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これはモー商“天鬼組”の工藤と佐藤が出会ったころのお話

私の名前は工藤遥
雛虎(ひょことら)中学3年でチームエッグの狂犬よ!
エッグの仲間からは“くどぅー”略して“どぅー”なんて
呼ばれてるけどここでは誰も私の名前を呼ばないわ
ちっちゃい頃から喧嘩ばっかで友達なんかできなかったし
大人からは「ぁまのじゃく」だの「クソガキ」だの言われてきたけど
そーんな退屈な中学校生活もあと数ヶ月でおさらばっ
憧れの田中さんがいるモー商に行って天下獲ってやるんだから!!

キーンコーンカーンコーン

「おーいみんな席につけー授業を始める前に先生から紹介したい人がいます
入っといで」

もーすぐ卒業式だってのに転校生?
まぁハルにとってはどぅーでもいいことね

「こーーーーーんちくわーーーーー!!!
北海道から転校してきた佐藤優樹ことまーちゃんでーーーーーす!!!」

いきなりテンションMAXの転校生に教室はあっけにとられた
うわぁ…ハルのニガテなタイプ…
なるべく関わらないようにしとこ

「じゃあ卒業まで短いけどたくさん思い出作れるようにみんな仲良くしてやってくれ
席は…工藤の隣が空いてるからあそこを使ってくれ」

ゲッ!!よりによって隣かよ!!
あーヤダヤダ

「やっほ~まーちゃんって呼んでね♪名前なんて言うの?」
「(チッ)…工藤」
「くどうかぁ~じゃあ“くどぅー”って呼ぶね♪」

はぁ~あ…めんどくせー奴…なんでこんなに馴れ馴れしいんだよ
お前に気安く“くどぅー”なんて呼ばれる筋合いないっつーの!!
でもどーせもーすぐ卒業だしガマンガマンっと

「おはよーくどぅー!今日も髪型決まってるね♪」
「ねぇくどぅーこれ何て読むの?」
「くどぅー!一緒にお弁当食べよ♪」
「くどぅー消しゴム借りるね」
「ねぇねぇくどぅーここ教えて!」

ウ ザ い
転校してきてから1週間ずーっとこの調子
私にばっか絡んでくるから周りのやつらもアイツに関わんないし
なんでハルがこんな思いしなきゃいけないワケ?

「どぅーどこ行くのー?授業始まっちゃうよー!」

あーもーウザいウザいウザい!もーガマンできない!
ゲーセンでも行って気分転換しよっ


「ねぇどぅーってばー!」
「しつこいっ!授業なんか出ても意味ないし!
ってかいつの間に呼び方“どぅー”になってるし!」
「え~どぅーが出ないならまーも出ない!」
「勝手にしろっ!」

学校を出てしばらく歩いたがそれでも優樹は遥のあとについてくる
イライラが限界まで募った遥は振り返って言った

「ついてこないで!いい加減にしないと私も怒るよ!?」
「ヤダ!」
「口で言ってもダメみたいね…」

遥は握った拳を優樹の顔目掛け突き出した
ところが優樹はヒラリと拳をかわし屈託のない笑顔を遥の顔に近づけてきた

「!?」
「どぅーが『勝手にしろっ!』って言ったからまーは勝手にこっちに来ただけ
それなら文句ないでしょ?」
「…ふんっ…」
「ニヒヒヒヒ!」

何っ!?今の身のこなし!?偶然よね!?
まぁハルも本気で殴ろうとしたわけじゃないけど!
ハルが殴っちゃったら転校早々入院なんてことになっちゃうし!
もーこの子何言ってもダメだからテキトーにあしらって卒業までやり過ごすしかないみたいね…

そうこうしているうちに二人は遥行きつけのゲームセンターに着いた
結局ついてきちゃったよコイツ…
遥が学校を抜け出しては立ち寄ったゲーセン
先公に見つかって逃げ回ったりガチャガチャを揺らして店員に説教喰らったり
チームエッグに入るキッカケもあったり遥にとっては学校以上に思い出の詰まった場所だ

