人形飾りとプリンセスデー

人形飾りとプリンセスデー

  • 依頼主 :上品な使用人(ウルダハ:ナル回廊 X9-Y9)
  • 受注条件:レベル15~
  • 概要  :ウルダハの上品な使用人は、冒険者に頼みたいことがあるようだ。

(クエスト受注前)
上品な使用人
「女性のための祝祭「プリンセスデー」の季節ですね。
 私がお仕えする家では、お嬢様への贈物として、
 とある計画が動いているのですが・・・・・・成功するか不安ですね。」
ナナパシの使用人(グリダニア、リムサ・ロミンサ)
「ああ、冒険者様、ちょうどいいところへ!
 どうか、我が主人であるウルダハの富豪、
 ナナパシ様を助けてはいただけませんか?
 どうやら、「プリンセスデー」の人形飾りについて、
 難しい問題が発生したようでして・・・・・・。
 詳しくは、ウルダハの「上品な使用人」からお聞きください!」
上品な使用人
「冒険者様、少々お時間をよろしいでしょうか?
 どうか、我が主の窮状をお救いいただきたいのです!
 今ウルダハは、すべての女性のための祝祭・・・・・・
 「プリンセスデー」一色に染まっております。
 そのため、主もお嬢様のため、ある計画を立てました。
 しかし、この計画というのが少々難物でして・・・・・・。
 詳しい話は、エメラルドアベニューにおります我が家の主人、
 「ナナパシ」様にお尋ねください・・・・・・よろしくお願いします!」
上品な使用人
「計画の詳しい話につきましては、
 エメラルドアベニューにおります主人、
 「ナナパシ」にお尋ねください・・・・・・よろしくお願いします!」
ナナパシと話す
ニニモ
「お父様・・・・・・そうではないのです・・・・・・。
 はあ、私はなんで面と向かって話せないのでしょう・・・・・・。」
ナナパシ
「どうだい、ニニモ! これが当時の「人形飾り」だ!
 まだ未完成ではあるが、すぐに仕上がるだろう。
 そのときを、楽しみに待っていなさい!」
ニニモ
「い、いえ、お父様・・・・・・。
 私は「人形飾り」を作っていただきたいのではなくて、
 その・・・・・・何度も言っていますとおり、お手伝いを・・・・・・。」
ナナパシ
「ニニモは、本当に優しい子だな。
 だが、手伝いなど不要だ。
 すべてパパに任せて、お前は待っていなさい。」
ニニモ
「あ、いえ、その・・・・・・。
 はい、わかりましたわ・・・・・・お父様。
 完成を楽しみにしていますわね・・・・・・。」
ナナパシ
「ど、どうしよう!
 娘の前で、見栄を張りすぎてしまったー!!
 ・・・・・・・・・・・・ん、私になにか用かね?
 なんと、我が家の使用人に頼まれて・・・・・・っ!
 ありがとう、冒険者殿!!
 どうか、この愚かで見栄っぱりな父親を助けてくれーっ!!
 あ、ああ・・・・・・驚かせてすまない、冒険者殿。
 事情を説明したいが・・・・・・ここでは目立つな、場所を移そう。
 「クイックサンド」の近くで待っているぞ。」
ナナパシと再度話す
ナナパシ
「ああ、困った・・・・・・正直に無理だったと告げるか・・・・・・?
 いやいや、それではニニモを落胆させてしまう!
 はあ・・・・・・いったいどうすればよいのやら・・・・・・。」
ナナパシ
「来てくれたか、冒険者殿。
 改めて、事情を説明させていただこう。
 古くより「プリンセスデー」といえば、
 祝祭の発端となった「エドヴィア姫」の人形を飾るのが慣わし。
 だが、この風習に対し、我が娘ニニモはこう言った・・・・・・。
 ソーン朝時代に作られていたという、等身大の「人形飾り」を、
 現代でも、作ることはできますか・・・・・・とな。
 実を言うと、ワシはいままで仕事一筋で、
 娘をかまってやることなど、ほとんどなかった。
 そんな父に、娘が初めて「おねだり」をしたのだ・・・・・・。
 これは、親子の距離を縮めるよい機会だ。
 ねだられたのが「エドヴィア姫」の「人形飾り」というも、
 あやかるという意味で、都合がいい。
 話によれば、「エドヴィア姫」も父親と不仲だったそうだ。
 しかし、「プリンセスデー」の発端となる事件以降、
 父親との距離が縮まり、とても仲のよい親子になったという。
 そういう意味でも、娘に応えたい。
 だから、ワシは「人形飾り」を、現代に蘇らせることにしたのだ!
