まるっきりタコじゃん!

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「ここ どこ……」 目が覚めた時には、見知らぬ水の中にいた。 水の中での違い、人にはわからない違いだったが、彼(?)には長く水と親しんだ事実がある。 なぜなら彼(?)――オルトロスはタコだから。周りの水には敏感なのだ。 なのでここが自分の知らないところであるという事を、改めて理解できた。 改めて、というのは。要するにそうなることを知っていたわけで。 つい先ほど、知らないおっさんにわけのわからぬ事を言われ、わけのわからぬうちに連れてこられた。 いくらタコ頭といえど、この状況がやばい事は分かる。 むさい男に、無理矢理連れてこられて、こんな事をされる。たまったものではない。 「かわいこ おらんやん……」 いきなりの事すぎてあまり周りを見れなかったが、おそらく女の子がいるような和やかな雰囲気ではない。 所謂『ガチ』のやつだ。ちょっと頭のネジが足りないオルトロスには荷が重いタイプだ。 特に深く考える事なく、ただ川をゆったりと流れていて、たまーに遠くからみる人間の女性を見て眼福していただけのタコである。 こんな生死の境にダイレクトに触れるようなサバイバルとは無縁だった。 「ううう… むさい筋肉はきらいやー」 こんな事になってしまった原因がにくい。 元々筋肉ムキムキな男に良い印象は無かったが、今回ので決定的になった。 筋肉のおっさんはきらい。彼の中で決定的になった。 「お、なんかある」 ふと、視界の隅に何かが移る。 この水の中に自分以外の何かが浮いているようだ。 そう認識して、そういえばあのおっさんは何か支給するとかなんとか言っていたような。と思い出す。 触手で器用に引き寄せ、中身を確認し……… 「ダメじゃん!」 そう叫んだ。 オルトロスがが水の中に配置されたので、もちろん袋も水の中。 中には何やらディスクのようなものが入っている。しかし水没してしまっては使い物にならないのではないだろうか。 機械にはあまり詳しいとはいえないオルトロスであったがさすがに水没した機械がまともに動くとは思えなかった。 そもそも使い方が分からない。一体あのおっさんは何を思ってこんなものを支給したのか。 オルトロスは誰にも聞こえない愚痴をぶつぶつとこぼしていた。 「はぁ……」 とりあえず彼は大きく溜息(のようなもの)をついて、今後の方針をそれとなく決めた。 その方針に従って、彼は――― 「やってられんわー」 更に深く潜っていった。 この場所に、いったいどんなモンスターがいるのかは分からない。 だが、水の中というのは少なからず多くの相手に対しアドバンテージになるはずだ。 故に水の中に入るモンスターは限られるだろうから、下手に動くより安全といえる。 彼は、サバイバルなんてできるような性格でも器でもない。 しかし脱出の手段が無いであろう事も、しっかりと理解していた。 だから、できるだけ面倒を避ける手段をとった。 この湖の奥深くでしばらく事が進むのを待つ、というチキンプレイだ。 観客にとっては失望されるようなスタンスかもしれない。 だが、自分の命が一番かわいいのは当たり前だ。悪いか。 誰に言うでもなく、オルトロスは心の中で悪態をつく。 文句ならあのむさい筋肉おっさんに言え。無理矢理連れてこられて、バカ正直に争いなんてしません。する方がアホなんです。 「タコ野郎はタコらしくタコ壷に引きこもってやるー」 興味の無い危険な事はしない主義。 そうしてオルトロスは自虐しながら湖の深い底に潜っていった。 【F-6/湖の中/一日目/昼】 【オルトロス@ファイナルファンタジー】 [状態]:健康 [装備]: [所持]:ふくろ(わざマシン) [思考・状況] 基本:戦いをできるだけ避ける  1:湖の底で時がすぎるのを待つ。 ※わざマシンが水没しても使用可能かどうかは後続の人に任せます  また、中身も後続の人に任せます 【備考】 当然オス。 特に主人公一行との戦闘経験はない、川に住むタコ。関西弁で、女の子が好き。 |No.09:[[@]]|[[投下順]]|No.11:[[human in the box]]| ||オルトロス|No.47:[[えー?何?聞こえない?]]|
