バトロワ中にエクササイズやったら死ぬ

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カロリーナに戦うことは出来ない。 美を追求するためのトレーニング、そしてダイエット、それが彼女に出来る全てのことだ。 だから、彼女は踊る。 それしか出来なくても、それが出来るのだから、 それをすることを、彼女は選んだ。 ──「戦イナンテヤメテワタシト一緒ニえくささいず致シマ、ショォー!!」 何一つ、打算はなかった。 けれども、 ──「ハァーイ、わんつーわんつーー!!はむノわんつーニモ負ケズニィ!両手両足ヲパンパン!ハイッ!強ク!正シク!美シクゥ!!」 少なくとも、目の前で命が奪われようとしていること。 それだけは嫌だった。 だから、彼女は踊った。 &color(red){【モッチー(カロリーナ)@モンスターファームシリーズ 死亡】} そら撃つよ。 目の前で隙丸出しで踊ってたら、そりゃゲルキゾクだってガトリング撃つよ。 そっちは真剣にやってるのかもしれないけど、ゲルキゾクさんサイドだって本気でやってんだから、 そりゃ何してくるかわからないけどスキだらけの相手がいたら、ついでに撃っとくよ。 ガトリング撃たれたら、そら死ぬよ。 一発撃たれるだけでも、銃って半端ないのにそれが連射されたら、死ぬよ、不可避だよ。 しかも、貴族って呼ばれてるゲルが撃ってんだぞ、そりゃ超痛いよ、死ぬよ。 貴族だぞ、貴族。 その勢いで、モルボルに対してガトリング撃ち込むよ。 遊びでやってんじゃないんだから、 そしたら、どうなるかって そりゃモルボルさんだって、一瞬ぽかんとしてたけど、 お互いがぽかんとしてたお陰で、一息ついたよ。 魔法撃つよ、サンダガ。 だって、ガトリング相手に臭い息やっても意味ないもん。 電撃放たれたらどうなるって、そりゃもちろん、弾が蒸発するよ。 だって、サンダガだぞ、サンダガ。 サンダーより強いサンダラよりも強いんだぞ、サンダガ。 簡単に言うと、超強いよ、サンダガ。 ◇◆ カロリーナの存在は誤算だった。 だからこそ、ゲルキゾクは今まさに雷に飲み込まれようとしている。 直撃すれば己の体は蒸発し、そしてコアまで飲み込んで──そして、己の全ては消え去るだろう。 『契約』、ゲルキゾクの中でその言葉が繰り返される。 共に駆け巡るのは、契約によってもたらされた日々。 「契約違反……か」 目の前にある死、それを前にしてゲルキゾクは無様に喚いたりはしない。 だが目を閉じて、大人しく諦めることなどしない。 「それは決してあり得ませんな」 契約違反を嫌っているのは、あの女だけではない。 種族名といえど、己は貴族だ。 その名に掛けて誓ったのならば、決して契約を違えはしない。 それに、あの女は泣いたのだ。 己のために、みっともなく涙を流して生を懇願したのだ。 ならば、何時か来るその日までは生きなければならないだろう── ──「ああ!!」 ──「だから、絶対に死ぬな!」 ──「道具の分際で私を一人ぼっちにするなんて許さないんだからな!!」 雷撃の中で、ゲルキゾクは主の声を聞いた。 「わかっておりますよ……ご主人様」 そして、雷撃は全てを飲み込んだ。 「……驚いた、と云うべきか」 ゲルキゾクの姿に対して、モルボルは言うべき言葉を考えあぐねているようだった。 「だが、ワシは不思議と……お前が、生き延びているような、そんな気がしていたぞ」 モルボルキングが最も信頼する武器はくさい息であったが、 それでも魔法に自信が無いというわけでは、決してなかった。 全てに於いて完璧であること、それが己の目指す王の一面であるのだから。 「見事だ」 だが、己を曲げてでもモルボルキングはゲルキゾクを称賛せずにはいられなかった。 「ノブレス・オブリージュというものです」 同情も信頼もないが、貴族としてあのがめつくも情けないご主人様を支えてやらなければならない。 それは契約を度外視した、貴族としての義務だ。 だから、彼は生きている。 心の奥底からガッツが湧き上がったのならば、雷撃をも耐える。 