きらがぶじゃれじゃれん!!

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「フカフカのようなツルツルのような不思議な肌触りがするよ」 「なぁ、そろそろ拙者にじゃれるのはやめてくれないか?」 4足歩行の厳つい顔を持つ獣、キラーパンサーは成長期爬虫類型デジモンのガブモンにじゃれついている その様子は傍から見ればキラーパンサーがガブモンを押し倒している感じである 正義感が強いものであれば誰かが襲われていると勘違いするだろう そもそもこのような奇妙な光景がどうして生まれたのかは数刻を遡る ◇ 「やっぱりオレは辛い目に遭い続けなきゃいけないみたいだな」 森の中をキラーパンサーは一人呟き続けながら歩き続けている しかしそう呟くのも無理はなかった ……――― かつての彼は野生に生きる魔物としては致命的なまでに体が弱かった 狩りをしようにもすぐ獲物に逃げられ、仮に捕えたとしても振り落とされてしまう そんな様子に群れの仲間はおろか、親にすらも見限られることとなる 気がつけば群れの仲間は彼をおいて立ち去ってしまっていた 野生に生きる者として弱い者を群れから切り離すのは当然と言えよう 何度絶望しかけたかはもう覚えていない それでも死にたくないという生存本能 それだけが彼を支える動力源となっていた いつしか身体能力も高くなり一匹の立派なキラーパンサーとして成長を遂げた しかし彼は見捨てたかつての仲間を恨んではいない もし自分の群れの中に弱い者がいれば見捨てていたのだから…… 気丈ながらもどこか幼さの抜けきれない心を持つ彼は 孤独による寂しさを胸に秘め群れを作らずに過ごしている 一人でも寂しくないけど一人だと寂しい そんなジレンマを抱えながら…… そのようなさなか気がつけば人間達の身勝手なギャンブルショーに巻き込まれてしまっていた ―――…… 「む、あの魔獣は……」 今までの半生を振り返りながら歩を進めていると目の前に動く何かがいる 警戒しつつ目を凝らしてその何かをじっと見つめる 果たしてそれは青と白の縞模様を持ち頭に一本の角を生やしている彼からすれば見たこともない魔獣だった ふと彼の中にある感情が湧きだす ―――じゃれついて甘えたい 凛とした雰囲気ながらどこからともなく溢れ出てくるあどけなさ 艶やかな体表に纏わっている毛皮 今まで孤独に打ちひしがれて続けた彼の理性が音を立てて崩れていく その厳つい顔をにやつかせながら縞模様の魔獣に飛びかかった それは獲物を捕える猛獣のような感じであろうか 否、ねこじゃらしにじゃれる子猫のようだった ◇ 「それじゃ、そなたは殺し合いに乗っていないんだな」 「当たり前だよ、明らかに見世物にされるなんてオイラ納得できないしさ」 キラーパンサーが一通りじゃれ終わり、自己紹介を終えてお互い殺し合いに乗る気がないことを確認する 「ま、拙者とて未練もあることだしこのようなところで朽ち果てるわけに引かぬ」 「未練?」 「ああ、拙者は早く進化というものをしたいのだ」 「進化?進化って何?」 「進化も知らぬのか?まあいい、進化というのはな……」  ***************************************  *省略のお知らせ                              *  *                                     *  *ガブモンがデジモンの進化に関するメカニズムを説明しているところですが   *  *内容は大学の講義に近く、人によっては眠くなってしまうため省略されました  *  *気になる方は各自で調査の程をよろしくお願いします             *  *************************************** 「え?それじゃあいざとなったらオイラを殺して進化しようとしちゃうの?」 「馬鹿言え、拙者たちデジモンはお互い切磋琢磨して互いを健闘し合いながら強さを得ていくものだ。このような殺戮は互いを健闘する機会すら与えない」 進化の説明を聞いたキラーパンサーはさっとガブモンから身を引く その様子を察したガブモンは咄嗟に言いかえす 「本当に~?」 「本当だ、さすがにここまで疑われたら拙者は悲しいぞ」 「う~ん、それじゃあ信じてみようかな?」 