黄昏の影を踏む

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黄昏時はお別れの時間。 さよならを言って、歩き出さなければいけない。 お日様に、今日に、友達に。 さよならとさよならの間の僅かなその狭間。 どうしても手の届かない誰かのことを思い出す。 胸をきゅうっと締め付けるのは、その誰かが大好きだから。 もう、会えないから。 それを思い出すから、黄昏時の黄金色は切なくて、悲しくて、愛おしいのだ。 キングスライムの暴挙の余波から逃れるべく黙々と、重い足取りを揃える三体。 歩みを止めるきっかけを失ったのは三者三様、思考に浸かりきっていたからだ。 森を抜け、岩場だらけの地域を暫く歩き、その足はやっと止まった。 彼方に見える山、ここからもずっと山岳地帯が続くだろう。 景色に気づき、邪魔された休息をもう一度取ろう、そう提案したように見えたのはソーナンスであった。 「これから……どうしようか」 ピクシーが岩に座り込みぽつりと、不安そうに零す。 今現在三体に目指す標はない。 全てにおいて中途半端、宙ぶらりん。 「戦うことだけが全てではありません、今私達にできることを考えてみましょう」 叱咤する声。 危険なものを野放しにしているかもしれない、仲魔が死に貧しているのかもしれないだができないことを論じて不安がったり義憤に駆られたりするのは違う。 できることを、今自分たちにできることを探すのだ。 「ソーナンス!」 「できること……かあ」 そうだ、と声を上げたのはピクシー。 「すっかり忘れてたけど、これ」 すいと取り出したるはモリーより支給されたふくろ。 なるほど、余りに状況に振り回されすぎて自分たちの足元が見えていなかったらしい。 「私のふくろに入っていたのは巻物のようですね、ご丁寧なことに説明までついている」 ふくろから顔を出したグレイシアにくわえられていた巻物は地面にころころと転がる。 「パルプンテの巻物、読んでみるまで何が起こるか分からない……随分と無責任な内容ですね」 全くもってそのとおりである。 パルプンテは何が起こるかわからない古の呪文。 隕石が降り注ぎ全滅に瀕することもあれば全員が癒やされることも、はたまた全員が理不尽に力を奪われることもある。 しかもこの異質な状況、唱えてみれば本当に何が起こるかわからないのだ。 それはこの巻物を支給したモリーにも、だ。 誰にも予期できない奇跡の可能性など当たり前に知ることなど出来ず、グレイシアは巻物をしまい込む。 「ソー……ナンス?」 ソーナンスが掲げたのは薄く平べったい機械であった。 これも勿論彼らは正式な名称を知らない、スマートフォンと呼ばれる機械だ。 多種多様な機能を複合した現代科学技術の集合体、この手に収まるなかにそれらが全て詰まっている。 「触ると、動くようですね……よく見せて下さい、少しですがポケッチに似ているかもしれない」 ポケッチとは、腕時計のように装着できるアイテムでデジタル時計やカウンター、育てやチェッカーと様々なアプリが搭載された便利グッズである。 シンオウ地方のコトブキシティにあるポケッチカンパニーにて好評発売中だ。 しかし似てると言ってもやはり別物、暫し観察をしてみたがグレイシアは諦めてソーナンスにスマートフォンを返す。 ソーナンスはソーナンスで気になるのか、ぺたぺたと器用にスマートフォンの画面を触りだした。 「アタシのは……ああ」 言葉が少し詰まり、懐かしみ愛しむ声が感嘆に色付けられる。 「モモン……にしては少し大きくて、金色ですね」 「これはね、黄金モモって言うんだ」 滑らかな産毛に包まれた桃を両手で優しく受ける。 「モンスターが一生に一度しか見つけることができない、寿命をのばす力があるモモ」 懐かしいな、とピクシーは微笑む。 彼と一緒に行った火山の冒険。 アタシはワガママばかり言って、全然まじめに探索していなかった。 それでも彼は、怒らなかったっけ。 呆れては居たけれど、思い出すのは笑顔ばかり。 