お酒はほどほどに


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

「おぃい~~!! 待てよぉ~~!!」
お星様が空を飛んでいる。
……それも、特大級に酒臭いお星様が空を飛んでいる。

彼の名はデカラビア。
数多い悪魔の中の一種……なのだが。
その種の中でも、彼はとりわけ"酒グセ"が悪かった。
毎日ガロンでビールを飲んでは眠る、俗に言う"ビールクズ"という言葉はまさに彼のためにある。
昨日も相当な量の酒を飲んでいたらしい。
しかも連れてこられる際に「酔っている方が都合がいい」ということで、彼だけ目が覚めた状態で連れ去られたのだという。

で、今。
酔っぱらいナウな彼は、参加者に絡んでいるのであった。

「断ると言っているだろう」
不幸にもそんな彼に絡まれている獣。
体躯はまるで巨人のごとき大きさ、たてがみは雄々しく猛り、爪はすべてを斬り裂かんと延びている。
彼の一族の名を、ベヒーモスと言う。
「我は幻獣王様に御仕えする身分、斯様な酒におぼれている暇などはない」
そう、彼は幻獣王バハムートに仕える身分。
殺し合いなどという低俗な遊戯にかまけている時間はないのだ。
ましてや、こんな酔っぱらいに費やしている時間など、あるわけもない。
一刻も早く、幻獣王の元に戻らねば。
「けっ、つれねえなァ。いいよいいよ、他当たるからよぉ!」
素っ気ない態度を取り続けるベヒーモスに、ついに愛想を尽かしてしまったのか、デカラビアは悪態をつきながらその場を去っていく。
もちろん追うことなどせずに、ベヒーモスは己の道を行く。
この場所から、一刻も早く脱出するために。



「なんでぃなんでぃ、俺の酒が飲めねぇなんてよぉ!」
グチを垂れながら、デカラビアは適当にそのあたりを歩く。
すると、前方に何か物陰が見える。
先ほどの獣までとはいかない、が。
全身が強固な岩で出来た巨人が、そこにたっていた。
新たな存在を見つけた彼は――――
「おっ、兄ちゃん! 俺と一緒に飲もうや! な!」
もちろん、絡みに行った。
「うむ……」
「まあまあ遠慮すんなって! 酒は飲んでナンボよ!」
「うむ……」
巨人、ゴーレムは若干の戸惑いを見せながらも、デカラビアの差し出した酒瓶を手に取る。
ノー、と断ることの少なかった彼は、そのままデカラビアの差し出した酒を一気に飲み干していく。

どくん。

「おっ、いいねぇ! もう一杯いこうk」

あるはずのないもう一つの酒を取りだそうとした、彼に襲いかかる鈍痛。
グシャ、と何かが潰れる音が、彼が最後に聞いた音だった。



突如として鳴り響いた地響きに足を止める。
感じた気配の方へ振り向くと、岩で出来た巨人が大暴れしている。
ふと、そこで目が合ってしまう。
ベヒーモスが感じ取ったのは、狂気。
混じりけのない、戦いに酔いしれるものの目。
「避けられぬか、ならば……!!」
下手に動けば、劣勢に陥ってしまう。
何より、幻獣王に仕える者として、退くわけにはいかない。
ゆっくりと、襲撃者へと意識を注いでいく。
「ウオオオオオオ!!」
木霊する両者の声が、戦いの始まりの合図。



して、何故にゴーレムは暴走したか?
答は簡単だ、彼が飲み干した酒にある。
――――バッカスの酒。
口をつけた者をたちまち狂戦士にし、身体能力を引き出す恐ろしい酒。
力が沸き、心を戦意に支配されるままに、戦いへと身を投じてしまう。
巨岩の如く落ち着きを兼ね備えていたゴーレムが、暴れだしたのも無理はない。
この酒を飲んだ者は、暴れずにはいられないのだから。

【デカラビア@真・女神転生シリーズ 死亡】

【E-4/森林/一日目/昼】
【ベヒーモス@ファイナルファンタジーシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[所持]:ふくろ(不明支給品×1)
[思考・状況]
基本:幻獣王の元へ帰還
1:ゴーレムに対処

【ゴーレム@モンスターファームシリーズ】
[状態]:狂戦士
[装備]:なし
[所持]:ふくろ(不明支給品×1)
[思考・状況]
基本:――――



No.25:「で?ICBMって何だ?食えるのか?」 時系列順 No.27:ティラノモンさん究極体おめでとうございます
No.25:「で?ICBMって何だ?食えるのか?」 投下順 No.27:ティラノモンさん究極体おめでとうございます
堕天使デカラビアル 死亡
ベヒーモス No.40:バーサク状態でベヒーモスに挑んだら、カウンターでメテオ食らって死ぬに決まってるだろ!
ゴーレム No.40:バーサク状態でベヒーモスに挑んだら、カウンターでメテオ食らって死ぬに決まってるだろ!