*【おはなし・短編】神様めいきんぐ A「神様になります」 Q「何を言ってるの?」 A「私のことは神様と呼ぶように」 Q「病院行こうか神様」 A「病気じゃないです正気です」 Q「駅前の精神科が評判いいらしいよ神様」 A「いいから話を聞いて下さい!」 Q「わかりました。ヒアリングします」 A「この世には八百万の神様がいます」 Q「あの世かもしれない」 A「そう言う話じゃないです」 A「神様が沢山いるし、宗教も沢山あります」 Q「怪しい壷は買いませんからね」 A「そう言う話じゃないです」 A「信じる者は救われるといいます」 Q「巣喰われる」 A「本当に信じるだけで救われるなら、壷なんて要らないです」 Q「ほう」 A「なので本当に"信じるだけで救われる"神様に成ろうと思います」 Q「立派な決意だ、病院行こうか」 A「私を信じれば救われます」 Q「具体的には?」 A「救われます」 Q「巣喰われます」 A「具体的な方法なんてどうでも良いじゃないですか」 A「救われるんだから」 Q「おっと、こいつは無茶苦茶な話になってきたぞ」 A「救われると思えば救われます」