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生贄の子


『祟り神様は何かを祟ったり呪ったりする化け物だったけど
 祟り"神" として畏れられつつも信仰を貰ってるうちに人間を好きになって性格も丸くなって
 でも如何せん祟る事は出来ても救う事が出来なくて
 そんな所に人々から救って欲しいと人身御供が捧げられたのです』


捧げられたのはひとりの子供。
身を清め、白い装束を纏い、古木の祭壇の上に座っている。
神が住まうとされる山の中。間もなく日が沈む。
灯りとなる物は、小さな松明一つだけ。

――がさり
草木をかき分ける音。
暗闇の中、一つ火に照らされ出された、その姿。
龍のような大きく長い体。百足の如く複数生える獣の脚。どこか人間じみた表情の顔。
恐ろしく不気味で、怖ろしくおぞましい化け物。