 ・・・・・・しかし、これが想像以上に難航していてな。
 なにせ、ソーン朝時代といえば、300年も昔のこと・・・・・・。
 当時の人形は、現物どころか資料もロクに残っておらん。
 衣装や小道具の類いなら、いくらでも用意できようが、
 それですら素体や資料がなければ、話にならんからな。
 ・・・・・・なんとか途中までは作りあげたが、
 それでも、完成には程遠く・・・・・・。
 お願いだ、冒険者殿! 娘のために手を貸してくれないか!?
 具体的な話は、この「ソーン朝時代の地図」を持って、
 隣の「生真面目なメイド」から聞いてほしい。
 暇な時だけでもいいので、どうかよろしくお願いする!!」
ナナパシ
「ああ、冒険者殿、重ねて頼む!
 我が娘ニニモのため、
 どうか「等身大の人形飾り」再現に、力を貸してくれ!」
博識な使用人
「私は、豪商ナナパシ様にお仕えしている者です。
 今回は我が主人が進めております、ある計画について、
 解説するよう仰せつかっております。」
(何を聞く?)
(あなたたちは、ここでなにをしている?)
博識な使用人
「我が主ナナパシ様のご息女、ニニモ様のために、
 「プリンセスデー」を祝うための人形飾りを、
 準備しているところでございます。
 それも、古式ゆかしい逸品を!
 かつてソーン朝時代に作られていた、等身大の「人形飾り」を、
 現代の衣装や小物を使用して再現する計画なのでございます。
 そちらの飾り棚に並べられているのが、
 完成したソーン朝風の等身大の「人形飾り」です。
 心ゆくまで御覧ください。」
(完成前)
博識な使用人
「そちらの飾り棚に並べられているのが、
 ソーン朝風の等身大の「人形飾り」です。
 ただし、いまだ未完成ではありますが・・・・・・。」
(「プリンセスデー」とは?)
博識な使用人
「「プリンセスデー」とは、
 すべての女の子のための祝祭でございます。
 起源は遡ること300年ほど前・・・・・・
 ウルダハの王朝がソーン朝であった時代のことです。
 窮屈な王宮生活に嫌気が差した王女「エドヴィア」は、
 同年代の町娘から服を借りて変装し、王宮を抜け出しました。
 それを知った時の国王「バルドリック」は大いに狼狽し、
 軍を総動員する大騒動を引き起こしてしまいます。
 「エドヴィア姫」が見つかるまでの間、
 軍による度を超した捜索で、街は大混乱に陥りました。
 姫に協力した町娘の家に至っては、家捜しで半壊する始末。
 この事件の後、「バルドリック王」は町娘を訪ね、
 「女の子は国の宝であり、王女として遇されるべき」と謝罪、
 家を再建させ、自らは町娘に執事として一日かしずいたそうです。
 王の行動に当時の庶民は大喜び、王室に好印象を持ちました。
 それを受け、「バルドリック王」は毎年同じ日に、
 抽選で選ばれた女の子の執事となり、一日中仕えたといいます。
 王の没後、この珍行事はすこしずつ姿を変えながら、
 ウル朝となったウルダハのみならず、他国にも広がり、
 現在の「プリンセスデー」となったのです。」
(「エドヴィア姫」とは?)
博識な使用人
「「エドヴィア姫」は、今より約300年ほど昔の人物です。
 当時、ウルダハを支配していたヒューラン族の王朝、
 ソーン朝の姫君ですね。
 彼女が王宮を抜けだした「エドヴィア姫失踪事件」は、
 「プリンセスデー」の発端としても有名です。
 自由奔放な「エドヴィア姫」に、
 厳格で知られる父「バルドリック王」・・・・・・。
 父娘の関係は、かなり距離のあるものだったといいます。
 それが変わったのは「エドヴィア姫失踪事件」のおかげです。
 娘を心配するあまりに大暴走する「バルドリック王」を見て、
 「エドヴィア姫」も思うところがあったのでしょう。
 「失踪事件」以降、姫が王に歩み寄る形で関係が改善し、
 やがては理想的な父娘関係として記録に残るほど、
 ふたりの仲はよくなったそうです。」
(一番下の段に置かれている人形はなに?)