苦笑がちょっと多めなのは、今思えば反省するべきところかな。 黄金モモを見つけた時は大はしゃぎだった。 十年に一度しか見つからない、かしこいモンスターじゃなきゃ見つけられない、なあんてガイドの人に言われて二人で有頂天。 もう、会えないんだ。 あの笑顔にも、あの場所にも。 「そうだ、寿命が伸びるくらいだから、体にいいかも。グレイシアとソーナンス、食べなよ」 ピクシーは塩辛い塊を飲み込んで、顔を伏せながらモモを差し出す。 黄金色の光はもう帰れない思い出ばかり映すから、心が痛くなるのだ。 「もう一度、見つけられるといいですね」 グレイシアが、そっと言葉を返す。 「え……あ、無理だよ、黄金モモは一度しか……それに……」 ピクシーが否定するより早く、グレイシアは断言した。 「貴女のトレーナー……いえ、ブリーダーは貴女を捨ててなんかいませんよ」 「どうして、そんなことが分かるの」 グレイシアの鋭い爪が、モモを綺麗に三等分に分ける。 黄金色の果汁がじわりじわりと溢れ、甘い香りを漂わせた。 「貴女の顔を見ていれば……そんなふうに思える人間が、貴女を捨てたり、まして売るなんてあり得ません」 それはきっと御為ごかしで、説得力もなくて、ただの絵空事だったろう。 でも、それを強く否定したいと思うピクシーはどこにもいなかった。 信じたい、信じたい、帰りたい。 今まで感情が振りきれることはなかった。 どちらにも、傾くことが出来なかった。 信じた時の裏切りと裏切られた真実、どちらにも怯えていた。 その傾きが、にわかに正方向へと寄り始める。 「もしかして貴女のブリーダーは、貴女が簡単に信じるのを止めてしまう程度の人間なのですか?  私の見当違いならば仕方ありませんね、諦めてしまいましょう、悪いのは貴女のブリーダー、貴女は」 「彼の悪口はやめてよ!!」 ピクシーは声を荒げるが、半ば理解していた。 グレイシアが彼女らしくもない浅はかな侮蔑の言葉を並べる意味を、自分が声を大きくした意味を。 「すみませんでした、貴女のブリーダーを侮辱したことをお詫びします」 心からの謝罪、彼女の静かな美しい面は、柔らかな笑みに変わる。 「……頑張りましょう、生きて帰りましょう、貴女には……帰りを待ってくれている人がいる」 涙を湛えたピクシーが、グレイシアは羨ましかった。 彼女が懸想に耽る横顔は、かつてトレーナーを慕っていた頃の自分と同じ。 だからこそ、信じて欲しかったのだ。 グレイシアは、先刻の悶着を思い出しふと心中で笑う。 もしも、命それぞれに価値があるならば、順番があるならば。 自分は一番後ろにくるのだろうと。 「ソォーナンス!!」 二体の雰囲気をぶち壊す大声。 何事かとソーナンスに視線を集中すると差し出されるスマートフォン。 「これは、この島の地図?」 涙を拭ったピクシーがスマートフォンを手に取る。 地図アプリ、この島の全容が記されたアプリケーションだ。 「ここで点滅している青い光が我々の位置でしょうか、だとしても不思議なものです……」 しげしげと眺めてもからくりは一切理解できない。 「ソ、ソ、ソ、ソーナンス」 ぺちりぺちりぺちり、とさされたのは黄色く点滅する光と、赤く点滅する光と、緑に点滅する光。 「この近くの洞窟……メタモン達と出会ったところですね、が黄色で、お城……?が赤、そして」 「山のところに緑、これアタシ達以外のモンスターでも出してるの?それにしては少ないか」 もしもこの数ほどに減っていたとしたら、それは想像したくない。 得体のしれない不安の味をかき消すために黄金モモを口に含むピクシー。 しゃくりと噛みしめる度に広がる甘味と活力、命の塊のようだ。 「もしかしたら何か……例えば、特別な施設の場所を記しているのではないでしょうか?」 しゃくしゃく、グレイシアもモモを頬張り、飲み下す。 そして、ふと意識する。 他の施設らしき場所には光は灯っていない。 わざわざこうして記す意味があるのなら、そこには相応の理由と価値が有るのではないか、と。 「特別な場所、か……行ってみる?」 「ソーナンス?」 三つの導、しかし選べそうなのは二つだけだ。 