「何故に疑問形?」 「まあ、こんな状況だし簡単に信じられる訳無いと思うよ、ガブたん」 「その呼び方はやめてくれ」 ガブモンのゲンコツがキラーパンサーの頭に刺さる 「いきなり殴るなんて酷いじゃないか、ガブたん~」 「だーかーらー、その呼び方はやめろ」 そして再び鉄拳が頭へと刺さる ◇ 「まあ、とりあえずは仲間を探すところから始めよっか」 「確かに拙者とキラーパンサー殿だけでは心細いところだ。しかし、中には殺すことに躊躇のない輩もいるかもしれないがお主は戦えるか?」 「うん、オイラ戦えるよ」 「そうか、安心した。それでは早速出発しよう」 そう言い終えるや否やガブモンは平原の方へと歩き始める それに続くかのようにキラーパンサーも歩を進める (オレとしてはまだまだガブたんに甘えていたいところだな) ガブモンにじゃれついていたいという欲望を何とか抑えながら 【E-8/森と平原の境付近/一日目/昼】 【キラーパンサー@ドラゴンクエストシリーズ】 [状態]:健康、頭にたんこぶ×2 [装備]:なし [所持]:ふくろ(中身不明) [思考・状況] 基本:殺し合いからの脱出  1:ガブモンと仲間を探す 2:もっとガブたんにじゃれつきたい [備考] オス。半生が過酷だったためか精神自体はしっかり者だが誰かのそばにいるとついつい甘えたがる性格。一人称は誰かといる時は「オイラ」、一人でいる時は「オレ」。 【ガブモン@デジタルモンスターシリーズ】 [状態]:健康 [装備]:なし [所持]:ふくろ(中身不明) [思考・状況] 基本:殺し合いからの脱出  1:キラーパンサーと仲間を探す  2:ガブたんという呼び方はやめて欲しいところだ…… [備考] できるだけ早く進化したいと思っている。なぜか侍口調で話す。一人称は「拙者」。 |No.18:[[悪の華]]|[[投下順]]|No.20:[[上手くズルく生きて楽しいのさ]]| ||ガブモン|No.38:[[キミが死んで、僕が生まれた]]| ||キラーパンサー|No.38:[[キミが死んで、僕が生まれた]]|
「フカフカのようなツルツルのような不思議な肌触りがするよ」 「なぁ、そろそろ拙者にじゃれるのはやめてくれないか?」 4足歩行の厳つい顔を持つ獣、キラーパンサーは成長期爬虫類型デジモンのガブモンにじゃれついている その様子は傍から見ればキラーパンサーがガブモンを押し倒している感じである 正義感が強いものであれば誰かが襲われていると勘違いするだろう そもそもこのような奇妙な光景がどうして生まれたのかは数刻を遡る ◇ 「やっぱりオレは辛い目に遭い続けなきゃいけないみたいだな」 森の中をキラーパンサーは一人呟き続けながら歩き続けている しかしそう呟くのも無理はなかった ……――― かつての彼は野生に生きる魔物としては致命的なまでに体が弱かった 狩りをしようにもすぐ獲物に逃げられ、仮に捕えたとしても振り落とされてしまう そんな様子に群れの仲間はおろか、親にすらも見限られることとなる 気がつけば群れの仲間は彼をおいて立ち去ってしまっていた 野生に生きる者として弱い者を群れから切り離すのは当然と言えよう 何度絶望しかけたかはもう覚えていない それでも死にたくないという生存本能 それだけが彼を支える動力源となっていた いつしか身体能力も高くなり一匹の立派なキラーパンサーとして成長を遂げた しかし彼は見捨てたかつての仲間を恨んではいない もし自分の群れの中に弱い者がいれば見捨てていたのだから…… 気丈ながらもどこか幼さの抜けきれない心を持つ彼は 孤独による寂しさを胸に秘め群れを作らずに過ごしている 一人でも寂しくないけど一人だと寂しい そんなジレンマを抱えながら…… そのようなさなか気がつけば人間達の身勝手なギャンブルショーに巻き込まれてしまっていた ―――…… 「む、あの魔獣は……」 今までの半生を振り返りながら歩を進めていると目の前に動く何かがいる 警戒しつつ目を凝らしてその何かをじっと見つめる 果たしてそれは青と白の縞模様を持ち頭に一本の角を生やしている彼からすれば見たこともない魔獣だった ふと彼の中にある感情が湧きだす ―――じゃれついて甘えたい 凛とした雰囲気ながらどこからともなく溢れ出てくるあどけなさ 艶やかな体表に纏わっている毛皮 今まで孤独に打ちひしがれて続けた彼の理性が音を立てて崩れていく その厳つい顔をにやつかせながら縞模様の魔獣に飛びかかった それは獲物を捕える猛獣のような感じであろうか 否、ねこじゃらしにじゃれる子猫のようだった ◇ 「それじゃ、そなたは殺し合いに乗っていないんだな」 「当たり前だよ、明らかに見世物にされるなんてオイラ納得できないしさ」 キラーパンサーが一通りじゃれ終わり、自己紹介を終えてお互い殺し合いに乗る気がないことを確認する 「ま、拙者とて未練もあることだしこのようなところで朽ち果てるわけに引かぬ」 「未練?」 