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Berryz工業とキュー学の縄張りの丁度真ん中らへん。とある月極駐車場ででBerryz工業嗣永桃子は、キュー学の中島、岡井、萩原と鉢合わせした。

嗣永「これはこれはどうもどうも、キュー学の三賢者さん達じゃないですか。三人揃ってまた何か賢いことでもやってんの?」
岡井「うるせーなぁ。何か文句あるの?」
中島「テメェこそこんなとこで何やってんだよ。」
嗣永「別にぃ。イチイチアンタ達に断る必要ないでしょ。」
萩原「おい嗣永。テメェあんまりチョーシ乗ってんなよ。ももちだかすだちだか知らねーけどなぁ、キュー学舐めてっと潰すからな。」
嗣永「ほぉ。面白いじゃない。矢島鈴木の金魚の糞の、誰が私を潰すって?オメーがやんのか萩原?それとも中島か?あ!?」
岡井「あたしがやってやんよ!!」
言うが早いか岡井は嗣永に殴りかかった。
ボコッ
嗣永「痛ェ。おい岡井、休戦協定破ったのはオメーだからな。ボコられて泣きべそかくなよ。このボンクラ!」
岡井「上等だよ。テメェこそ吐いた唾飲むんじゃねーぞ!オラァ!」
嗣永「ダラァ!」

岡井と嗣永の壮絶な殴りあい。その決着は意外な形で訪れた。

嗣永「オラオラァ、さっさと詫び入れろや。」
駐車場のブロック塀と自分の尻の間に岡井の顔を挟んだまま嗣永が岡井にギブアップを要求する。
岡井「チクショー、チクショー…。」
その様子を見ていた中島が歩みより嗣永の面前に立った。
中島「そこまでよ。」
嗣永「あっ?テメェマジか?」
ガンッ

バタッ
中島の手に握られた石の塊。嗣永は一撃で気を失った。
岡井「ナカジありがとう。助かったよ。」
萩原「でもヤバイよ。タイマンに割って入って、挙げ句に武器で一撃とかさぁ。ウチらの中じゃ御法度じゃん。」
中島「金魚の糞とまで言われちゃ黙ってられないわよ。二人ともいい?ヤジや愛理には絶対内緒だからね。」
岡井・萩原「うん。わかった。」

翌日午後。Berryz工業。機械科。実習室。
夏焼「桃がやられた?誰に?」
須藤「キュー学の岡井だってさ。」
熊井「あたしが午前中に病院行って話聞いて来たんだけど。桃はまだ興奮のせいかちょっと話の要領を得ないのよ。」
徳永「熊井ちゃん相手じゃ素面でも厳しいよw。」
熊井「…ごめん。」
夏焼「ちょっと笑い事じゃないわよ。佐紀は何か聞いてないの?」
清水「何も聞いてないわ。」
夏焼「仕方ないわね。じゃぁ今日にでも桃の所に行って話を聞きましょう。」
清水「あっ、私今日ちょっと用事が…。」
そう言って清水は何事か夏焼に目配せする。
夏焼「そう…、分かったわ。」
徳永「あっ、ウチも用事が…」
夏焼「アンタは駄目。茉麻と一緒にお見舞い品でも買って来て。熊井ちゃんは、目印。18時に寺田病院前ね。」
須藤・徳永・熊井「うん。わかった。」

それからちょっと後。キュー学。普通科。教室。
矢島「それで?」
中島「それでー、結局ちさが嗣永をKOしたの。」
矢島「凄いじゃない。ちさ。」
岡井「でへへ…。」
鈴木「でもどうするの?結局ベリ工と戦争するの?」萩原「そんな必要ないんじゃない?ちさが嗣永にタイマンで勝ったってだけなんだから。」
中島「そうよ。リベンジマッチならいざ知らず。全面戦争なんて。ねぇ?」
岡井「うん。」
鈴木「じゃぁ休戦協定は?」
矢島「筋を通して喧嘩したんなら何もビクつくことはないわ。ただ、向こうと話つけるまでは、夜討ち朝駆けには注意してね。向こうはどういうつもりか分からないから。それから1人きりでの行動は…」
中島「ハイハイ。じゃぁ取り敢えず祝勝会の場所とりでも…」

その時、矢島のガラケーが鳴った。

萩原「誰から?」
矢島「分かんない…。もしもし…」
清水「Berryz工業清水佐紀よ。矢島さん?」
矢島「…そうです。」
清水「この度はウチの嗣永がご迷惑おかけしました。つきましては、ケジメ取らせて頂きたいんですけど。」
矢島「…分かりました。」清水「それでは、本日18時、寺田公園までいらして下さい。詳細はその時に。」
矢島「了解しました。」
清水「それでは後程…。」

岡井「誰から?何だって?」
矢島「ベリ工の清水から。何か嗣永のケジメとるとか何とか…。」

鈴木「ケジメ?嗣永の?リベンジって事?」
矢島「多分そう…。」
一同「…。」
矢島「嗣永の仇を清水が討つ…か。じゃぁ私が迎えうっても問題はないわね。」中島・岡井・萩原「うん。」
鈴木「(…何かおかしい。)」

18時。寺田病院。一般病棟。大部屋。
徳永「嗣永ちゃん元気~?」
嗣永「うん、元気~って、元気な訳ないでしょ。馬鹿。」
夏焼「乗りツッコミする元気があるなら大丈夫そう。」
熊井「随分落ち着いてるのね。午前中はケジメ取るケジメ取るって鉄パイプ振り回しながら大騒ぎしてたのに。」
嗣永「うん。さっき電話があって佐紀がケジメ取りに行ってくれたから。」
徳永・須藤・熊井「えっ!?」
夏焼「あら、気づかなかったの?佐紀がこの状況でのんべんだらりと遊んでる訳ないでしょ。アンタ達もまだまだね。」
嗣永「まだまだね。」
夏焼「Berryz工業キャプテンの清水佐紀がケジメ取るって言ってんだから任せておけばいいわ。」
嗣永「いいわ。」
徳永・須藤・熊井「うへぇ。」

