タチムカウ-狂い咲く己の証明-

太陽は頂点で照っていたが、この森の中では思い出したかのように偶に木漏れ日が差し込むだけだった。
時間はまるで止まっているかのようだった、風によって奏でられた木の葉の揺れる音が無ければ、
生物がいないこの森は、永遠にその自然のままに時間を止めていたのだろう。

「そろそろかなー?」
止まっていた時はゆっくりと動き出そうとしていた。
モー・ショボーの羽ばたきが、地に落ちた木の葉を舞い上げる。
「ああ」
ガブリアスが踏み鳴らした木の葉が枯れた音を立てて、真っ二つに割れる。

遠目にもわかる巨大な樹木、それは名付ける人間さえいれば神木とも──
あるいは、世界樹とも呼ばれるかもしれないその巨大な樹木に向けて、ガブリアス達は歩みを進めていた。

「でもさー、そんな目立つところに行ってどうするの?」
「戦う」

贅が削ぎ落とされた、純粋な闘争意欲がそこにあった。

「誰と?」
「誰か来るだろ」

その森の大木は遠目に見てもわかる程の大きさだった、それを目印に来る者もいるだろう。
ガブリアスはそのように判断していた。

「それに……お前を預けられる誰かが来るかも知れないだろ?」
「来ないと思うよー」
「来るだろ」

根拠はないが自信はある。
自信の理由は特にない。

「それにさー、守ってくれるって言うなら危険な所に連れてかないでよねー」
「危険なんてねぇよ」
ガブリアスはぶっきらぼうに言い放つ。

──『ガブリアスは、強いね』

「俺は強いからな」
「キャハハハ、自信たっぷりだねー、いいじゃん、いいじゃん」

出会ったばかりのモー・ショボーをあの子のように命がけで守ろうなどとは思わない、
それでも、誰かを守って戦おうとすることは片時も忘れなかったあの日を思い起こさせた。

もしもあの日、自分が今のように強ければ何かは変わったのか、
ガブリアスはそんなことは決して思わない、過去は決して変えることが出来ないのだから。

だから、今ある強さを願う。

「俺は、強くなった……」
「ん?何か言った?」
「空耳だろ」

モー・ショボーを余裕で守れるほどに強ければ、彼女は喜んでくれギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ

それは絶望の音。

「こんにちは」

それは死を告げる声。

「ねぇ、アリスとあそぼう?」

止まっていた森の中の時は完全に動き出した。


「ゴァァァァァァ!!!!!」
目の前に突如現れた、人間の姿をした少女。

本能が訴え掛けたそれの危険性に、ガブリアスの体は躊躇なく動いた。
舞う余裕はない。しかし、一撃で仕留めなければならない。

触れられた逆鱗のままに、ガブリアスは暴れだす。
「サツリクごっこ?」

本能の爪がアリスを襲わんとしたその瞬間、唐突な平手打ちがガブリアスの頬を打った。
少女のものとは思えない威力のそれは、ガブリアスを数メートル吹き飛ばして木に叩きつけた。
だが、その程度でガブリアスの体勢を崩すことは出来ない。

しかし、予想外の追撃があった。
叩きつけられたガブリアスの腹目掛けて、アリスの肘が打ち抜ける。

特に理由のわからない暴力がガブリアスを襲った。
だが更に追撃を加えんとするアリスに、ガブリアスの尾が唸りを上げる。
「キャッ!」

威力120 タイプ一致 げきりん 正確にアリスの心臓を捉えたそれは、アリスの胸を紅く染め上げることはなかった。
生きている内に血を流し尽くしたからこそ、彼女は屍鬼であり魔人アリスなのだ。
そんな彼女を見て、何故血を流さないのか、そんな当然の疑問を抱くことすら、げきりん状態のガブリアスにはない。
まだ相手が倒れていないのならば、追撃をさらに加えるのみ。
捉えたアリスの体を地面に叩きつけようとした時だった。

