NEXT LEVEL

灯台を出発したルカリオは、この場を抜け出すための仲間を探して歩いていた。
しかし、進めども進めどもその先には何者もおらず、また何もなく。
ただ、あるのは荒地だけだった。

目印になるものも周囲にはなく、唯一地を照らす太陽だけが方角を示している。
南から照り続ける日の光を背に、ルカリオは進んでいた。

孤独には慣れている。
これまで仲間が連れて行かれて以降、ずっと一人で生きてきた。
しかし、決して孤独が好きなわけではない。

もしあの人間の言っていた、モンスター同士のサバイバルゲームというものは、本当は嘘なのではないのか。
実は全ては夢で、今自分は道に迷っているだけなのではないか。
そんなことまで考え始めてしまった。

しかし、数時間の進行の末、ようやく街を視界に収めることができた。
そこで誰かを見つけることはできるだろうか。

期待と不安を抱きながら、街に接近するルカリオ。
そんな彼の鼻が、香ばしい謎の匂いを捉えた。


先ほどの戦いの際、止めは首を突き刺しての一撃となったため、血抜きの手間自体は比較的掛からなかった。
ドラゴンの腹を巨大な包丁で割き、内臓と残った血を絞り出す。
その後宙に吊り下げた体から全身の皮を剥ぎ取り、肉を露出させる。
足や腕を関節部からカットし、調理しやすいサイズまで切り取るところまでが下ごしらえだ。

そしてモモ肉、ハラ身、ムネ肉等用途別に取り分け、各部位をそれぞれに調理する。

小麦粉とスパイスを塗し、油でカラッとなるように揚げるフライドドラゴン。
酒で臭みをとり、同じドラゴンから採れた脂でさっと焼いたレアステーキ。
片栗粉と塩で味付けをした肉はオイスターソース、酒と共に炒める。

人がいなくなって久しいのか、若干風味が落ちている材料もあったが人間ではない自分達には大丈夫であろうし、それを言い訳に味が落ちることもないようにしっかり調理をした。

「うまそ~」
「できたぞ。さっきのドラゴンの肉を調理させてもらったものだ。調理法は師匠直伝のレシピだ。
 少し量は多いが、どうやら来客もありそうだしな」

と、民家のドアが開く。
そこに立っていたのはキツネのような、イヌのような2足歩行の蒼いモンスター。

「よう、お前も食っていけ。うまいぞ」

言われたモンスターはどうやら困惑している様子。
悟ったのか、ボナコンは話しかける。

「これ美味いよ。細かいこと気にせずに一緒に食おーぜ」
「……何をやっているのだ」
「見ての通り、食事だ」
「今は人間に殺し合いを強要されているのだぞ?」
「だが腹は減る。そして食うなら美味いものを食った方が士気も高まるだろう?
 さあ、座れ。量はかなりあるぞ」
「………」

ルカリオは座り、肉を手に取る。
胡椒とハーブの香りがルカリオの食欲をそそった。
が、一つだけ気になったことがあった。

「これは、何の肉だ?」
「先ほど討ち取ったドラゴンの肉だ」
「何?」
「うめえうめえ」
「言いたいことは分からなくはない。だがこいつは私に挑み、勝利したのは私だった。それだけの話だ。
 今を生きるものの糧となることは、何らおかしなことではない。
 師匠は言っていた。『食事は一期一会、毎回毎回を大事にしろ』とな。それはこんな状況でも変わりはしない」
「………」

