おままごと

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☆ アリスのパーフェクトおりょうり教室 まず、おいしそうなひき肉をよういします。 あとは土があれば、それでだいじょうぶ。 ちょうどいいぐあいまできざんだお肉があるので、それを使いましょう。 え?なにを作るかですって? アフタヌーンティーはかるい料理しか出ないんだけど、 今日はゲストのワンちゃんがまんぞくできるように、お肉をたっぷり使ったハンバーグを作りましょう。 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね…… お肉と土を混ぜてこねるの、いいぐあいにまざったら、それをやいてね。 かんせい! じゃあ、つぎはお紅茶ね。 すぐ下にあかいお水があるので、それを使いましょう。 あとは、ふっとうさせたあとハッパをいれてむらしたらかんせい! おさらとティーカップはね、アリスの魔法で出せるんだよー ☆ 椅子もテーブルも無いけれど、たまには木洩れ日の当たる場所でアフタヌーンティーを楽しみましょう。 ほら、おあつらえ向きに赤い絨毯が敷き詰められています。 幼い主人は青のワンピースで主賓のぬいぐるみをお出迎え、さぁマッド・ティーパーティーを始めましょう。 「さぁ、召し上がれ」 おやおや、お客様は口を開かない。 それも当然、お客様は命なきぬいぐるみ、獣の皮に内蔵と筋肉と骨を詰め込んだ世界に唯一つの玩具。 「えいっ」 ギギギと音を立てて、刃がぬいぐるみのお口を開きました。 腐りきったその黒ずんだ肉は、グジュリと腐臭と黄色い粘液を赤い絨毯に撒き散らしました。 まぁ、なんてお行儀の悪いお客様なのかしら。と少女は思いましたが、 お腹が空いているのね、と思って特に窘めることはしませんでした。 少女は紅茶を、ぬいぐるみのお口へと流し込みます。 ドロリと流し込まれた紅茶がぬいぐるみの黒い肉に染みこんで、その重さで肉が腐り落ちて赤い絨毯に混ざりました。 ぬいぐるみの体に開いた穴からは、次々にドクドクと紅茶が漏れていきます。 元々赤黒かった絨毯が、さらにその黒さを増していきます。 「残してはいけないのよ?」 しかし、招かれた客が出された物を残すなどというのは失礼なことです。 少女は赤い絨毯ごと、腐り落ちた肉と紅茶を掬いあげてぬいぐるみの開いた口の奥、胃に相当するであろう部分へと勢い良く突っ込みました。 勢い余った少女の白い手がぬいぐるみのお腹を貫通しましたが、抗議が無い以上は文句はないということでしょう。 少女の白い手は赤色と黄色のぐじゅぐじゅとした液体と黒い肉片で汚れてしまいましたが、 折角、お客様が来てくれたのですから最後までアフタヌーンティーを続けます。 「さぁ、ハンバーグを召し上がれ」 そう言って、泥と肉でこねられたハンバーグを手に持ちお客様に食べさせようとする少女でしたが、考えを改めました。 「いいえ、お腹が空いているのなら……直接、お腹に入れて上げたほうがいいわ」 ぬいぐるみの先程貫通した部分の端と端を両手で持ち、扉を開くように左右に開くと、腐った肉はグジュリと音を立てて、あっさりと開きました。 完全に開いたお腹から先程の紅茶が黄色い液体と肉と赤い絨毯と一緒に溢れ出しそうになりましたが、 少女はぬいぐるみをひっくり返して、ぬいぐるみのお腹が空を向くようにしてさっきの紅茶が零れないようにしました。 少女は手に持ったハンバーグをぬいぐるみのお腹の中に入れました。 「美味しい?」 少女はおままごとの時はいつもそうするように、ぬいぐるみに頷かせました。 その勢いで、限界を迎えていたぬいぐるみの頭はぐちゃりと赤い絨毯の上に落ちました。 「良かった」 しかし、少女は気にしません。 少女のともだちは大抵腐っていますし、首が無いことだって珍しくはないのです。 