※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

すでに時間は昼休み。校庭の片隅にある実習室。
あかりの前には巨大な弁当箱が3つ並べられていた。
せっかくの美形も、このがっつきようでは、すっかり台無しである。
それほどまでに、あかりの食べっぷりはすさまじい。

いったいどこにこれだけの食べ物が入っていくのか?
野菜、肉、魚、白米…あらゆる食材が、次々とあかりの口の中に入っていく。
もう、見ているほうが胸焼けする勢いだ。

朋子が、あきれた表情になって、そんなあかりを見つめた。
「うえむー、もう少しゆっくり食べたら…」見かねて口を開いた。
だが、あかりは応じない。
「おなか空いてんねん!」モグモグと口を動かしながら、あかりは軽やかに答えた。

「大変!大変!」叫びながら愛菜が実習室のドアを開けたのは、そのときだった。
「ちょっと!バタバタしないでよ!ホコリが舞うでしょ!」
いいながら紗友希はモンキーバナナをパクリと頬張った。

「なにが大変なの?つかぽん」由加が口の中のチキンを噛みながらやさしく訊ねた。
「スマ高が、スマ高が、モー商に殴り込みだって!」
「ええッ!?」メンバーたちは一斉に愛菜のほうを見やった。
「ええッ!」ワンテンポ遅れて、あかりが叫んだ。


「ね!ね!見に行こうよ!」佳林が無邪気な調子でいった。
「あのねえ、遠足じゃないのよ」朋子が苦々しい顔で叱った。

「なんでよ?ひょっとしたらチャンスかもよ」愛菜がムキになって突っかかる。
実は朋子以外の全員が、モー商あるいはスマ高を受験したことがあるのだが、
どのような結果になったかは、内緒である…。それぞれに事情というものが…。

「…悪くない考えかも」筆者にとって実にいいタイミングで由加が口を開いた。
「ちょ!ゆかちゃんまで何いってんの?」朋子があわてて振り向いた。
「いいから!出発するわよ!」