「どぅーはこういうとこで遊ぶんだ~まーちゃんこういうとこ初めて!」
「あーこのぬいぐるみかわいー!どぅー取って取って!」
「何このゲーム?どーやって遊ぶの?」
「レースゲームなぅなぅ~!どぅー勝負しよー!」

3年間通い慣れたゲーセンで子供のようにはしゃぎ回る優樹は遥には新鮮に思えた
ホンットにガキだなコイツは…
いつの間にか遥は保護者のような目で優樹を見ていた

「どぅー!一緒にプリクラ撮ろー!」
「別にいいけどハルはお金出さないよ」
「もー!どぅーのイジワル!」

プリクラなんていつぶりかな…
ときどきエッグの仲間と来る時はあったが基本独りだった遥にとってはこれが久しぶりのプリクラだった
どんな顔したらいいかわかんないや…

「どぅー!笑って笑って!」

出来上がったプリクラには満面の笑顔の優樹とぎこちない笑顔の遥が写っていた
はぁ~あ変な顔…フッ

「今日はありがとね♪こんなに楽しかったのまー初めて!
先生には怒られちゃうかもだけどまた一緒に来ようね!」
「あ…あぁ」

初めは馴れ馴れしい優樹が嫌いで距離を取ろうとした遥だったが
次第に優樹のペースに持ち込まれ「こういうのもそんなにヤじゃないな」と思い始めている自分がむず痒くて生返事しかできなかった
二人が帰路に着こうとした時、一つの影が近づいてきた

「おーどぅーじゃん!またゲーセンかよw」
「た、竹内さん」

竹内さんってのは前にチームエッグに所属してた先輩で今はスマ高の1年
さっき言ってたエッグに入るキッカケはこのゲーセンで竹内さんにカツアゲされた事で
エッグ時代プロレス技の練習台にされたりしてハルの一番ニガテな人…

「ん?今日は珍しくツレがいんじゃん」
「ツレじゃないッスよ!勝手についてきただけッスから!」
「ふ~ん そう言えばどぅーももうすぐ卒業だよな?もちろんスマ高に来るんだよな?」
「えっ?あぁ…まぁ…なんつーかハイそ、そんな感じッス…」
「スマ高にはエッグの先輩もいるしな!先輩にはウチからよろしく言っとくから!じゃあ楽しみにしてるぞ!」
「あっハイ…お疲れ様ッス…」

あーめんどい事になったなー…

「今の人誰?」
「あ?先輩だよ先輩」
「どぅーはスマ高ってとこに行くの?」
「いや行かねーよ?ハルはモー商に決めてるから」
「じゃあまーもモー商に行くー!!」
「アンタモー商がどんなとこかわかってんの?」
「知らなーい!でもどぅーが行くならまーも行くー!!」


卒業まであと1ヶ月を切った
周りのやつらは高校入試に向けて必死こいて勉強してる
でもそんなことはどぅーでもいい
ハルはモー商一筋!
アイツはと言うと…

「DOどぅー!これどーやるんだっけ?」
「はぁ?こないだ教えたでしょ?もー教えてあげないよーだ!」
「まーに教えてくれよ~」

モー商に行くと言いだしてから勉強し出した
ぶっちゃけモー商に入るのに学力なんていらないんだけどw
ってかDOどぅーってまた呼び方変わってるし!
あれ?私こんなキャラだったっけ?調子狂うなぁ…

今まで誰にも心を開かなかった遥
そんな遥の心に土足で上がり込もうとする優樹
遥にとってはそれが心地よかった
「コイツとならダチになれるかも…」
15年間閉ざしていた心の奥底でそんな感情がひそかに芽生えていた
その時だった