「そうだわ」 少女はぬいぐるみの頭をぬいぐるみのお腹の中に入れてあげました。 お腹が空いているなら、頭を食べればいいと、どこかで聞いた覚えがあったからです。 ぬいぐるみの頭は、ぬいぐるみの背中をぐちゃりと貫通して、赤い絨毯に落ちました。 落ちた時に、熟れた果実のように弾けてぐちゃぐちゃになりました。 アフタヌーンティーごっこを済ませた少女は、いつもの様にお昼寝をすることにしました。 遊び盛りとはいえ、まだ少女、遊んだら寝ることも大事です。 それに少女は魔人、太陽の時間ではなく、月の時間の住人なのです。 やはり、遊ぶならば夜のほうがいいものです。 ピンクの内蔵と紅い血で彩られた絨毯の上で少女は眠りにつきました。 その光景はまるで、完成を投げ出したジグソーパズルの上に疲れて倒れこんでしまった様。 近くの首なしの獣の死体はただ無音で、異臭を話しながら完全に腐り落ちて絨毯の仲間入りを待つだけ。 死のゆりかごから生まれた彼女は、自らが創りだした死のベッドで眠ります。 次に彼女が目を覚ます時、 それは魔の眷属が最も力を発揮する時──夜でしょう。 彼女の目覚めが、誰かの永遠の眠りの始まりとなるでしょう。 目を覚ましたら……何をしよう。 うとうとと考えながら、少女は眠りにつきます。 「おやすみなさい」 これから出会うであろう、たくさんの友だちと遊ぶ夢を見ながら。 【C-6/森林/一日目/午後】 【アリス@女神転生シリーズ】 [状態]:健康 、魔力消耗(大)、睡眠中 [装備]:チェーンソー [所持]:ふくろ(空) [思考・状況] 基本:遊ぶ 1:疲れた(魔力使いすぎた)ので一旦お昼寝 |No.41:[[NEXT LEVEL]]|[[投下順]]|No.43:[[絡繰考察]]| |No.33:[[タチムカウ-狂い咲く己の証明-]]|魔人アリス|No.70:[[僕たちは世界を変えることができない。]]|
☆ アリスのパーフェクトおりょうり教室 まず、おいしそうなひき肉をよういします。 あとは土があれば、それでだいじょうぶ。 ちょうどいいぐあいまできざんだお肉があるので、それを使いましょう。 え?なにを作るかですって? アフタヌーンティーはかるい料理しか出ないんだけど、 今日はゲストのワンちゃんがまんぞくできるように、お肉をたっぷり使ったハンバーグを作りましょう。 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね…… お肉と土を混ぜてこねるの、いいぐあいにまざったら、それをやいてね。 かんせい! じゃあ、つぎはお紅茶ね。 すぐ下にあかいお水があるので、それを使いましょう。 あとは、ふっとうさせたあとハッパをいれてむらしたらかんせい! おさらとティーカップはね、アリスの魔法で出せるんだよー ☆ 椅子もテーブルも無いけれど、たまには木洩れ日の当たる場所でアフタヌーンティーを楽しみましょう。 ほら、おあつらえ向きに赤い絨毯が敷き詰められています。 幼い主人は青のワンピースで主賓のぬいぐるみをお出迎え、さぁマッド・ティーパーティーを始めましょう。 「さぁ、召し上がれ」 おやおや、お客様は口を開かない。 それも当然、お客様は命なきぬいぐるみ、獣の皮に内蔵と筋肉と骨を詰め込んだ世界に唯一つの玩具。 「えいっ」 ギギギと音を立てて、刃がぬいぐるみのお口を開きました。 腐りきったその黒ずんだ肉は、グジュリと腐臭と黄色い粘液を赤い絨毯に撒き散らしました。 まぁ、なんてお行儀の悪いお客様なのかしら。と少女は思いましたが、 お腹が空いているのね、と思って特に窘めることはしませんでした。 少女は紅茶を、ぬいぐるみのお口へと流し込みます。 ドロリと流し込まれた紅茶がぬいぐるみの黒い肉に染みこんで、その重さで肉が腐り落ちて赤い絨毯に混ざりました。 ぬいぐるみの体に開いた穴からは、次々にドクドクと紅茶が漏れていきます。 