「ここ どこ……」 目が覚めた時には、見知らぬ水の中にいた。 水の中での違い、人にはわからない違いだったが、彼(?)には長く水と親しんだ事実がある。 なぜなら彼(?)――オルトロスはタコだから。周りの水には敏感なのだ。 なのでここが自分の知らないところであるという事を、改めて理解できた。 改めて、というのは。要するにそうなることを知っていたわけで。 つい先ほど、知らないおっさんにわけのわからぬ事を言われ、わけのわからぬうちに連れてこられた。 いくらタコ頭といえど、この状況がやばい事は分かる。 むさい男に、無理矢理連れてこられて、こんな事をされる。たまったものではない。 「かわいこ おらんやん……」 いきなりの事すぎてあまり周りを見れなかったが、おそらく女の子がいるような和やかな雰囲気ではない。 所謂『ガチ』のやつだ。ちょっと頭のネジが足りないオルトロスには荷が重いタイプだ。 特に深く考える事なく、ただ川をゆったりと流れていて、たまーに遠くからみる人間の女性を見て眼福していただけのタコである。 こんな生死の境にダイレクトに触れるようなサバイバルとは無縁だった。 「ううう… むさい筋肉はきらいやー」 こんな事になってしまった原因がにくい。 元々筋肉ムキムキな男に良い印象は無かったが、今回ので決定的になった。 筋肉のおっさんはきらい。彼の中で決定的になった。 「お、なんかある」 ふと、視界の隅に何かが移る。 この水の中に自分以外の何かが浮いているようだ。 そう認識して、そういえばあのおっさんは何か支給するとかなんとか言っていたような。と思い出す。 触手で器用に引き寄せ、中身を確認し……… 「ダメじゃん!」 そう叫んだ。 オルトロスがが水の中に配置されたので、もちろん袋も水の中。 中には何やらディスクのようなものが入っている。しかし水没してしまっては使い物にならないのではないだろうか。 機械にはあまり詳しいとはいえないオルトロスであったがさすがに水没した機械がまともに動くとは思えなかった。 そもそも使い方が分からない。一体あのおっさんは何を思ってこんなものを支給したのか。 オルトロスは誰にも聞こえない愚痴をぶつぶつとこぼしていた。 「はぁ……」 とりあえず彼は大きく溜息(のようなもの)をついて、今後の方針をそれとなく決めた。 その方針に従って、彼は――― 「やってられんわー」 更に深く潜っていった。 この場所に、いったいどんなモンスターがいるのかは分からない。 だが、水の中というのは少なからず多くの相手に対しアドバンテージになるはずだ。 故に水の中に入るモンスターは限られるだろうから、下手に動くより安全といえる。 彼は、サバイバルなんてできるような性格でも器でもない。 しかし脱出の手段が無いであろう事も、しっかりと理解していた。 だから、できるだけ面倒を避ける手段をとった。 この湖の奥深くでしばらく事が進むのを待つ、というチキンプレイだ。 観客にとっては失望されるようなスタンスかもしれない。 だが、自分の命が一番かわいいのは当たり前だ。悪いか。 誰に言うでもなく、オルトロスは心の中で悪態をつく。 文句ならあのむさい筋肉おっさんに言え。無理矢理連れてこられて、バカ正直に争いなんてしません。する方がアホなんです。 「タコ野郎はタコらしくタコ壷に引きこもってやるー」 興味の無い危険な事はしない主義。 そうしてオルトロスは自虐しながら湖の深い底に潜っていった。 【F-6/湖の中/一日目/昼】 【オルトロス@ファイナルファンタジー】 [状態]:健康 [装備]: [所持]:ふくろ(わざマシン) [思考・状況] 基本:戦いをできるだけ避ける  1:湖の底で時がすぎるのを待つ。 ※わざマシンが水没しても使用可能かどうかは後続の人に任せます  また、中身も後続の人に任せます 【備考】 当然オス。 特に主人公一行との戦闘経験はない、川に住むタコ。関西弁で、女の子が好き。 |No.09:[[@]]|[[時系列順]]|No.11:[[human in the box]]| |No.09:[[@]]|[[投下順]]|No.11:[[human in the box]]| ||オルトロス|No.47:[[えー?何?聞こえない?]]|

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