ピリリリッ

遥の携帯が鳴った

メールだ、差出人は…
遥はメールを確認すると一度深呼吸をして勢いよく教室を飛び出た

「どぅー急にどうしたの!?ねぇどこ行くのー!?」

優樹がすぐさま追いかけてきたが遥はそれを無視してどこかへ向かっている

「無視しないでよー!」
「触らないでっ!お願いだからついてこないで!」

肩を掴んだ優樹の手を振りほどいて遥は叫んだ

「いい加減にしてよね、ハルが迷惑してるのわからないの?別にハルじゃなくてもアンタなら誰とでもやってけるでしょ?」
「違う!まーちゃんはくどぅーとずっといたいからぁ…くどぅーを手放したくないからぁ…」
「ハルはアンタのものじゃないもん!」
「まーちゃんのものだよっ!」
「いやだっ!」
「えぇ~じゃ誰のもの?」
「ハルは誰のものでもない!正直言ってハルはアンタみたいなヘラヘラしたやつが大っっっ嫌いなの!
今まではガマンしてあげたけどもー限界!どっか行ってよ!」
「…くどぅーのバカ!!!くどぅーの事なんか大っっっ嫌い!!!」

そう言うと優樹はうっすらと涙を浮かべ遥に背を向けて走っていった
これでいい…これでいいんだ、アイツはハルとは違う
誰とだって仲良くなれるし喧嘩なんてしたことないだろうし…こうした方がアイツは幸せだ
そう自分に言い聞かせるように唱えながら遥は道を急いだ

遥は目的地に着いた
UF第四倉庫…エッグの溜まり場だ
遥はもう一度深呼吸をして扉を開けた

「おー遅かったじゃねーか、どぅー」

そこには竹内とその後輩、エッグ数名がたむろっていた

「竹内さん、話ってなんスカ?」
「いやーコイツらから聞いたよwお前モー商で天下獲るんだってw?」
「何がおかしいんスカ?」
「アハハハハ!やめとけやめとけwエッグのチワワが獲れるワケねーだろ!」
「やってみなきゃわかんないじゃないスカ」
「ホントに口だけは減らねーなぁwそんなに言うならウチにパンチの一発でも喰らわしてみろよ!」
「せ、先輩だからって遠慮しないッスよ?」
「いーからいーからwほら来いよ」

「ぐっ…くっそ…」

遥の全力の攻めをかわすのは竹内にとっては赤子の手をひねるようなものだった

「アーハッハッハッハ!さっきまでの威勢はどーしたよ?悪ぃ事は言わねーからスマ高に来いよ、どぅー
そしたらウチがパンチの打ち方から教えてやっからよぉ」
「うるせぇ!!ハルはハルのやりたいようにやる!!」
「前言撤回…まずは先輩に対する口のきき方から、だな」

竹内の拳が、蹴りが遥の華奢な身体をとらえる

「ほら?もう懲りただろ?今謝れば許してやっから」
「いやだっ!!おでんくんみたいなツラして偉そうにすんなっ!!」

どんな場面でも逃げない
立場なんてのは関係ない
これがハルの座右の銘だ

「お、おいどぅー、ちゃんと謝って!」
「ただのケガじゃ済まなくなるよ!」

竹内の取り巻きが慌て出す
それもそうだ「おでん」これは竹内に対して最も言ってはいけない言葉
チームエッグ時代、“仏”の譜久村と“鬼”の竹内が恐怖のタケフクコンビと呼ばれ一時代を築いたことは私もよく知ってる
そしてスイッチが入った竹内を止められたのは過去に2人しかいない