古城に向かえばアリスと遭遇する危険性が高まる。 それはメタモンの命懸けの行為を無駄にすることだ。 洞窟か山……前者はグレイシアがこの目で見たが、奥深くまでは探索していない。 後者は、これから来る夜を思うと良しとは言いがたく。 「洞窟を目指してみましょう、この機械なら灯りの代わりにもなる」 実は充電式のスマートフォンなのだが、そんなことをグレイシアが知っているはずもなく。 三体は歩き出す、先ほど移動したよりもずっと確かな足取りで。 黄昏時は終わりを告げる。 地平の彼方にさようなら、ともだちが手を振った。 願わくば、その友の手がもたらした先に幸福があるように。 【D-6/山岳地帯/一日目/夕方】 【グレイシア@ポケットモンスターシリーズ】 [状態]:ダメージ(中) [装備]:なし [所持]:ふくろ(空っぽ)、パルプンテの巻物@ドラゴンクエスト [思考・状況] 基本:誇りに懸けて、必ず主催者を倒す  1:アリスから離れる  2:メタモン… 【ピクシー@モンスターファーム】 [状態]:疲労(中)、精神的疲労 [装備]:なし [所持]:ふくろ(空っぽ) [思考・状況] 基本:どうすればいいか分かんない、でも死にたくない。  1:皆と一緒に行動する  2:メタモンが気がかり 【ソーナンス@ポケットモンスター】 [状態]:健康 [装備]:なし [所持]:ふくろ(空っぽ) 、スマートフォン@真・女神転生4 [思考・状況] 基本:ソーナンス!  1:ピクシーのそばにいてあげたい。  2:ソーナンス… |No.73:[[わるだくみ]]|[[投下順]]|No.75:[[brave heart]]| |No.52:[[そんなものはない]]|グレイシア|No.86:[[交差して超える世界]]| |No.52:[[そんなものはない]]|ピクシー|No.86:[[交差して超える世界]]| |No.52:[[そんなものはない]]|ソーナンス|No.86:[[交差して超える世界]]|
黄昏時はお別れの時間。 さよならを言って、歩き出さなければいけない。 お日様に、今日に、友達に。 さよならとさよならの間の僅かなその狭間。 どうしても手の届かない誰かのことを思い出す。 胸をきゅうっと締め付けるのは、その誰かが大好きだから。 もう、会えないから。 それを思い出すから、黄昏時の黄金色は切なくて、悲しくて、愛おしいのだ。 キングスライムの暴挙の余波から逃れるべく黙々と、重い足取りを揃える三体。 歩みを止めるきっかけを失ったのは三者三様、思考に浸かりきっていたからだ。 森を抜け、岩場だらけの地域を暫く歩き、その足はやっと止まった。 彼方に見える山、ここからもずっと山岳地帯が続くだろう。 景色に気づき、邪魔された休息をもう一度取ろう、そう提案したように見えたのはソーナンスであった。 「これから……どうしようか」 ピクシーが岩に座り込みぽつりと、不安そうに零す。 今現在三体に目指す標はない。 全てにおいて中途半端、宙ぶらりん。 「戦うことだけが全てではありません、今私達にできることを考えてみましょう」 叱咤する声。 危険なものを野放しにしているかもしれない、仲魔が死に貧しているのかもしれないだができないことを論じて不安がったり義憤に駆られたりするのは違う。 できることを、今自分たちにできることを探すのだ。 「ソーナンス!」 「できること……かあ」 そうだ、と声を上げたのはピクシー。 「すっかり忘れてたけど、これ」 すいと取り出したるはモリーより支給されたふくろ。 なるほど、余りに状況に振り回されすぎて自分たちの足元が見えていなかったらしい。 「私のふくろに入っていたのは巻物のようですね、ご丁寧なことに説明までついている」 ふくろから顔を出したグレイシアにくわえられていた巻物は地面にころころと転がる。 「パルプンテの巻物、読んでみるまで何が起こるか分からない……随分と無責任な内容ですね」 全くもってそのとおりである。 パルプンテは何が起こるかわからない古の呪文。 