「つ か ま え た」

少女の柔らかい手の感触が、ガブリアスの尾先を包み込んだ。
引きぬかれた尾がアリスに掴まれて、
アリスを地面に叩きつけようとガブリアスの体は逆に地面に叩きつけられることとなった。

地面からアリスを仰ぎながら、ガブリアスは見た。
目の前の敵の胸が薄く塞がろうとするのを、そして──己の過剰な体力の減少を。
エナジードレイン──アリスの持つその魔技は当然の如く主催者に制限は食らっているために、
恐るべきげきりんの威力に対して、内部に受けた傷まで癒すことは出来なかったが、表面上の傷だけを癒すには十分だった。

そして終わりは唐突に訪れた。
げきりん終了後の意識の混濁は戦うべき敵と己の姿すらも混同させる。

自分はアリスであり、敵はガブリアスであり、
しかし、敵はアリスであり、自分はガブリアスであった。
とはいっても、アリスはアリスであり、ガブリアスは敵だった。
いや、ガブリアスガブリアスガブリアスがアリス?
アリスはガブリアス敵、味方なのか?

「…………モー・ショボー」

己の意識を癒した凶鳥の名を、無意識的に呼んでいた。
返事はなかった。
もう既に、逃げてしまったのだろう。

「…………ハッ、何を期待したんだ俺は」

あの日を思い出させる今日が、あの日というわけではない。
モー・ショボーとあの子を重ねたというわけでもない。
しかし、それでもガブリアスは──

「何を期待しちまったんだ…………」

答えは出ない。
アリスはガブリアスであり、ガブリアスはアリスだった。
ならば、戦わなければならない。

混乱の中、敵を討つ。


ガブリアスは たおれた。





アリスとガブリアスの戦いが始まった時点で、モー・ショボーは振り返ることもなく逃げ出した。
魔人 アリス──噂に聞く魔人の姿に、目の前の少女は酷似していた。
だとすれば、ガブリアスは死ぬだろう。
ならば、時間を稼がせて逃げるだけのことだ。

出会ったばかりでも人間ならば、それに躊躇するだろう。
だが、モー・ショボーは悪魔だ。
それ故に、彼女はいともたやすくそのえげつない行為を行える。

「んーーーー」
次の仲魔を探さなければならない、しかし有象無象を集めただけでアリスに対抗するのは難しいだろう。

「まぁ……後のことは後で考えよー」
ひたすらに翼を動かして、アリスから少しでも逃げなければならない。
今の脅威は将来の脅威だが、今生きなければ将来の脅威に出会うことすら出来ないのだ。
アリスのことを考えれば気が重いが、それでも。

「今知れただけ、大分ラッキー」
「幸運か……それは不幸だな」
「アイエッ!?」

モー・ショボーの道を、白き狼が塞いた。
その光景は、冥府を守る番犬とそこから抜けださんとする罪人の光景によく似ていた、
そして実際、狼の名はケルベロスと言った。

「お前は…………」
ケルベロスの目がモー・ショボーを鋭く射った。
「違うな」

「…………?」
ケルベロスの行動の真意はモー・ショボーに理解できない、
だが、この状況下で彼女にたった一つだけ明らかなことがあった。

ヘタを打てば殺される。

「アリス」
「……!」
    トラポ-ト
会話か逃走、与えられた2つの手札の内、モー・ショボーは前者を切った。
ケルベロスの反応から誰かを探していることは明らかだった、
そして自分が知っている名前はアリスとガブリアスの二つだけ、ならば、可能性の高い名前を出すだけのこと。
ガブリアスは交戦後だったが、ケルベロスの来た方向から考えるにケルベロスと戦ったとは思えない。
そして、自分が知らなかったポケモンという種族がココに連れて来られる前にケルベロスと親交があったとも考えられない。

ならば、アリスだ。
そして、言葉を畳み掛ける。
「早くしないと、殺されるかもよー」
誰が殺されるか、それは決して口にしない。
ケルベロスの探す相手がアリスに殺されようとしてるのか、ケルベロスの探すアリスが敵に殺されようとしてるのか、
全てを相手の想像に委ねさせろ、欠けたパズルのピースを相手の不安で埋めさせるのだ。