博識な使用人
「一番下の段に置かれている三体の人形は、
 王家を守護する銀冑団の「三騎士」を象ったもの。
 注目すべきは、その手に持った剣でございます。
 ウルダハ建国の父、「ササガンI世」は、
 銀冑団創設時に「偉大なる三騎士」に剣を下賜しました。
 同じ石材で作られた三振りの兄弟剣を・・・・・・。
 コルタナ、ジュワユース、デュランダル・・・・・・、
 それを手にする「偉大なる三騎士」の人形を配することで、
 ソーン朝の正当性を暗に示したのでありましょう。」
(完成前)
博識な使用人
「一番下の段には、全部で三体の、
 騎士を模した人形が置かれる予定です。
 この三体は、合わせて「三騎士」と呼ばれています。」
(下から二段目に置かれている人形はなに?)
博識な使用人
「下から二段目に置かれている二体の人形は、
 「エドヴィア姫」の従僕を務めた弓使いを模しており、
 合わせて「双弓」と呼ばれています。
 注目すべきは、その種族。
 「双弓」のひとりはミッドランダー族・・・・・・
 これは、ソーン朝王家と同じ部族であります。
 もう一方は、ミコッテのサンシーカー族。
 当時、度重なる対立の後に、サゴリー砂漠の「ウ族」と結び、
 砂漠越えの交易路が確立したことを示しているのです。」
(完成前)
博識な使用人
「下から二段目には、
 二体の弓使いを模した人形が置かれる予定です。
 この弓使い人形は、合わせて「双弓」と呼ばれています。」
(下から三段目に置かれている人形はなに?)
博識な使用人
「下から三段目に置かれている人形は、
 錬金術士、彫金師、裁縫師の職人を模したもの・・・・・・。
 この三種の職人人形は、合わせて「三創」と呼ばれます。
 彼女たちは歴史上の特定個人ではなく、
 ウルダハの産業を司る職人たちの代表として生み出された、
 架空の人物だというのが、通説になっています。
 女性の流行に対する関心は、いつの時代でも高いですからね。
 その関心の高さが、流行を生みだす職人への尊敬に繋がり、
 彼女たち「三創」が生み出されたのでしょう。」
(完成前)
博識な使用人
「下から三段目には、
 錬金術士、彫金師、裁縫師の人形が置かれる予定です。
 この三種の職人人形は、合わせて「三創」と呼ばれます。」
(最上段に置かれている男性の人形はなに?)
博識な使用人
「最上段に置かれた男性の人形は、
 後に「エドヴィア姫」と結婚したとされる、
 平民出身の若者を模したものです。
 彼と「エドヴィア姫」の出会いは、失踪事件の時。
 ひと目で姫に心奪われたある少年が、
 「騎士となれたら結婚してほしい」と願いました。
 事件から数年後、血の滲むような努力の末、
 立派な若者に成長した少年は見事、近衛騎士となります。
 その姿に姫も心動かされ、ふたりは結ばれたといわれます。
 まるで詩歌の物語のようですが、
 後の創作などではなく、れっきとした史実なんだそうです。
 もっとも、ほどなくしてソーン朝は終焉を迎えるわけですがね。」
(最上段に置かれている女性の人形はなに?)
博識な使用人
「最上段に置かれた女性の人形は、
 「エドヴィア姫」本人を模したものです。
 隣の男性の人形と合わせ、「二貴」と呼ばれることもあります。
 なお、「プリンセスデー」の「人形飾り」は、
 「バルドリック王」と「エドヴィア姫」を称えるために、
 都市民が、姫の等身大人形を飾ったのが始まりだそうです。
 「バルドリック王」の一日執事に合わせ、
 都市内に飾られたこの人形は、徐々に数と種類が増えて、
 豪華になっていったことが、当時の記録に残ってます。
 とはいえ、王権が第二期ウル朝に移ったことで、
 ソーン朝を称える等身大の「人形飾り」は、廃れたそうです。
 そして小ぶりな現代のものへと姿を変えたのですよ。」
落ち着きのあるメイド
「私の隣に設置されております台座は、
 等身大の「人形飾り」に使用された飾り棚の、
 試作品でございます。
 せっかく作った物を、廃棄するのはもったいなかろうと、
 ナナパシ様の指示により、この場所へ設置されました。
 皆さまに開放しておりますので、ご自由にお使いください。」
ナナパシの使用人(グリダニア、リムサ・ロミンサ)
「冒険者様、ご協力いただき感謝いたします!
 おかげさまで、「等身大の人形飾り」再現は順調だとか。
 これで、ニニモお嬢様を悲しませずにすみそうです。」
  ソーン朝時代の地図:ソーン朝時代の古ぼけた地図。奇妙な図形で記されている。
            アクション「ディサイファー」により、解読できる