隕石が降り注ぎ全滅に瀕することもあれば全員が癒やされることも、はたまた全員が理不尽に力を奪われることもある。 しかもこの異質な状況、唱えてみれば本当に何が起こるかわからないのだ。 それはこの巻物を支給したモリーにも、だ。 誰にも予期できない奇跡の可能性など当たり前に知ることなど出来ず、グレイシアは巻物をしまい込む。 「ソー……ナンス?」 ソーナンスが掲げたのは薄く平べったい機械であった。 これも勿論彼らは正式な名称を知らない、スマートフォンと呼ばれる機械だ。 多種多様な機能を複合した現代科学技術の集合体、この手に収まるなかにそれらが全て詰まっている。 「触ると、動くようですね……よく見せて下さい、少しですがポケッチに似ているかもしれない」 ポケッチとは、腕時計のように装着できるアイテムでデジタル時計やカウンター、育てやチェッカーと様々なアプリが搭載された便利グッズである。 シンオウ地方のコトブキシティにあるポケッチカンパニーにて好評発売中だ。 しかし似てると言ってもやはり別物、暫し観察をしてみたがグレイシアは諦めてソーナンスにスマートフォンを返す。 ソーナンスはソーナンスで気になるのか、ぺたぺたと器用にスマートフォンの画面を触りだした。 「アタシのは……ああ」 言葉が少し詰まり、懐かしみ愛しむ声が感嘆に色付けられる。 「モモン……にしては少し大きくて、金色ですね」 「これはね、黄金モモって言うんだ」 滑らかな産毛に包まれた桃を両手で優しく受ける。 「モンスターが一生に一度しか見つけることができない、寿命をのばす力があるモモ」 懐かしいな、とピクシーは微笑む。 彼と一緒に行った火山の冒険。 アタシはワガママばかり言って、全然まじめに探索していなかった。 それでも彼は、怒らなかったっけ。 呆れては居たけれど、思い出すのは笑顔ばかり。 苦笑がちょっと多めなのは、今思えば反省するべきところかな。 黄金モモを見つけた時は大はしゃぎだった。 十年に一度しか見つからない、かしこいモンスターじゃなきゃ見つけられない、なあんてガイドの人に言われて二人で有頂天。 もう、会えないんだ。 あの笑顔にも、あの場所にも。 「そうだ、寿命が伸びるくらいだから、体にいいかも。グレイシアとソーナンス、食べなよ」 ピクシーは塩辛い塊を飲み込んで、顔を伏せながらモモを差し出す。 黄金色の光はもう帰れない思い出ばかり映すから、心が痛くなるのだ。 「もう一度、見つけられるといいですね」 グレイシアが、そっと言葉を返す。 「え……あ、無理だよ、黄金モモは一度しか……それに……」 ピクシーが否定するより早く、グレイシアは断言した。 「貴女のトレーナー……いえ、ブリーダーは貴女を捨ててなんかいませんよ」 「どうして、そんなことが分かるの」 グレイシアの鋭い爪が、モモを綺麗に三等分に分ける。 黄金色の果汁がじわりじわりと溢れ、甘い香りを漂わせた。 「貴女の顔を見ていれば……そんなふうに思える人間が、貴女を捨てたり、まして売るなんてあり得ません」 それはきっと御為ごかしで、説得力もなくて、ただの絵空事だったろう。 でも、それを強く否定したいと思うピクシーはどこにもいなかった。 信じたい、信じたい、帰りたい。 今まで感情が振りきれることはなかった。 どちらにも、傾くことが出来なかった。 信じた時の裏切りと裏切られた真実、どちらにも怯えていた。 その傾きが、にわかに正方向へと寄り始める。 「もしかして貴女のブリーダーは、貴女が簡単に信じるのを止めてしまう程度の人間なのですか?  私の見当違いならば仕方ありませんね、諦めてしまいましょう、悪いのは貴女のブリーダー、貴女は」 「彼の悪口はやめてよ!!」 ピクシーは声を荒げるが、半ば理解していた。 グレイシアが彼女らしくもない浅はかな侮蔑の言葉を並べる意味を、自分が声を大きくした意味を。 「すみませんでした、貴女のブリーダーを侮辱したことをお詫びします」 心からの謝罪、彼女の静かな美しい面は、柔らかな笑みに変わる。 