モンスターは、肉を一口齧る。

「うまいっしょ?」
「…ああ。久しぶりかな、こんな美味い料理を食うのも」

そのまま大口をあけて肉を一気に頬張る。
ムシャムシャと食べる二体のモンスターを、椅子に座って見つめるクーフーリン。

「そういや、あんた何てモンスターなの?俺、ボナコンっていうんだけど」
「ルカリオ。ポケモンだ」
「全の路を行き万を司る者、妖精・クーフーリンだ」

と、水を一口飲みつつそう自己紹介したところで。

クーフーリンは入り口の方に向けてこう言った。

「お前もそんなところに突っ立ってないで入ってきたらどうだ?
 飯ならまだあるぞ?」

ギィ

先ほどと同じように扉が開く。
緑色で虫を模ったモンスターがそこに立っていた。

少なくない殺気を振りまきながら。


獲物を仕留め損ねたスティングモンは、それに執着することなく南へ向けて移動していた。

カシャ カシャ カシャ カシャ

「フム…」

カシャ カシャ カシャ カシャ

「………」

カシャ カシャ カシャ カシャ

歩けども歩けども誰とも会えない。進む方向を間違っただろうか。さっきのあいつらでも追うべきだったか。
焦れたスティングモンは、羽を広げ空に飛び上がった。


ビーーーーーーーーーーーーーーーー

羽音を鳴らしながら飛行するスティングモン。
足音は鳴らなくなってしまったが特に気にも留めていない。他の参加者を見つけ出すことの方が優先なのだ。

と、空を飛ぶスティングモンは、ふと体の様子がおかしいことに気付く。
腕にかかる謎の疲労感。そして全身には謎の倦怠感。

進化の秘法によって進化を遂げたワームモン。
しかし本来のそれとは違う、所謂イレギュラーな要素によって行われた進化は、ワームモンの肉体に負荷を掛けていた。
加えて先の肉体再生。
スティングモンには、この肉体がエネルギーを求めているように感じられた。

今誰かと会えば戦うことは難しいかもしれないしもしワームモンに退化してしまっては事だ。
とりあえず先の飛行はそこそこの距離を移動したようではあった。
しかしそれでも進路上には人っ子一人ならぬモンスターッ子一匹も見つけられない。

どうしたものかと考え、まず少しの時間でも休息しようとしたスティングモンの目の前に、ボロボロになった村が見えた。


「名前くらい名乗ったらどうだ?」
「シャドームーンとでも呼べ」
「何それあんたもちゅうn…ゲフンゲフン」

三匹の食事の中に入ってきた虫のモンスターは、椅子に座って肉を貪っていた。
どうやら腹をすかせていたらしく、それなりにあったはずの肉がドンドン無くなっていった。

「さて、飯のついでだ。少し話すとしようか」

と、唐突にクーフーリンは口を開いた。

「お前達、このサバイバルゲームをどう見ている?」

と、そう口に出した瞬間、ルカリオとシャドームーンの動きが止まった。

「私達は人間から見ればモンスター・怪物のようなものだ。
 奴らにとっては私達の命など、取るに足らないものなのかもしれない。
 だからと言って、本当に生き残りをかけて戦うべきなのか、とな」
「あんた一つ目のやつと斧持ったドラゴン殺してたじゃないすか」

そう突っ込んだボナコンの言葉は軽くスルーされ、ルカリオは口を開いた。

「私は、人間が許せない。仲間をモノのように扱い、我等ポケモンを家畜のように扱い、そしてあまつさえこのようなゲームを催して安全なところで高みの見物を続ける人間が。
 だからこそ、私は奴らを殺し、元の世界に帰って仲間を救うのだ。救わなければならない」
「そうか」

ルカリオはその相槌を同意の言葉と受け取り、クーフーリンに頼み込んだ。

「お前も、このゲームからの脱出には協力してくれないか?
 あの人間達、お前も許せないだろう?」

あの人間共を抹殺して元の森に帰るための。
目の前の男は自分なりの誇りを持っている。ならば殺し合いなどに乗ったりすることはないだろうと思っての頼み込みだった。

「その前に一つ聞かせてくれ。
 元の世界に帰り、仲間を助け、その後でお前はどうする?」
「え?」

しかし、クーフーリンから返ってきたのは肯定ではなく問いかけだった。

「お前は人間に対して大きな怒りをもっている。ともすれば憎悪とも捉えられうるほどのな。
 もしここを抜け出し、森に帰って仲間を助けたとして、その後はどうする?
 人間と敵対して生きるのか、それとも人間達のいない場所でひっそり生きるのか?」
「それは…」
「それもいいだろう。だが、それではお前は何も変われない。
 何のために戦うのか、何がしたいのか、それを知っておかなければ、お前は未来を生きることはできないだろう」

ルカリオは戸惑う。
もしここを抜け出し、仲間を助け、その後どうするのか。
人間から逃げて生きるのか、それとも人間と戦い続けて生きるのか。

今考えることではないと思っていた。
しかしこのモンスターはその問いかけを今投げかけてきた。

「私は―――」
「くだらんな」

と、ルカリオの答えを待たず。
シャドームーンはクーフーリンの正面の席でそう呟いた。

「今お前達の考えるべきことは一秒でも長く長生きする方法を考えることだ。
 生き残ってどうするかを考えるなど、あまりにくだらん話だ」
「ほう、ならお前はどうするというのだ?」
「私の答えなど決まっている。
 地獄を目指す。それだけだ」