17時30分。キュート学園。駐輪場。
鈴木「舞美。」
矢島「なぁに?」
鈴木「みんなの前では言わなかったけど、何かおかしくない?」
矢島「何が?」
鈴木「何がって。ちさが嗣永に正々堂々タイマンして勝ったとかさぁ。」
矢島「ちさはやる時はやる子よ。別に不思議はないわ。」
鈴木「そうだけど。」
矢島「事実がどうであれ本人達が言ってる事を私は信じるわ。信じる事が出来なくなったらリーダー失格だもの。」
鈴木「…。」
矢島「あっ、ほら皆来たわ。よし。みんな~出発するよ~。せ~のッ。」
一同「キュートだぁ!当たると痛ぇぞ!!」

18時。寺田公園。雨。
岡井「あっ、居た。清水だよ。」
矢島「みんなはここで待ってて。」
中島「ヤジ…。気をつけて…。」
矢島「うん。」

清水「単刀直入に言います。矢島さん。嗣永をボコった三人にヤキ入れてもらえます?。」
矢島「ヤキ?話が見えないわ。ウチの岡井が嗣永に勝った。その返しに来た訳じゃないの?」
清水「ふーん。そういう事か。なら仕方ないね。ウチの嗣永の借りアナタに返してもらうわ。」
矢島「望む所よ。」
清水「じゃぁ行くわ…。オラァ!」
矢島「フンッ」

18時30分。寺田公園。大雨。
矢島「フウッ。そろそろ観念したら?あなたじゃ私には敵わないわ。」
清水「ハァハァ。うるさい!ウラァッ!」
矢島「見切った!ハイッ!」
ドンッ
矢島「どう?まだ?」
清水「クッ。まだだよ。ダラァッ!」

19時00分。寺田公園。更に大雨。
矢島「どうして…。何だってそこまで頑張るの?」
清水「ヒュー、ヒュー。」
矢島「Berryz工業のため?嗣永のため?自分のため?」
清水「ヒュー、ヒュー。…全部だよ。バカヤロー。」矢島「!」

同時刻。少し離れた場所
鈴木「ヤバイよぅ。舞美が人殺しになっちゃうよぅ。アンタ達何とかしなさいよッ!」
岡井「もう止めてよぅ。」中島「…。」
一瞬速く、中島が走り出し、続いて岡井が鈴木が萩原が走り出す。

矢島「清水さん。アナタ凄い人ね。」
清水「…。」
矢島「でも、キュー学は敗けられない!!」
矢島は尻もち体制の清水の顔面目掛け、渾身のローキックを放つ。

ドンッ
瞬間矢島の身体が宙に浮いた。見物していた中島がタックルで矢島のローを止めたのだ。
しかし矢島は倒れない。いつもの様に腰を切り中島のタックルをこらえる。
矢島「ナカジ…。どうして…。」
中島「ヤジ…、もう止めて…。もう止めて…。」
矢島を押し込みながら中島が懇願する。しかし、矢島は倒れない。
岡井「ごめんなさい。私が全部悪いのぉ。」
萩原「ちさのせいだけじゃない。私だって…。」
中島「みんな、もういいよ。ヤジ…聞いて…。」
タックルの体勢を解き矢島に正対し中島は事の顛末を話出す。

バシッバシッバシッバシッ
中島・岡井・萩原・鈴木を矢島が張り倒す。
矢島「愛理!」
鈴木が矢島を張る。キュート学園の掟、連帯責任。

矢島「清水さん。この勝負私の、いえキュー学の敗けです。近いウチに詫び入れに行きます。すいませんでした。」
清水「分はっとわ」
折れた歯と腫れた唇で開かなくなった口で清水が呟く。

清水が去った後もキュート学園メンバーは泣き続けた。

少女達の涙を洗い流すように雨はいつまでも降り続けた。

あれから3日後。午後2時。喫茶てらだ。禁煙席。

矢島「えっ。引き分け?何故ですか?」
夏焼「ウチの桃子が岡井ちゃんに敗けてウチらの一敗。あなたがウチのキャプテンに敗けてウチの一勝。一勝一敗で引き分け。おかしくないでしょ。」
矢島「…納得、出来ません。」
夏焼「ふぅ(頑固だねぇ…)。それよりあなた達、やっぱり強いのね。」
矢島「えっ。私…達ですか?」
夏焼「そう。あなた達。佐紀が言ってたわ。全面戦争になったら多分敗けてたって。それぐらいあなた達は絆が強いって。そういう打算があるんだけど。」
矢島「清水さんが…。」
注文していたレスカを飲み干し、夏焼が席を立つ。

夏焼「まぁ本当の理由を言うとそれだけじゃないの。モー商相手にするのには仲間は多い方がいいとか。スマとかj農とか厄介な奴らも増えてきたし。」
矢島「仲間…。」

夏焼「じゃぁ、そういうことだから。」
伝票を持ってレジへ向かう夏焼。

夏焼「それから…」
立ち止まって夏焼が振り返る。
夏焼「佐紀が今度喧嘩する時は、雨の日は勘弁してって。服が汚れちゃうからって。」
ウィンクしながら手を振り夏焼は店を出た。

喫茶てらだ。夏焼の去った後。
矢島「…私は、私は、雨女じゃない!」
パリン
矢島のアイスコーヒーグラスが割れた。

火種はまだ燻っていた。


ベリ工業VSキュー学 完