「ああ、拙者は早く進化というものをしたいのだ」 「進化?進化って何?」 「進化も知らぬのか?まあいい、進化というのはな……」  ***************************************  *省略のお知らせ                              *  *                                     *  *ガブモンがデジモンの進化に関するメカニズムを説明しているところですが   *  *内容は大学の講義に近く、人によっては眠くなってしまうため省略されました  *  *気になる方は各自で調査の程をよろしくお願いします             *  *************************************** 「え?それじゃあいざとなったらオイラを殺して進化しようとしちゃうの?」 「馬鹿言え、拙者たちデジモンはお互い切磋琢磨して互いを健闘し合いながら強さを得ていくものだ。このような殺戮は互いを健闘する機会すら与えない」 進化の説明を聞いたキラーパンサーはさっとガブモンから身を引く その様子を察したガブモンは咄嗟に言いかえす 「本当に~?」 「本当だ、さすがにここまで疑われたら拙者は悲しいぞ」 「う~ん、それじゃあ信じてみようかな?」 「何故に疑問形?」 「まあ、こんな状況だし簡単に信じられる訳無いと思うよ、ガブたん」 「その呼び方はやめてくれ」 ガブモンのゲンコツがキラーパンサーの頭に刺さる 「いきなり殴るなんて酷いじゃないか、ガブたん~」 「だーかーらー、その呼び方はやめろ」 そして再び鉄拳が頭へと刺さる ◇ 「まあ、とりあえずは仲間を探すところから始めよっか」 「確かに拙者とキラーパンサー殿だけでは心細いところだ。しかし、中には殺すことに躊躇のない輩もいるかもしれないがお主は戦えるか?」 「うん、オイラ戦えるよ」 「そうか、安心した。それでは早速出発しよう」 そう言い終えるや否やガブモンは平原の方へと歩き始める それに続くかのようにキラーパンサーも歩を進める (オレとしてはまだまだガブたんに甘えていたいところだな) ガブモンにじゃれついていたいという欲望を何とか抑えながら 【E-8/森と平原の境付近/一日目/昼】 【キラーパンサー@ドラゴンクエストシリーズ】 [状態]:健康、頭にたんこぶ×2 [装備]:なし [所持]:ふくろ(中身不明) [思考・状況] 基本:殺し合いからの脱出  1:ガブモンと仲間を探す 2:もっとガブたんにじゃれつきたい [備考] オス。半生が過酷だったためか精神自体はしっかり者だが誰かのそばにいるとついつい甘えたがる性格。一人称は誰かといる時は「オイラ」、一人でいる時は「オレ」。 【ガブモン@デジタルモンスターシリーズ】 [状態]:健康 [装備]:なし [所持]:ふくろ(中身不明) [思考・状況] 基本:殺し合いからの脱出  1:キラーパンサーと仲間を探す  2:ガブたんという呼び方はやめて欲しいところだ…… [備考] できるだけ早く進化したいと思っている。なぜか侍口調で話す。一人称は「拙者」。 |No.15:[[天の邪鬼]]|[[時系列順]]|No.23:[[ポケットモンスター~逆襲のルカリオ~]]| |No.18:[[悪の華]]|[[投下順]]|No.20:[[上手くズルく生きて楽しいのさ]]| ||ガブモン|No.38:[[キミが死んで、僕が生まれた]]| ||キラーパンサー|No.38:[[キミが死んで、僕が生まれた]]|

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