そう言ったシャドームーンを、クーフーリンは正面から見据える。

「地獄、か。
 待ち人でもいるのか?」

クーフーリンの問いかけに答えず、シャドームーンは立ち上がった。
既にテーブルの上の料理は空になっている。

「休息の時間は終わりだ。では、これからお前達には死んでもらおうか」

次の瞬間、クーフーリンに向けてその拳の巨大なニードルが突き出され。
クーフーリンはそれを、テーブルを踏みつけることで上に押し上げて防ぐ。
食器の割れる音が響く中、ニードルはテーブルを貫き一瞬で大量の木屑を発生させ、シャドームーンの視界を覆う。
その隙に壁に立て掛けていたメタルキングの槍を取った。

驚きつつも、ルカリオは叫ぶ。

「貴様、何故ゲームに乗った!そんなに人間共の言いなりになりたいのか!?」
「人間がどうなど、私にはどうでもいい。私にとっての存在は、あいつだけだ」
「なるほどな、お前にも大切な存在がいたのか」
「…少し口が過ぎたな」

シャドームーンは触手からレーザーのようなものを発射。
それはクーフーリンだけでなくボナコン、ルカリオにも向かっていく。
ルカリオは波動を操り盾として防ぐも、反応が遅れたボナコンは、

「ちょ――」

そのレーザーにより、体を貫かれてしまった。
緑色の体液を撒き散らしながら倒れるボナコン。

「ボナコン…!」

レーザーを難なく防いだクーフーリンが駆け寄ろうとしたところで、シャドームーンは今度は手から針を射出してきた
槍を翳し、首筋と心臓を狙ったその一撃を防ぐ。

と、今度はその羽で家の屋根を突き破り、天井を崩壊させながら、同時に一直線に突きを繰り出してきた。

「ザンダイン!!」

クーフーリンは巨大な衝撃波を作りだす。
暴風は巨大な竜巻となって崩れ落ちる民家の屋根を吹き飛ばし、シャドームーンを屋外へと吹き飛ばした。

クーフーリンはルカリオの抱き上げたボナコンに近寄る。

「あー、あんちゃん、何かすげえ痛いんだが。
 しかも目の前が真っ暗」
「ボナコン、しっかりしろ」
「これもう無理ですわ。
 まあこれで俺も、あの時冒険者にやられたアダマンキャリ男君やボナ実ちゃんのところにいけるんすかね」

「安心しろ、そこにいるお前の仲間も、すぐに一緒に逝ける」

カシャン

足音とともにこちらに姿を現したシャドームーン。
その肉体に刻まれた多くの傷跡は瞬く間に再生していき、そこからさらに強靭な肉体を生成していた。

「貴様、その体は何だ?」
「より強くなるための、私の手に入れた力だ」

虫の息となったボナコンに寄り添うクーフーリンとルカリオに対し、その右腕の手甲の針を構え、一気に突撃をかける。


その射線上にいるのはルカリオ。
迎撃に波動弾を打ち込むも左腕で払われ、それでもシャドームーンの速度は変わらない。


――――ギィン

まさに突かれようとした瞬間、ルカリオの前にクーフーリンが飛び出し、メタルキングの槍でその腕を受け止めた。

「師匠は言っていた。手の込んだ料理ほどまずい、鍛錬をせず得た肉体ほど鋭さに欠ける、とな」

目をもう少しで貫くほどの至近距離に針を突き出されても動じる様子もなく、クーフーリンはシャドームーンの体を蹴り飛ばす。
後ろに下がったシャドームーンはその手の針をこちらに向かって発射した。

「テトラカーン」

クーフーリンが呪文を唱えた瞬間、皆の目の前に防壁が現れ針をシャドームーンに反射した。
それを両手で受け止めると同時にクーフーリンは槍を突き出す。
風を斬る高速の突きを、シャドームーンは受け止めた針で受け止め。
巨大な金属音と共に、針は砕ける。