だが、生きているという言葉が無事を意味するというわけではない。 生きていること、それだけでゲルキゾクは必死だった。 だが、それでも屈したりはしない。 その目は、ただモルボルを見据え、 消えんとする命を薪に闘志はむしろ、燃え上がっていた。 故に、モルボルは再度尋ねる。 「我が軍門に降る気は──」 「何度問われようと、私は決して契約を違えません。王よ、お解りでしょう?」 「無論」 分かりきった答え、それを再度聞かずにはいられなかった。 見せつけた圧倒的な力、それでも尚変わらぬ宝石のように美しき意志。 ならば、モルボルは触手を振り上げる。 「その意志、素晴らしき貢物であったぞ」 モルボルはその触手を以て、道を指し示した。 「名は何と言う?」 「……ゲルキゾクでございます」 決して戸惑いなど、声に混ざらない。 それでも、ゲルキゾクの声に一瞬の戸惑いがあったのは、予期せぬモルボルの反応が故。 「ゲルキゾクよ、褒美としてお前の生存を許そう」 「………………」 そして予想だにしなかったモルボルの言葉に、ゲルキゾクは言葉を探しあぐねていた。 だが、未だ生き延びることが出来るというのならば、 己の契約のために戦うことが出来るというのならば、 言う言葉など、決まっている。 「有難き幸せにございます」 そして、もう一つ。 「ですが、この恩は千の剣によって返されることでしょう」 「ならば、万の剣によって打ち滅ぼすのみ」 ゲルキゾクはモルボルの元を離れ、何処か身を癒せる場所を目指し歩みを進めた。 素晴らしい王たる彼を、何時の日にか殺さなければならないことは心を痛める。 だが、それが進むと決めた道なのならば、 ──「死ぬな!!」 「ええ、決して契約を違えたりはしませんよ」 【F-7/草原中央/一日目/日中】 【ゲル(ゲルキゾク)@モンスターファームシリーズ】 [状態]:重症、サンキューガッツ [装備]:なし [所持]:ふくろ(不明支給品1) [思考・状況] 基本:自身のブリーダーの安否確認のため全員を殺しモリーと面会する  1:身を癒せる場所へ [備考] オス。金にがめついブリーダーに『道具』として飼われていた。冷徹だが冷血ではない。種族はゲルキゾク(ゲル×ガリ)丁寧な口調で一人称は「私」 カロリーナとは一体何だったのか。 殺し合いの場でエクササイズしてただけだろ!いい加減にしろ!と誰かが言うかもしれない。 だが彼女は、誰も知らないかもしれないが、 「…………名も知らぬ魔物よ、ワシはお主に救われた」 いや、王の目は見逃さなかった。 命がけでエクササイズを行い、時間を創りだし、モルボルにサンダガを放つ余裕を与えた名も知らぬ魔物の事を。 エクササイズでモルボルは救われたのだ。 「名も知らぬ魔物よ、墓は造らぬ、許せ」 モルボルはカロリーナの死体に背を向けて、進む。 「……今のワシに与えられる物は、何も無い。王に憧れるモルボル勲章など、あの世でも自慢できぬであろう」 「だからといって、頭は垂れぬ……王とはそういうものだ」 「故に、王ではなく……ただの王に憧れるモルボルの言葉として聞け」 「ありがとう」 頭を垂れ、感謝し、 そして彼は王道を進む。 【F-7/草原中央/一日目/日中】 【モルボル@ファイナルファンタジー】 [状態]:健康 [装備]:スライムのかんむり@ドラゴンクエスト [所持]:ふくろ(中身無し) [思考・状況] 基本:殺し合いの中でも王になることを目指す。忠臣がほしい。  1:ゲルキゾクのような忠臣が欲しい |No.30:[[迷い生きる獣達]]|[[投下順]]|No.32:[[DARK KNIGHT]]| |No.12:[[ハートとカタチは重ならない]]|カロリーナ|&color(red){死亡}| |No.12:[[ハートとカタチは重ならない]]|モルボル|No.52:[[そんなものはない]]| |No.12:[[ハートとカタチは重ならない]]|ゲルキゾク|No.55:[[テレビのスイッチを切るように]]|