「やっちまったなぁ…どぅー、お前の入学式は病院でやってやるよ!!」

竹内が拳を振り上げる
遥は覚悟を決めて目をつぶった

その時だった

「どぅーーー!!!ヤッホーーー!!!」

もう聞くことはないだろうと思っていた甲高い声が扉の方から聞こえる
遥は目を開き、竹内とその取り巻きも声のする方へ目を向ける

ヒヒーーーーン!!「いえーーーい!!乗馬なぅ~!!」
「「「「う、馬ぁぁぁ!!??」」」」

なんとそこにいたのは馬にまたがった優樹だった

「突撃にょろ~!!」
「ひ、ひぃ!」「に、逃げろぉ!」
「おい、お前ら!待て!」

優樹の奇想天外な行動に遥は開いた口が塞がらず、取り巻きは皆逃げ出した

「ありがとっニュースター♪あと帰っていいよ、バイビィー☆」
「テメェはこないだどぅーとゲーセンにいた…」
「ピンポーン!まーちゃんでぇ~す♪」
「おいっ!まー!色々とツッコみたいところだけど何で来たんだよっ!」
「何でって…馬で!」
「そーゆーことじゃなくて!どーして来たんだよ!」
「どぅーに会いたかったから!」

返ってきた答えがあまりにも幼稚すぎて遥は呆れてものが言えなかった

「お二人さんシカトしないでもらえます?で、アンタ何者か知らないけどこれはどぅーとウチの問題なの、邪魔しないでくれる?」
「ヤダ!どぅーはまーちゃんのものだもん!」
「だから違うっての!」

咄嗟に遥が否定のツッコミを入れるが優樹はそんなのお構いなしだ

「あっそう、別にアンタには何の恨みもないけどウチの邪魔するってんなら力ずくで行くよ?」
「まー!アンタだけでも逃げな!素人がどーにかできる相手じゃないよ!」
「だいじょぶだいじょぶ♪どぅーは休んでて!」
「おいおい、よそ見なんかして大丈夫かよっ!」

遥の視界には笑顔でこちらを向く優樹と、それに猛然と迫ってくる竹内が映っていた
やられる….
そう思って遥は顔を伏せた

ドンガラガッシャーーーン!!

優樹を巻き込んでしまった…
遥は自責の念に駆られながら恐る恐る顔を上げる

「ビックリしたー!!イヒヒヒヒ!!」

目に映ったのはいつもの調子ではしゃぐ優樹と崩れた段ボール箱だった
遥は何が起こったのかわからなかった

「イテテテ…ウチの一撃かわすなんて運がいいわね、でもまぐれは続かないよ?」

竹内は接近戦に切り替え次々と拳、蹴りを繰り出す
…が優樹はその攻撃の嵐をバレエを舞うかのような華麗な動きでかわす
やっぱりあの時ハルのパンチをかわしたのは偶然じゃなかったんだ!
それにしても何なの!?佐藤優樹…アンタ一体何者なの!?

「えいっ!」

優樹に押された竹内はよろめいて地面に手をついた

「ハァ…ハァ…チョコマカチョコマカ動きやがってムカつくなぁ…」

竹内が地面に転がっていたバットを握る
まさに“鬼に金棒”竹内の顔から余裕の笑みは消え怒りに満ちた表情で優樹を睨む
竹内のただならぬ様子に遥は戦慄を覚えた

「まー!それ以上やっちゃダメだ!アンタでもどーなるかわかんないよ!」
「うるせぇぞ、どぅー!水差すんじゃねーよ!」
「ニヒヒヒヒ!」
「あ?なんかおかしいか?」
「イヒヒヒヒ!」
「フンッ…すぐ笑えねぇよーにしてやるよ!」

完全にスイッチの入った竹内に対する恐さ
そんな状況下でも笑っていられる優樹の底の見えない怖さ
その笑みが余裕から来るものなのか、それとも恐怖という感情が欠落しているからなのかわからないが遥の心の中では二つの恐怖が渦巻いていた

戦闘態勢に入った竹内、相変わらず笑ったままの優樹、そんな2人を固唾を呑んで見守る遥
UF第四倉庫の中はしばしの静寂に包まれた
そんな張り詰めた空気を切り裂いたのは…

ピリリリッ

着信音だ
ハル…のじゃない、誰だ?