「…チィ」
「諦めておけ。私は全の路を行く者。
 何者も私を捉えることはできない」
「ならば、この世の全てを破壊するだけだ」

と、再度ニードルを突き出すスティングモン。
狙っている位置は首筋。
直線的に狙われた一撃は防ぐのは容易い。

「――何度やっても無…!」

と、それを受け止めて気付く。
狙いはこちらの首筋から僅かにずれている。
その先にいるのは。
重傷のボナコンと彼を介抱するルカリオ。

受け止めたまま、そのニードルは彼らの元に放たれ。

クーフーリンは腕を伸ばし、己の二の腕で受け止めた。
針の勢いにバランスを崩されつつもどうにか踏みとどまり。

「スパイキングフィニッシュ」

その体に勢いよく、左のニードルが突き出される。

「…!!」

ドスッ、と。
何かが肉に突き刺さり骨を砕くかのような音が響き。

いきなりの生々しい音に思わずルカリオは目を閉じた。
血のような臭いが辺りに広がる中、ゆっくりと目を開く。

クーフーリンの胸を、巨大な針が貫いていた。
しかし、クーフーリンは右腕でニードルを力強く掴み押さえていた。

「……!」
「師匠は言っていた。
 刃物を握る手で他者を幸せにできるのは料理人だけ。
 戦士の手は、幸せを守るためにあるものだ、と」

ゼロ距離に攻撃を受け止めたクーフーリンは、足で槍を跳ね上げ、ニードルの刺さった左腕で掴み。

「―――奥義、一閃」

そのまま片腕で、鋭い覇気を纏わせた一閃をシャドームーンに、叩き込んだ。

多大な威力の、まさしく奥義のごとき一撃は緑の外骨格を切り裂き、それだけに留まらず莫大な衝撃を送り込み。
割れる窓ガラスと崩れる民家の壁と共にシャドームーンの体を吹き飛ばした。

「…浅かったな」

もし両腕で槍を持っていれば、もし腕にニードルによる傷を負っていなければ。

もしこの胸のニードルが、致命傷でさえなければ。

あいつを止めてやれたかもしれなかったが。

口からこぼれそうになる血を飲み込む。

「クーフーリン、ボナコンは…」

あれからそれなりに時間が経ってしまった。
もうボナコンは虫の息。意識は既になく、命は数分ももたないだろう。

「案ずるな。こいつは助かる」
「本当ですか?!」
「ああ。だが、私には共に行くことはできない。
 こいつが起きたら伝えてくれ。私のことは気にするな、と」

その言葉で、ルカリオは悟った。クーフーリンももう長くはないのだと。

「シャドームーンは私が引きつけてやる。呪文詠唱が終わったら逃げろ」
「…分かった」

ボナコンを抱えて立ち上がるルカリオ。
クーフーリンは地面を赤く濡らしながらもそんな彼に、背を向けたまま話しかける。

「そうだな、最後にこれだけは言っておく。
 師匠は言っていた。一は全、全は一。これが世界の真理なり、と」
「一は、全…」
「世界を構成するのはこの世に存在する多くの一。一つでも欠ければそれだけで世界は壊れるものだ、と。
 そしてこれは私の、いや、俺の言葉。
 だからこそ、自分を変えれば世界が変わる。かつて乱暴者のセタンタであった俺がこうして英雄になれたように。
 変われとは言わない。だが、決して今に流されるな」

「――――リカームドラ」


スティングモンは起き上がる。
体に刻まれた切り傷は治癒され、そこには先よりも強靭な肉体が顕現している。

「…あとどれだけの傷を受ければ、私は私でなくなるのだろうな」

再生の度に理性が磨り減る感覚があった。
だが、たとえその先で自分自身が理性のない何かにとなろうとも。
それで地獄に近づけるならば構わない。

あのクーフーリンという男。
奴は越えなければならない壁。この手で何があっても殺さなければいけない。
殺さなければ、強くなれない。

起き上がり、腕をぐるりと回す。
痛みはない。動きに支障もない。むしろ若干力強くなったように感じる。

クーフーリンは未だに家の中で立ち続けている。
おそらく私が戻るのを待っているのだろう。

手甲から再度ニードルを取り出す。
あのルカリオとかいう生き物と虫はいないようだ。
だが関係ない。今殺すべきは目の前で立つあの男。

ダメージから判断するに、もう長くはないのだろう。
だからこそ、次の一撃で決める。

「―――スパイキング―――」

ニードルに力を込める。
今度こそ、その心臓を貰い受ける。

相手は構えをとらない。しかしスティングモンは油断しない。
構えをとらずとも、十分に引きつけてからのカウンターを取るやつなのだから。
もう1メートルもない。これなら、いける。

「フィニッ……―――!?」

突き刺されようとしたニードルはクーフーリンの目の前で止まる。

腕を引き、動かぬクーフーリンの足を蹴り飛ばした。
槍を地面について、しかし力強く立っていた――ように見えた男は。
力なく倒れた。

「…死んだか」


ルカリオはボナコンを背負って走り続けた。

足は速い。ルカリオの袋に入っていた道具、スピーダーによる効果だ。
可能なかぎり、シャドームーンからは離れた場所へ移動しなければならない。

先ほど男が唱えた呪文により傷はほとんどふさがったボナコン。しかし体力消耗のためか未だに目は覚まさない。

あのシャドームーンというモンスターは強かった。
人間だけでなく、あのようなモンスターとも戦わなければならないのだ。
クーフーリンは残念だったが、もっと仲間を増やして確実に人間に反逆できるようになりたい。