カロリーナに戦うことは出来ない。 美を追求するためのトレーニング、そしてダイエット、それが彼女に出来る全てのことだ。 だから、彼女は踊る。 それしか出来なくても、それが出来るのだから、 それをすることを、彼女は選んだ。 ──「戦イナンテヤメテワタシト一緒ニえくささいず致シマ、ショォー!!」 何一つ、打算はなかった。 けれども、 ──「ハァーイ、わんつーわんつーー!!はむノわんつーニモ負ケズニィ!両手両足ヲパンパン!ハイッ!強ク!正シク!美シクゥ!!」 少なくとも、目の前で命が奪われようとしていること。 それだけは嫌だった。 だから、彼女は踊った。 &color(red){【モッチー(カロリーナ)@モンスターファームシリーズ 死亡】} そら撃つよ。 目の前で隙丸出しで踊ってたら、そりゃゲルキゾクだってガトリング撃つよ。 そっちは真剣にやってるのかもしれないけど、ゲルキゾクさんサイドだって本気でやってんだから、 そりゃ何してくるかわからないけどスキだらけの相手がいたら、ついでに撃っとくよ。 ガトリング撃たれたら、そら死ぬよ。 一発撃たれるだけでも、銃って半端ないのにそれが連射されたら、死ぬよ、不可避だよ。 しかも、貴族って呼ばれてるゲルが撃ってんだぞ、そりゃ超痛いよ、死ぬよ。 貴族だぞ、貴族。 その勢いで、モルボルに対してガトリング撃ち込むよ。 遊びでやってんじゃないんだから、 そしたら、どうなるかって そりゃモルボルさんだって、一瞬ぽかんとしてたけど、 お互いがぽかんとしてたお陰で、一息ついたよ。 魔法撃つよ、サンダガ。 だって、ガトリング相手に臭い息やっても意味ないもん。 電撃放たれたらどうなるって、そりゃもちろん、弾が蒸発するよ。 だって、サンダガだぞ、サンダガ。 サンダーより強いサンダラよりも強いんだぞ、サンダガ。 簡単に言うと、超強いよ、サンダガ。 ◇◆ カロリーナの存在は誤算だった。 だからこそ、ゲルキゾクは今まさに雷に飲み込まれようとしている。 直撃すれば己の体は蒸発し、そしてコアまで飲み込んで──そして、己の全ては消え去るだろう。 『契約』、ゲルキゾクの中でその言葉が繰り返される。 共に駆け巡るのは、契約によってもたらされた日々。 「契約違反……か」 目の前にある死、それを前にしてゲルキゾクは無様に喚いたりはしない。 だが目を閉じて、大人しく諦めることなどしない。 「それは決してあり得ませんな」 契約違反を嫌っているのは、あの女だけではない。 種族名といえど、己は貴族だ。 その名に掛けて誓ったのならば、決して契約を違えはしない。 それに、あの女は泣いたのだ。 己のために、みっともなく涙を流して生を懇願したのだ。 ならば、何時か来るその日までは生きなければならないだろう── ──「ああ!!」 ──「だから、絶対に死ぬな!」 ──「道具の分際で私を一人ぼっちにするなんて許さないんだからな!!」 雷撃の中で、ゲルキゾクは主の声を聞いた。 「わかっておりますよ……ご主人様」 そして、雷撃は全てを飲み込んだ。 「……驚いた、と云うべきか」 ゲルキゾクの姿に対して、モルボルは言うべき言葉を考えあぐねているようだった。 「だが、ワシは不思議と……お前が、生き延びているような、そんな気がしていたぞ」 モルボルキングが最も信頼する武器はくさい息であったが、 それでも魔法に自信が無いというわけでは、決してなかった。 全てに於いて完璧であること、それが己の目指す王の一面であるのだから。 「見事だ」 だが、己を曲げてでもモルボルキングはゲルキゾクを称賛せずにはいられなかった。 「ノブレス・オブリージュというものです」 同情も信頼もないが、貴族としてあのがめつくも情けないご主人様を支えてやらなければならない。 それは契約を度外視した、貴族としての義務だ。 だから、彼は生きている。 心の奥底からガッツが湧き上がったのならば、雷撃をも耐える。 だが、生きているという言葉が無事を意味するというわけではない。 生きていること、それだけでゲルキゾクは必死だった。 だが、それでも屈したりはしない。 