元々赤黒かった絨毯が、さらにその黒さを増していきます。 「残してはいけないのよ?」 しかし、招かれた客が出された物を残すなどというのは失礼なことです。 少女は赤い絨毯ごと、腐り落ちた肉と紅茶を掬いあげてぬいぐるみの開いた口の奥、胃に相当するであろう部分へと勢い良く突っ込みました。 勢い余った少女の白い手がぬいぐるみのお腹を貫通しましたが、抗議が無い以上は文句はないということでしょう。 少女の白い手は赤色と黄色のぐじゅぐじゅとした液体と黒い肉片で汚れてしまいましたが、 折角、お客様が来てくれたのですから最後までアフタヌーンティーを続けます。 「さぁ、ハンバーグを召し上がれ」 そう言って、泥と肉でこねられたハンバーグを手に持ちお客様に食べさせようとする少女でしたが、考えを改めました。 「いいえ、お腹が空いているのなら……直接、お腹に入れて上げたほうがいいわ」 ぬいぐるみの先程貫通した部分の端と端を両手で持ち、扉を開くように左右に開くと、腐った肉はグジュリと音を立てて、あっさりと開きました。 完全に開いたお腹から先程の紅茶が黄色い液体と肉と赤い絨毯と一緒に溢れ出しそうになりましたが、 少女はぬいぐるみをひっくり返して、ぬいぐるみのお腹が空を向くようにしてさっきの紅茶が零れないようにしました。 少女は手に持ったハンバーグをぬいぐるみのお腹の中に入れました。 「美味しい?」 少女はおままごとの時はいつもそうするように、ぬいぐるみに頷かせました。 その勢いで、限界を迎えていたぬいぐるみの頭はぐちゃりと赤い絨毯の上に落ちました。 「良かった」 しかし、少女は気にしません。 少女のともだちは大抵腐っていますし、首が無いことだって珍しくはないのです。 「そうだわ」 少女はぬいぐるみの頭をぬいぐるみのお腹の中に入れてあげました。 お腹が空いているなら、頭を食べればいいと、どこかで聞いた覚えがあったからです。 ぬいぐるみの頭は、ぬいぐるみの背中をぐちゃりと貫通して、赤い絨毯に落ちました。 落ちた時に、熟れた果実のように弾けてぐちゃぐちゃになりました。 アフタヌーンティーごっこを済ませた少女は、いつもの様にお昼寝をすることにしました。 遊び盛りとはいえ、まだ少女、遊んだら寝ることも大事です。 それに少女は魔人、太陽の時間ではなく、月の時間の住人なのです。 やはり、遊ぶならば夜のほうがいいものです。 ピンクの内蔵と紅い血で彩られた絨毯の上で少女は眠りにつきました。 その光景はまるで、完成を投げ出したジグソーパズルの上に疲れて倒れこんでしまった様。 近くの首なしの獣の死体はただ無音で、異臭を話しながら完全に腐り落ちて絨毯の仲間入りを待つだけ。 死のゆりかごから生まれた彼女は、自らが創りだした死のベッドで眠ります。 次に彼女が目を覚ます時、 それは魔の眷属が最も力を発揮する時──夜でしょう。 彼女の目覚めが、誰かの永遠の眠りの始まりとなるでしょう。 目を覚ましたら……何をしよう。 うとうとと考えながら、少女は眠りにつきます。 「おやすみなさい」 これから出会うであろう、たくさんの友だちと遊ぶ夢を見ながら。 【C-6/森林/一日目/午後】 【アリス@女神転生シリーズ】 [状態]:健康 、魔力消耗(大)、睡眠中 [装備]:チェーンソー [所持]:ふくろ(空) [思考・状況] 基本:遊ぶ 1:疲れた(魔力使いすぎた)ので一旦お昼寝 |No.41:[[NEXT LEVEL]]|[[時系列順]]|No.45:[[そんなことよりきのみが食べたい]]| |No.41:[[NEXT LEVEL]]|[[投下順]]|No.43:[[絡繰考察]]| |No.33:[[タチムカウ-狂い咲く己の証明-]]|魔人アリス|No.70:[[僕たちは世界を変えることができない。]]|

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