場所は、
 わしが「惨劇」を引き起こした地・・・・・・クルザス中央高地。
 「アドネール占星台」の西に、
 惨劇の痕跡を記す、ささやかな墓碑がある。
 そこへ、わしを導いてほしい。
 お主の詩歌が、存在が、わしに立ち向かう勇気をくれた。
 ゆえに、お主にも聴いてほしかったのだ。
 わしのすべてを込めた、贖罪と鎮魂の詩歌を・・・・・・。
 到着したら、かの地に眠る仲間たちへ、お主からも
 「ニメーヤリリーの花束」をたむけてやってくれ。
 すべてが終わったら、吟遊詩人の「衣」を託そう。
 ♪時神アルジクよ 太陽と月の運びを逆行させ♪
 ♪かつてみた戦いを すべての憤りと嘆きを・・・・・・♪
 ♪御心のまま 我とこの者に 語りたまえ・・・・・・♪
クルザス中央高地の指定地点にニメーヤリリーの花束を使う
(ニメーヤリリーの花束を使う)
ジェアンテル
「しまった、囲まれたかっ!
 どうやら、まっとうなイクサル族じゃなさそうだ。
 死ぬな、Nikuq!!
 もう、わしのせいで、大切な人を失いたくない!」
イクサル族の部隊を退けろ!
ジェアンテル
「くっ、やはり撃てぬ・・・・・・。
 またしても、わしのせいで大切な命を消してしまうのか・・・・・・。
 中央高地の惨劇と、同じ無念を味わいたくはない・・・・・・。」
強弓のジェアンテル
「せめて・・・・・・できることで最善を尽くそう。
 Nikuqよ!
 わしのそばに来るのだっ!
 わしの失態で、これ以上、誰かの命を奪うわけにはいかぬ!
 せめて全力で歌おう・・・・・・大切な、お主を守るために・・・・・・!
 Nikuq・・・・・・!
 耐えろ、倒れるな・・・・・・わが歌を聴き、力となすのだっ!」
(失敗時)
強弓のジェアンテル
「これで、ようやくわしも楽になれるな・・・・・・。」
ジェアンテル
「再びここに立つ日など、二度とこないかと思っていた・・・・・・。
 ずいぶんと長いこと、仲間たちを待たせてしまった・・・・・・。
 ありがとう、お主のおかげだ。
 さあ、わが命を込めた鎮魂の詩歌を、今こそ歌おう・・・・・・。
 わしが・・・・・・弓を・・・・・・?
 なんということだ・・・・・・!
 お主が、弓を撃たせてくれたのだ・・・・・・。
 お主の歌声・・・・・・行動・・・・・・いや、存在そのものが・・・・・・
 わが魂を癒してくれていたのだな・・・・・・。
 わしを、お主へ導いてくれた吟遊詩人の「衣」だ。
 これをまとい、これからも多くの人を勇気づけてほしい。
 頑固な老いぼれでも、まだ変われるのだね。
 生きてさえいれば・・・・・・な。
 散った仲間に気兼ねして、死んだように生きてきたが・・・・・・
 やめだ。これからは、散った仲間の分まで全力で生きる。
 わしは再び弓を持ち、神勇隊に協力しよう。
 今を生きる者のために・・・・・・。
 これぞ、仲間にとって最大の鎮魂・・・・・・。
 新たな旋律が響いたか。
 わしが教えることは何もない・・・・・・むしろ、教えられたのだ。
 聴いてくれ・・・・・・仲間、いや、すべての命へ捧げる賛歌を。
 ♪時神アルジクよ♪
 ♪時の流れを逆流させて すべての喜びを♪
 ♪御心のまま 我とこの者に 語りたまえ・・・・・・♪
 ♪散った同朋へ 今を生きる あらゆる命へ♪
 ♪我らが歌うために・・・・・・♪
クルザス中央高地のジェアンテルに報告
ジェアンテル
「Nikuqよ。
 こんな老いぼれに、長らく付き合ってくれて、ありがとう。
 お主が奏でる「戦歌」は、多くの人を奮い立たせる。
 これからも、多くの人に希望を与えてくれ。
 ・・・・・・では、また会おう。」
ジェアンテル
「やあ、会いに来てくれたのだな?
 わしも、お主が奏でる「戦歌」を、
 聞きたいと思っていたところだ。」
(何を聞く?)
(近況について)
ジェアンテル
「お主の活躍の噂が広まるにつれ、
 「戦歌」に着目する若者が増えておるところだ。
 今では神勇隊の若者たちに、弓術のみならず、
 「戦歌」のなんたるかを教える日々を送っておるよ。」
(「吟遊詩人」とは何か?)
ジェアンテル
「今の時代、吟遊詩人と言えば、
 各地を巡り、宴や酒場で余興のために歌う
 芸に生きる者を指すだろう。
 だが、本来の吟遊詩人とは、
 仲間を鼓舞する「戦歌」を歌う弓兵を意味するのだ。
 敵味方入り乱れての乱戦となると、
 弓兵は後方に下がり、攻撃の隙を窺わねばならぬ。
 自然、弓兵の胸中に、仲間への激励の念が湧き上がる。
 この抑えきれぬ激情に突き動かされた「戦歌」には、
 戦場に立つ人々の魂を震わせる、不思議な力が宿る・・・・・・。
 それが、今や消え去った、真の吟遊詩人なのだよ。」
  ニメーヤリリーの花束:ニメーヤリリーの花束