(大迷宮バハムート:真成編1)

(大迷宮バハムート:真成編1)


(艦体中央部 地下4560ヤルム)
アルフィノ
「これが、ダラガブの破片の内部・・・・・・。」
アリゼー
「ええ、拘束艦であることは間違いなさそうね。
 ・・・・・・しかも、稼働してる。
 どうやら作戦は成功みたい。
 私たち、目的の拘束艦に侵入したんだわ。
 ここも含め、稼働中の拘束艦はあと2つ・・・・・・。
 蛮神「バハムート」の復活を阻止するには、
 それぞれの第一艦橋に向かい、動作を停止させる必要がある。
 まずは、こちらの拘束艦を停止させましょう。
 奴の再生は、今も進んでいる・・・・・・。
 あまり時間の余裕はないわ。
 何の装置かしら・・・・・・?
 前の拘束艦で見たものと、形状が似てるわね。
 キメラを保存する装置かと思っていたけれど、
 決め付けるのは早計か・・・・・・。
 未知の防衛機構という可能性もある・・・・・・。
 十分に警戒して進みましょう。」
アリゼー
「ドラゴン族・・・・・・。
 装置の中で眠っていたのは、キメラだけじゃなかったのね。
 でも、何故これほどの数を・・・・・・?
 アラグ帝国に、ドラゴン族を制御する技術があったのは
 知っていたけれど・・・・・・。
 そもそも、協力関係にある者同士だったら、
 一方的に制御したりはしない・・・・・・。
 つまり、アラグ帝国にとって、ドラゴン族は敵だった・・・・・・?
 衛星「ダラガブ」に、あえて敵を封じた理由は何・・・・・・?
 衛士とするなら、キメラだけでよかったはずよ。」
アルフィノ
「アリゼー、ひとつ聞かせてほしい。
 ・・・・・・蛮神「バハムート」は、誰の願いで顕現した?
 テンパードの正体を、君はもう掴んでいるのかい?」
アリゼー
「・・・・・・いいえ、まだよ。
 最初は「信者なき蛮神」なのかとも考えたけどね。
 ただ、テンパードと化したネールの、
 「愛し子らのゆりかご」という言葉に引っかかっているの。
 おそらく、お祖父様を穢す幻影のほかにも、
 信者が潜んでいて・・・・・・・・・・・・。
 まさか・・・・・・そんなことって・・・・・・!?
 信じられないけど、つじつまが合う・・・・・・。
 きっと間違いない・・・・・・。
 蛮神「バハムート」を召喚したのは、
 太古のドラゴン族だったのよ・・・・・・!
 アラグ帝国は、ダラガブの核として、
 「バハムート」を顕現させ続けたかった。
 それで、テンパードであるドラゴン族ごと閉じ込めたんだわ!」
アルフィノ
「蛮神を倒しても、テンパードがいるかぎり、
 いずれは再召喚される。
 そのことを知ったアラグ帝国は、
 テンパードたる太古のドラゴン族をあえて生かし、
 蛮神「バハムート」の「糧」とした・・・・・・。
 彼らの超越した魔科学があってこその芸当だ。
 我々には、とても真似できないよ。」
アリゼー
「冗談じゃないわ・・・・・・!
 人が顕現を強いてきた蛮神が、
 第七霊災でお祖父様を・・・・・・人を討ったというの!?」
アルフィノ
「・・・・・・今度は、人を恨むかい?」
アリゼー
「馬鹿にしないで。
 私は、こんなことで目的を違えたりしない・・・・・・。
 「バハムート」の復活を完全に阻止するには、
 すべてのテンパードを排除するほかないわ。
 このまま拘束艦を停止させれば、
 ドラゴン族の生命を維持する仕掛けも止まるはずよ。
 ・・・・・・先を急ぎましょう。」