「チッ…誰だよこんな時に…」

鳴ったのは竹内の携帯だ

『もしもし?悪ぃけど今いそがs…み、聖ちゃん!?』

電話の相手は聖…そう譜久村聖だ
竹内を止められる2人のうちの1人
エッグ時代鬼のように無双した竹内も譜久村の前ではただの女の子と化す

『う、ううん全然忙しくないよ!い、今から?大丈夫!わかった、じゃあね!』

親友からの突然の誘いに今までの怒りは吹っ飛び素の自分が出てしまった
さっきまで散々威張っていたのが急に馬鹿馬鹿しく思えて竹内は脱力した

「ふー…なんか冷めちまったなぁ…アンタ、名前なんだっけ?」
「まーちゃんだよっ♪」
「ふふっ、アンタ随分楽しそうね。次はお互い本気でやりましょ」
「もうどぅーのこといじめちゃダメだよっ!」
「…どぅー、さっきはからかったりして悪かったな
でもモー商の天下獲るなんてデカい事言うんなら次会う時まで最低でもウチとタイマン張れるレベルまで上がってきな
“エッグの狂犬”なんだろ?根性見せてみろよ」
「い、言われなくてもやってやりますよ!」
「誰に何を言われても揺るがない信念…まずそれがなきゃ天下なんて獲れないからね」
「…竹内さん、まさかハルの事試したんスカ?」
「ふふっ、そんなんじゃねーよ。でもアンタのそーゆーとこ案外気に入ってたからスマ高に欲しかったのはちょびっとあるかな?
そんじゃモー商で埋もれんなよ、お二人さん」

そう言うと竹内は倉庫を後にした

ふー…やっぱあの人にはまだ勝てねーわ
自分の目指す場所が遥か彼方にあることを遥は痛感した
でも諦めたワケじゃない
どんなに高い壁にぶち当たろうがどんなに強い相手だろうがハルは向かっていく!
そう!!ハルは“エッグの狂犬”だもん!!

「どぅーーーーー!!!」
「痛い痛い痛いっ!!抱きつくなっての!!」
「どぅー、ケガしてるの!?」
「アンタが抱きつくから痛いのっ!!ったく…」
「なーんだ!ニヒヒッ!」

優樹はまるで赤ん坊のように遥にくっついてきた
ついさっきまで竹内とやりあっていたとは思えない

「アンタさっき怖くなかったの?」
「なにが?」
「『なにが?』って…アンタは竹内さんがどんな人か知らないと思うけど向こうはバット持ってたんだよ?
笑ってる場合じゃないでしょフツー!」
「ん~…わかんないっ!」

やっぱり只者じゃない…もしかしたらこの子本気でモー商に入れるかも知れない
遥は優樹がモー商に入ると言いだしたのを本気にはしていなかった
ところが先の戦いにおけるしなやかな動き、バットを手にした竹内を前にしても笑っていられる精神力を見て心が変わった

「アンタさぁ、本気でモー商に行くつもり?」
「うんっ!どぅーと一緒じゃなきゃヤダ!」
「…じゃあホントの事言うね?モー商行くなら勉強なんてしなくていいよ」
「そーなの?やったーーー!」
「ちゃんと最後まで聞いて!でもそのかわり入学試験を突破しなきゃいけないの」
「にゅーがくしけん?」

モー商の入学試験とは…
全国から集まった入学希望者の中から選ばれた者だけが合格するオーディション形式
試験の内容はその年によってバラバラ、合格者は0の時もあるし多い時は4人(それ以上も?)

「…ってこと。だからもしかしたらハルだけ合格るとかアンタだけってのもあり得るワケ」
「じゃあガンバって二人で合格しよっ♪」
「…話聞いてた?…」

『遥が敵になることだってあるんだよ?』
二人で合格しようと言った優樹にその言葉は言えなかった
こうして二人はモー商の入学試験を受けることを決めたのだった