「何処にいる?」
「あっち」
そして、モー・ショボーの思惑は見事に嵌った。
アリスの方向を指し示し、心の中で笑う。

「寿命が延びたな……」
モー・ショボーの胸を殺気が撃ち貫いた。
そして、硬直したモー・ショボーを視界に入れることもなくケルベロスは風の様に走り去っていく。

「バーカ……」
走り去ったケルベロスにモー・ショボーは、それだけしか言えなかった。
魔界では弱者など、強者の餌に過ぎない。
そんな当たり前の事実を、改めて思い起こさせられた。
力があれば、モー・ショボーはそう思う。
だが、そんな思いは上級悪魔と己の差という圧倒的な現実に駆逐されてしまう。
上手くズルく生きるしかないのだ、今日の命を掴み取るために。

それでも、アリスの包み込むような殺気は、ケルベロスの刺すような殺気は、
過去に殺された思いを、再び蘇らせて──
「…………悔しい」

だが、それが何になる?
今は、ただ生き延びるために。
「……新しい仲魔を探さないと」



モー・ショボーは行き先もなく、羽ばたいていく。
大空で飛べない、その翼で。

【C-6/森林/一日目/日中】

【モーショボー@女神転生シリーズ】
[状態]:MP消費(小)
[装備]:なし
[所持]:ふくろ(中身は不明)
[思考・状況]
基本:生き残る
 1:新しい仲魔を探す




「パスカル、今日の晩御飯どうしよっか?」
それが、ケルベロスが聞いた飼い主の最後の言葉だった。
その台詞は本当にありふれた、ただの日常の物だった。
最期になることなど思いもしなかった、本当に平穏な台詞だった。
飼い主と共に散歩から戻ると、出迎えたのは見知った顔の家族ではなく、
既にただの肉と言えるまでに分解されてしまったただの物体と、悪魔だった。
飼い主が悲鳴を上げる間もなく、悪魔は飼い主の喉を潰した。
「────ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙!!!!」
悲鳴は声にはならなかった。
悪魔に立ち向かおうとするパスカルは、デビルバスターでもケルベロスでもなく、ただの犬に過ぎなかった。
悪魔の軽い蹴りでサッカーボールの様に宙を舞い、壁に打ち付けられた。

動けない体を必死に動かそうとして、それでも届かなかった。
パスカルの目の前で、飼い主は生きながらに解体された。
飼い主の指が、腕が、足が、耳が、鼻が、目が、次々に飼い主だった物へと変わっていく。
飼い主は悲鳴を上げることすら出来なかった。

そして全ては終わった。
悪魔は去り、もう名前を呼んでくれることもない肉とパスカルだけが残された。

力があったならば──きっと、飼い主達と自分の日常は今日も続いていただろう。
だが、力が無かったから、彼は今ケルベロスに──デビルバスターになったのだ。

憎しみのままに悪魔を殺すために、
そして──悪魔を殺すことで名も知らぬ誰かの日常が明日も続くことを祈って、

「こんどはおっきいワンちゃんね!」
「お前を狩る……地獄の猟犬だッ!!」

ケルベロスは戦うのだ。

「グオオオオオオオオオオオッ!!!」
獣の咆哮と共に、ケルベロスは跳んだ。
後悔は死んでからすればいい、今は目の前の悪魔を殺さなければならない。
ケルベロスの虚空爪激は文字通りに虚空を切った、アリスはふわりとスカートを翻して避けた。

「黒おじさんがあまいものをくれたのよ」
「ラスタキャンディかッ!!」
悪魔との戦いにおいて、能力補助──積みの重要性は語るまでもない。
この様子を見るに、アリスの能力値は限界まで積まれているだろう。
だが、デビルバスターに逃走はない。