その目は、ただモルボルを見据え、 消えんとする命を薪に闘志はむしろ、燃え上がっていた。 故に、モルボルは再度尋ねる。 「我が軍門に降る気は──」 「何度問われようと、私は決して契約を違えません。王よ、お解りでしょう?」 「無論」 分かりきった答え、それを再度聞かずにはいられなかった。 見せつけた圧倒的な力、それでも尚変わらぬ宝石のように美しき意志。 ならば、モルボルは触手を振り上げる。 「その意志、素晴らしき貢物であったぞ」 モルボルはその触手を以て、道を指し示した。 「名は何と言う?」 「……ゲルキゾクでございます」 決して戸惑いなど、声に混ざらない。 それでも、ゲルキゾクの声に一瞬の戸惑いがあったのは、予期せぬモルボルの反応が故。 「ゲルキゾクよ、褒美としてお前の生存を許そう」 「………………」 そして予想だにしなかったモルボルの言葉に、ゲルキゾクは言葉を探しあぐねていた。 だが、未だ生き延びることが出来るというのならば、 己の契約のために戦うことが出来るというのならば、 言う言葉など、決まっている。 「有難き幸せにございます」 そして、もう一つ。 「ですが、この恩は千の剣によって返されることでしょう」 「ならば、万の剣によって打ち滅ぼすのみ」 ゲルキゾクはモルボルの元を離れ、何処か身を癒せる場所を目指し歩みを進めた。 素晴らしい王たる彼を、何時の日にか殺さなければならないことは心を痛める。 だが、それが進むと決めた道なのならば、 ──「死ぬな!!」 「ええ、決して契約を違えたりはしませんよ」 【F-7/草原中央/一日目/日中】 【ゲル(ゲルキゾク)@モンスターファームシリーズ】 [状態]:重症、サンキューガッツ [装備]:なし [所持]:ふくろ(不明支給品1) [思考・状況] 基本:自身のブリーダーの安否確認のため全員を殺しモリーと面会する  1:身を癒せる場所へ [備考] オス。金にがめついブリーダーに『道具』として飼われていた。冷徹だが冷血ではない。種族はゲルキゾク(ゲル×ガリ)丁寧な口調で一人称は「私」 カロリーナとは一体何だったのか。 殺し合いの場でエクササイズしてただけだろ!いい加減にしろ!と誰かが言うかもしれない。 だが彼女は、誰も知らないかもしれないが、 「…………名も知らぬ魔物よ、ワシはお主に救われた」 いや、王の目は見逃さなかった。 命がけでエクササイズを行い、時間を創りだし、モルボルにサンダガを放つ余裕を与えた名も知らぬ魔物の事を。 エクササイズでモルボルは救われたのだ。 「名も知らぬ魔物よ、墓は造らぬ、許せ」 モルボルはカロリーナの死体に背を向けて、進む。 「……今のワシに与えられる物は、何も無い。王に憧れるモルボル勲章など、あの世でも自慢できぬであろう」 「だからといって、頭は垂れぬ……王とはそういうものだ」 「故に、王ではなく……ただの王に憧れるモルボルの言葉として聞け」 「ありがとう」 頭を垂れ、感謝し、 そして彼は王道を進む。 【F-7/草原中央/一日目/日中】 【モルボル@ファイナルファンタジー】 [状態]:健康 [装備]:スライムのかんむり@ドラゴンクエスト [所持]:ふくろ(中身無し) [思考・状況] 基本:殺し合いの中でも王になることを目指す。忠臣がほしい。  1:ゲルキゾクのような忠臣が欲しい |No.29:[[眠ったままで]]|[[時系列順]]|No.32:[[DARK KNIGHT]]| |No.30:[[迷い生きる獣達]]|[[投下順]]|No.32:[[DARK KNIGHT]]| |No.12:[[ハートとカタチは重ならない]]|カロリーナ|&color(red){死亡}| |No.12:[[ハートとカタチは重ならない]]|モルボル|No.52:[[そんなものはない]]| |No.12:[[ハートとカタチは重ならない]]|ゲルキゾク|No.55:[[テレビのスイッチを切るように]]|

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