「……頑張りましょう、生きて帰りましょう、貴女には……帰りを待ってくれている人がいる」 涙を湛えたピクシーが、グレイシアは羨ましかった。 彼女が懸想に耽る横顔は、かつてトレーナーを慕っていた頃の自分と同じ。 だからこそ、信じて欲しかったのだ。 グレイシアは、先刻の悶着を思い出しふと心中で笑う。 もしも、命それぞれに価値があるならば、順番があるならば。 自分は一番後ろにくるのだろうと。 「ソォーナンス!!」 二体の雰囲気をぶち壊す大声。 何事かとソーナンスに視線を集中すると差し出されるスマートフォン。 「これは、この島の地図?」 涙を拭ったピクシーがスマートフォンを手に取る。 地図アプリ、この島の全容が記されたアプリケーションだ。 「ここで点滅している青い光が我々の位置でしょうか、だとしても不思議なものです……」 しげしげと眺めてもからくりは一切理解できない。 「ソ、ソ、ソ、ソーナンス」 ぺちりぺちりぺちり、とさされたのは黄色く点滅する光と、赤く点滅する光と、緑に点滅する光。 「この近くの洞窟……メタモン達と出会ったところですね、が黄色で、お城……?が赤、そして」 「山のところに緑、これアタシ達以外のモンスターでも出してるの?それにしては少ないか」 もしもこの数ほどに減っていたとしたら、それは想像したくない。 得体のしれない不安の味をかき消すために黄金モモを口に含むピクシー。 しゃくりと噛みしめる度に広がる甘味と活力、命の塊のようだ。 「もしかしたら何か……例えば、特別な施設の場所を記しているのではないでしょうか?」 しゃくしゃく、グレイシアもモモを頬張り、飲み下す。 そして、ふと意識する。 他の施設らしき場所には光は灯っていない。 わざわざこうして記す意味があるのなら、そこには相応の理由と価値が有るのではないか、と。 「特別な場所、か……行ってみる?」 「ソーナンス?」 三つの導、しかし選べそうなのは二つだけだ。 古城に向かえばアリスと遭遇する危険性が高まる。 それはメタモンの命懸けの行為を無駄にすることだ。 洞窟か山……前者はグレイシアがこの目で見たが、奥深くまでは探索していない。 後者は、これから来る夜を思うと良しとは言いがたく。 「洞窟を目指してみましょう、この機械なら灯りの代わりにもなる」 実は充電式のスマートフォンなのだが、そんなことをグレイシアが知っているはずもなく。 三体は歩き出す、先ほど移動したよりもずっと確かな足取りで。 黄昏時は終わりを告げる。 地平の彼方にさようなら、ともだちが手を振った。 願わくば、その友の手がもたらした先に幸福があるように。 【D-6/山岳地帯/一日目/夕方】 【グレイシア@ポケットモンスターシリーズ】 [状態]:ダメージ(中) [装備]:なし [所持]:ふくろ(空っぽ)、パルプンテの巻物@ドラゴンクエスト [思考・状況] 基本:誇りに懸けて、必ず主催者を倒す  1:アリスから離れる  2:メタモン… 【ピクシー@モンスターファーム】 [状態]:疲労(中)、精神的疲労 [装備]:なし [所持]:ふくろ(空っぽ) [思考・状況] 基本:どうすればいいか分かんない、でも死にたくない。  1:皆と一緒に行動する  2:メタモンが気がかり 【ソーナンス@ポケットモンスター】 [状態]:健康 [装備]:なし [所持]:ふくろ(空っぽ) 、スマートフォン@真・女神転生4 [思考・状況] 基本:ソーナンス!  1:ピクシーのそばにいてあげたい。  2:ソーナンス… |No.73:[[わるだくみ]]|[[投下順]]|No.75:[[Theme of Evil Lucario]]| |No.52:[[そんなものはない]]|グレイシア|No.86:[[交差して超える世界]]| |No.52:[[そんなものはない]]|ピクシー|No.86:[[交差して超える世界]]| |No.52:[[そんなものはない]]|ソーナンス|No.86:[[交差して超える世界]]|

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