「アギダインッ!」
すぐにアリスに向き直り、炎を放つ。
「火あそびなら赤おじさんがもっと大きい火をくれるわ」
トリスアギオン──アリスから放たれた絶大威力の火炎は、ケルベロスのアギダインごと飲み込んで、ケルベロスを燃やし尽くそうとする。
「地獄の猟犬に炎が効くものかッ!!」
だが、より強大になった火炎は鏡に反射されたかのように、そのままアリスへと返っていく。
ケルベロスは火炎を反射するのだ。

ケルベロスはニヤリと笑い、更にアリスへと追撃を加えるため跳んだ。

   「死」
炎を掻き分けて、アリスの元へと跳びかかる。
   「ん」
炎の中にアリスの影が揺らめいていた。
   「で」
もう逃しはしない。
   「く」
虚空ごと斬り裂く、ケルベロスの爪が。
   「れ」
アリスを今まさに斬り裂かんとする。
   「る」

「ッ!?」
だが、それよりも疾く、
呪殺の剣がケルベロスの世界を埋め尽くしていた。

この世界で最も強い呪いが、ケルベロスを蝕む。
体は腐り堕ち、血は止めどなく流れていく、
それでも、この爪を届かさなければならない。
悪魔を殺すと誓ったのだから、亡き家族に、これから失われようとする日常を生きる誰かに誓ったのだ。

「こんなところで……終わって…………たまる………………かッ…………」

ケルベロスは虚空だけを斬り裂いて、逝った。


【魔獣 ケルベロス@女神転生シリーズ 死亡】

◇◇◇

目を覚ますと、一面の花畑が広がっていた。
あの世というものなのだろうか、つまり俺はあっけなく殺されちまったってことなのだろうか。
「…………」
考える気すら失せていた、寝てしまえばきっと楽になれる。
あの子はいるんだろうか、だとすれば……また、会えるかもしれない。

「────」
探してみようと思った瞬間に、彼女の声が聞こえた。
あの日のようにあの子は俺の元に駆けてきた。

良かった、と思う。
思う存分、あの子は駆け回れるようになったんだ。

あの子が俺の手を取って、どこかへ連れて行こうとする。
やれやれ、と頭を振って俺はついていく。

──「こんなところで……終わって…………たまる………………かッ…………」

声が聞こえた。
俺は立ち止まって、声の主を探したがどこにもいなかった。
彼女が振り返って怪訝そうに俺を見つめる。

「…………俺は」

こんなところで終われない、声の主はわからないけれど俺の気持ちを代弁されているような気がした。
俺は彼女の手を振りほどいて、ただ彼女を見つめた。

「行かなくちゃ……」
彼女は哀しそうに下を見つめた後、再び俺を見て微笑みを浮かべてくれた。

「こんな所で終われない、弱いまんまじゃ終われないんだ…………ガブリアスは強くなくちゃ駄目なんだ」
「…………」
無言で彼女は頷いて、そして言ってくれた。

「ガブリアスは強いね」
「ああ」

「いってらっしゃい」
「いってきます」


俺は彼女を振り返らず、駆け出した。
強さを取り戻すために。


◆◆◆

                                         ヒットポイント
それは戦いの神が与えた、限りなく小さく、しかしはっきりと目に映る戦うための力、
誰彼と無く、人間はその現象をこう呼んだ。

「ゴァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

  リアルタスキ
 乱数上の奇跡と。

「なんだードラゴンさん、まだ生きてたんだー」

 ギジデンセツ     トップメタ
 種族値600族    対人戦の帝王    攻撃種族値、全ポケモン646匹中13位

「逆鱗に触れられたドラゴンは、黙って殺られちゃいられねぇんだよッ!!」

龍王 ガブリアスが再び、戦場へと舞い降りた。


──ガブリアス。
脳内でガブリアスを呼ぶ声があった。

──見せてやろうぜ、お前の強いところをな。

彼が共に戦ってきたトレーナーの声だ。
それはガブリアスの幻聴に近いものなのかもしれない、しかし……

──行こうぜ、ガブリアス!!
「ああ!!」

それはきっと、本物の声なのだろう。
ポケモンが戦う覚悟を決めたのならば、トレーナーが居ないはずがないのだ。

──まずはじしんだ、ガブリアス!!

