自分のやりたいように表現する。
装飾過多。


①一人称視点・客観型

急に何も聞こえなくなった。
そう思った瞬間、僕は前のめりに吹き飛ばされていました。
前も後ろも右も左も天も地も、全部が全部しっちゃかめっちゃかで。
気がついたら瓦礫に埋もれながら、お椀型にへこんだ大地を見つめていて。
その時にようやっと、僕の後ろで爆発が起きたのだと、理解したのでした。


②一人称視点・ラノベ系

燃えるような割れるような炸裂するような破壊するような弾けるような。
その全部を最大ボリュームで混ぜ合わせような音がした。
……まあ、簡単に言うと爆発音なんだけどね?
そう考えれば何か爆発したんだって解るけど、ちょっとビックリしちゃって。
なんだなんだって音源を探すと、やっぱり後ろで爆発したみたい。


③一人称+台詞・ラノベ系だらだら

「ばくはつするよ、ばくはつ」
開口一番そんな事を言い出し、遂にコイツは気が狂ったのか、おかしいのは元からだがここまで来たかと思ったので、ついでにそのまま伝えると。
「ちがうもん!ばくはつするのどかーんって!」
などとのたまうので、良いから病院でも行けと説き伏せようとすると。
間の抜けたコイツの間の抜けた「どかーんっ」と言う効果音を、何億倍も何兆倍にも凶悪にしたような破裂音が背中に突き刺さった。
驚いて振り向けば、背後にはもうもうと舞い上がる塵や煙と、瓦礫の屑が散らばり落ち積み重なる光景があった。
呆気にとられていると、視界の隅に「ほらみろ」と言わんばかりの顔のアイツのドヤ顔が映り込む。
イラッとしたので一発叩く。
「いたいっ」
先程の爆発音に比べれば、控え目で耳に優しい打撃音が一つ響いた。

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ネタ おはなし
最終更新:2014年05月10日 18:02