そして、人間を殺し、皆を救いに帰るのだ。そして―――

(その後はどうする?)
「……」

思考を止め、走り続けるルカリオ。

例えどんな相手が立ちふさがろうと、心を変えるつもりなどない。

ただ。
今は亡きあの男に言った言葉が、どうしてか心に残り続けた。

【F-2/草原/一日目/午後】

【ボナコン@ファイナルファンタジーシリーズ】
[状態]:疲労(大) 、意識無し
[装備]:なし
[所持]:ふくろ
[思考・状況]
基本:目立つ
1:??????
[備考]
※オス
※支給品オッカの実を消費しました
※最新のボナコンスレは↓
ttp://kohada.2ch.net/test/read.cgi/ff/1301835035/


【ルカリオ@ポケットモンスター】
[状態]:疲労(中)、スピーダードーピング中
[装備]:なし
[所持]:ふくろ
[思考・状況]
基本:主催者・観戦者・殺し合いに乗った奴を殺す
 1:まずは志を同じくする仲間を探す
 2:呪いを解除するには……どうすればいい?
  3:クーフーリン、私は…
[備考]
オス。仲間思いな性格。悪人達によって仲間が連れ去られ、人間に怒りを感じていた。一人称は「私」。





クーフーリンの肉体をリロードするスティングモン。
デジモンには見えなかったが、性質がそれに近かったのかその肉体を体に収めることはできた。

「グッ…、ガアアアアアアア!!」

リロードし終えたその時、スティングモンは苦しみもだえ始めた。
スティングモンの全身に痛みが走ったのだ。

クーフーリンは高クラスの悪魔。妖精であり幻魔でもある存在。
それを取り込むことは大きな経験値となった。

スティングモンの肉体を進化させうるほどの。
しかし正規の進化を遂げるには、今のスティングモンはイレギュラーなものを取り込んでいた。

進化の秘法。
それは正規な進化を行おうとする彼の体に反発し、莫大な苦しみを与えていた。

バチッ

その肉体に、一瞬緑色が薄れ王虫を模し、人型に近付いた体が浮かび上がる。
しかしそれは次の瞬間には消え、元のスティングモンの姿で留まっていた。

「…まだ、…足りない、か」

肩で息をしながらも立ち上がり、己の肉体を眺める。
特に痛んだのは傷を負い、再生した部位。
もしこの痛みが続くなら、私は理性と引き換えにもっと強くなれるのか。

「それでいい。私は私でなくても構わない。あいつのところにいけるのなら」

リロードの際に残った槍をその手に取る。
もし進化することができたら、さぞ手に馴染んだだろう。
だが今の肉体はスティングモンのまま、しかし何が起きたのか、緑色だった全身は鈍い銀色に光っている。
データが突然変異でも起こしたというのか。

カシャン


だがそれでも、彼は止まらない。
地獄にいけるその時を信じて。

カシャン、カシャン、カシャン

そのために陰月の名を持つ魔物は、ただ獲物を、力を求めて歩き続けるだけだ。




【F-2/廃村/一日目/午後】

【ワームモン(スティングモン)@デジタルモンスターシリーズ】
[状態]:疲労(大)、データに異常
[装備]:なし
[所持]:ふくろ(空)、メタルキングの槍
[思考・状況]
基本:地獄へ征くその日まで、殺し続ける

[備考]
オス。一人称は私。
クーフーリンをリロードしました。
それにより強化され進化しかけましたが、イレギュラーな力を得ていたためデータが異常を起こしました。
全身の緑色の部分が銀色に変色しています。




誰もいなくなった一軒の民家。
激しい戦いで見るも無惨な形となった家の中。


かつてクーフーリンが頭を守るものとしてつけていた白い額当て。
主を失い、役割を終えたその小さな防具は、静かに消滅していった。


【妖精クーフーリン@真・女神転生シリーズ 死亡】



《支給品紹介》
【スピーダー@ポケットモンスターシリーズ】
ルカリオに支給。
一時的に使用者の素早さを上げるドーピングアイテム。


No.34:進撃の巨竜 時系列順 No.42:おままごと
No.40:バーサク状態でベヒーモスに挑んだら、カウンターでメテオ食らって死ぬに決まってるだろ! 投下順 No.42:おままごと
No.34:進撃の巨竜 妖精クーフーリン 死亡
No.34:進撃の巨竜 ボナコン No.51:駆け抜けてBlue
No.23:ポケットモンスター~逆襲のルカリオ~ ルカリオ No.51:駆け抜けてBlue
No.36:可能性の魔物 ワームモン No.59:ごちそうさまでした