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 ブルン!! ブル~ン!! ボボボボボボォッ!!
「田村! ひとりで代表して挨拶してきな!!」
「ハイ!雅さん 一発ぶちかましてやりますよ~♪」
 下校時刻のモー商校庭内に爆音が響く
我が世の春とばかり田村が愛車ティララT-Rexにまたがり
下校する生徒を蹴散らしていた
「ヒャッハー! モー商上等じゃ~♪」
 ガラガラガラッ
「フクヌラさ~ん! 大変態ですぅ~!!!」
「たいへんたい…?? まさきちゃん! あの音は何の音なの?」
「スマ高がまた攻めてきたんですぅ」
(えっ…停戦協定は油断させる為の罠だったの? まさか…あかりちゃんも? そんなはずは…)
さらに生田、工藤、石田も佐藤を追いかけるように教室に駆け込んできた
 そして工藤が息を切らした状態のまま大声で叫んだ
「ハアッ!ハアッ! ヤバいですヤバいです! べ、べ、ベリ工も一緒に攻めてきました!!」

 ガタガタンッ!!!
 座っていた椅子を倒し譜久村、飯窪が同時に立ち上がった
「そんな… あのベリ工が動いたというの!?  一体何故…」
2人は血の気を失った顔を見合わせて道重とのある会話を思い出していた

「フクちゃんと飯窪には予め伝えておく事があるの」
「ベリ工は何があっても怒らせて本気にさせちゃ駄目!!」
「何もせず大人しくしてれば自らは攻めて来ないわ」
「でも道重さん それじゃまるでウチが弱いみたいですしナメられるんじゃ…」
「私のいうことが聞けないっていうの!!」
「そういうわけでは…」
「良い? 分かった? 絶対よ!! 絶対だからね…………」
 我に返り、急いで教室の窓から外を見て2人は現実を突きつけられる

 校門よりベリ工の清水と雅を先頭に嗣永、茉麻、徳永、菅谷
 その後ろに続くようにスマ高の福田、中西、勝田もゾロゾロと
 怯えて動けないモー商生徒を尻目に悠々とした足取りで校庭内に入ってきた
「あれ… 熊井さんはどうしたんですか?」
 会えるのを楽しみにしていた福田がいち早く気づき徳永に話しかけた
「あ~実はね 熊井ちゃんは方向音痴で迷子になってるって電話がね♪」
 ガックリと落ちた福田の肩を中西がちょんちょんと突く
「!! 福田さん福田さん! 聞いてください♪」
「何なのよ~ もうっ」
「熊井さんマジ居てんし♪ ゲボォッ!!」
 福田の後ろ蹴りが中西の腹に突き刺さった
「あんた!今回はしっかり旗守ってなさいよ!!」

 その頃 譜久村は茫然自失の状態で自信のない言葉をつい漏らしていた
「ちょっと待ってよ… ウチらだけであんなのどうすればいいの…」
 すると隣で足をプルプル震わせていた飯窪が必死に平静を装い話を始めた
「前回も私たちだけで守れましたからきっと大丈夫ですよ」
「ただ今回は連合軍相手で正直、猫の手を借りても足りないくらい人員が足りません」
「私が戦いに参加したところで微力です でも譜久村さんの力は一緒に戦う皆にとって心強いものです」
「譜久村さんは戦いに集中してもらい皆さんが耐えている間に私がもしものために
  培って用意してきた事を全て使ってでも策を練ってみますので…」
藁にもすがりたい気持ちの皆はそのような方策があるならと頷いた
「わかったわ飯窪さん、2人で手分けして迎えうちましょう! みんな行くよ!!」
「おおおおおおおうっ!!」

 皆が教室から出て1人になった途端、飯窪は床にへたりこみ頭を抱え思考をフル回転させていた
「まずあの人に連絡して…それからあの人にも…そしてあれをこうして…この人にはこうして…」
「あっ! そういえば今回は私が刺客に狙われる立場になるかもしれないのに何も手を打ってないわ…」
「でもここに人員を割いてる余裕などないし…誰か」
 ガラガラガラッ
「大変な事になってるわね 1人で心細いと思って来てあげたわ」
「あっ 鈴木さんじゃないですか! 丁度そう思ってたところで来て下さって嬉しいです♪」
「お優しいんですね鈴木さんて でも腕の怪我はもう大丈夫なんですか?」
「大丈夫よ 私は元々骨も頑丈で太いから!! でも本格的にはまだ戦えないけどね」
 ほっと一息をついた飯窪は急いでメールを打ち込み始めた

 バタバタバタバタバタッ!!
 急いで昇降口玄関に向かう階段を降りてく皆の中で佐藤が涙を流していた
「ゲッ! 何で泣いてるのまーちゃん!?」
 工藤がびっくりして佐藤に尋ねた
「どぅ~… さっき教室を出るときにね? 目の前がバシュッ!ってなってね? 視えたの…」
「そしたら青いものと赤いものが喧嘩したり、くっついたりしててね…」
「でね? 最後には色んな色がね…」
「まーちゃん!! 今そんな話に付き合ってる場合じゃないの!」
「とにかく! みんなで力を合わせてモー商を守るんだよ!!」
「うん…」
 モー商生が玄関に着き舞台の幕が開く頃、両者の熱気の渦が天に向かって登り始めていた

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