地震が周囲の木々を巻き込んで、地面を砕いた。
地面の支えを失った木々は次々とアリスへと倒れていく。

「トリスアギオンッ!!」
地震のダメージは蓄積されていくが、木々は次々とアリスが燃やし尽くしていき、
アリスの命を刈り取るには至らない。
だが、

──ダメージ蓄積と目眩まし同時に行けるなんて最高だな!

ガブリアスの目的は、木々を目眩ましにしてアリスに接近すること。

──だいもんじだッ!

ゼロ距離のだいもんじは元々の命中率も含め、それでも積まれたアリスには届かない。
しかし、

──森に火が付いたな、もう一度じしんだッ!!

先程のケルベロスとの戦いを含め、
火の着いた木々を次々にじしんでアリスに倒していく。

──最後に格好良く決めるのは、ガブリアス頼むぜ


「ゴァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

げきりんのガブリアスがアリスに飛び込んでいく。

ドラゴンを目の前にしたアリスは、
ゆっくりと微笑んで、

「 死 ん で く れ る ?」



絶対の呪殺の前に何もかもが腐り堕ちていく。
だが、それでも、ガブリアスを止めることは出来ない。

最後にガブリアスの支給品の名前を言っておこう。


せいなるまもり
効果は運の良さを30上げ、即死攻撃を防ぐ。

だが、せいなるまもりが無かったとしても、
ガブリアスは止まらなかっただろう。

ガブリアスは強いのだから。

【アリス@女神転生シリーズ 死亡】

「…………勝った」
体力の限界を迎えたガブリアスは大の字で地面に寝そべる。

「でも……もう限界だろうなぁ」
脳裏によぎるのは数多の思い出、俗に言う走馬灯というものだろう。

「いや、まだだな」
幸福な思い出に包まれて死ぬことを、ガブリアスは由としない。
ゆっくりと立ち上がり、頂点に上った太陽を見据える。
やることなど決まっている。

「勝ったぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
勝ち名乗りを上げるのだ、それがあの子のいる所まで届くように。

叫びを上げた途端に、全ての力が抜けたようにガブリアスは倒れこんだ。

「…………強かったか?俺は」
──『もちろんだよ』、そう言って微笑むあの子の姿をガブリアスは確実に見ていた。

「じゃあ、そろそろそっちに行くか…………」
トレーナーを残していくのは心残りだが、まぁ何とかやってくれるだろう。
ガブリアスはトレーナーを信じていた。

「おやすみ…………」


















ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ





「ドラゴンさん、ジグソーパズルしよう?」
「ッ!?」

倒したはずの敵は、何事もなかったかのように……
否、むしろ完全に傷を癒した上で立ち上がっていた。





「ピースは…………ドラゴンさんね!!」

ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
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ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ



グチャ…………

【ガブリアス@ポケットモンスター 死亡】




不屈の闘志というパッシブスキルがある。
効果は単純、死亡した際に一度だけHPが全回復で復活するというものだ。

アリスはそれを持っていた。

死せる少女は、二度目の死を以てしても殺せなかった。

「あー、楽しかった!」

死せる少女は死者の思いを踏み潰して進む。
誰かが三度目の死を与えるその時まで。


【C-6/森林/一日目/日中】

【魔人アリス@女神転生シリーズ】
[状態]:健康 、魔力消耗(大)
[装備]:チェーンソー
[所持]:ふくろ(空)
[思考・状況]
基本:遊ぶ

【備考】
せいなるまもりはガブリアスのパーツに放置されています。
ガブリアスは666分割されました。


No.32:DARK KNIGHT 時系列順 No.35:偶像崩壊
No.32:DARK KNIGHT 投下順 No.34:進撃の巨竜
No.28:歪みの国のアリス 魔人アリス No.42:おままごと
No.28:歪みの国のアリス 魔獣ケルベロス 死亡
No.17:力の証 ガブリアス 死亡
No.17:力の証 凶鳥モーショボー No.50:escape