お酒はほどほどに

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「おぃい~~!! 待てよぉ~~!!」 お星様が空を飛んでいる。 ……それも、特大級に酒臭いお星様が空を飛んでいる。 彼の名はデカラビア。 数多い悪魔の中の一種……なのだが。 その種の中でも、彼はとりわけ"酒グセ"が悪かった。 毎日ガロンでビールを飲んでは眠る、俗に言う"ビールクズ"という言葉はまさに彼のためにある。 昨日も相当な量の酒を飲んでいたらしい。 しかも連れてこられる際に「酔っている方が都合がいい」ということで、彼だけ目が覚めた状態で連れ去られたのだという。 で、今。 酔っぱらいナウな彼は、参加者に絡んでいるのであった。 「断ると言っているだろう」 不幸にもそんな彼に絡まれている獣。 体躯はまるで巨人のごとき大きさ、たてがみは雄々しく猛り、爪はすべてを斬り裂かんと延びている。 彼の一族の名を、ベヒーモスと言う。 「我は幻獣王様に御仕えする身分、斯様な酒におぼれている暇などはない」 そう、彼は幻獣王バハムートに仕える身分。 殺し合いなどという低俗な遊戯にかまけている時間はないのだ。 ましてや、こんな酔っぱらいに費やしている時間など、あるわけもない。 一刻も早く、幻獣王の元に戻らねば。 「けっ、つれねえなァ。いいよいいよ、他当たるからよぉ!」 素っ気ない態度を取り続けるベヒーモスに、ついに愛想を尽かしてしまったのか、デカラビアは悪態をつきながらその場を去っていく。 もちろん追うことなどせずに、ベヒーモスは己の道を行く。 この場所から、一刻も早く脱出するために。 「なんでぃなんでぃ、俺の酒が飲めねぇなんてよぉ!」 グチを垂れながら、デカラビアは適当にそのあたりを歩く。 すると、前方に何か物陰が見える。 先ほどの獣までとはいかない、が。 全身が強固な岩で出来た巨人が、そこにたっていた。 新たな存在を見つけた彼は―――― 「おっ、兄ちゃん! 俺と一緒に飲もうや! な!」 もちろん、絡みに行った。 「うむ……」 「まあまあ遠慮すんなって! 酒は飲んでナンボよ!」 「うむ……」 巨人、ゴーレムは若干の戸惑いを見せながらも、デカラビアの差し出した酒瓶を手に取る。 ノー、と断ることの少なかった彼は、そのままデカラビアの差し出した酒を一気に飲み干していく。 どくん。 「おっ、いいねぇ! もう一杯いこうk」 あるはずのないもう一つの酒を取りだそうとした、彼に襲いかかる鈍痛。 グシャ、と何かが潰れる音が、彼が最後に聞いた音だった。 突如として鳴り響いた地響きに足を止める。 感じた気配の方へ振り向くと、岩で出来た巨人が大暴れしている。 ふと、そこで目が合ってしまう。 ベヒーモスが感じ取ったのは、狂気。 混じりけのない、戦いに酔いしれるものの目。 「避けられぬか、ならば……!!」 下手に動けば、劣勢に陥ってしまう。 何より、幻獣王に仕える者として、退くわけにはいかない。 ゆっくりと、襲撃者へと意識を注いでいく。 「ウオオオオオオ!!」 木霊する両者の声が、戦いの始まりの合図。 して、何故にゴーレムは暴走したか? 答は簡単だ、彼が飲み干した酒にある。 ――――バッカスの酒。 口をつけた者をたちまち狂戦士にし、身体能力を引き出す恐ろしい酒。 力が沸き、心を戦意に支配されるままに、戦いへと身を投じてしまう。 巨岩の如く落ち着きを兼ね備えていたゴーレムが、暴れだしたのも無理はない。 この酒を飲んだ者は、暴れずにはいられないのだから。 &color(red){【デカラビア@真・女神転生シリーズ 死亡】} 【E-4/森林/一日目/昼】 【ベヒーモス@ファイナルファンタジーシリーズ】 [状態]:健康 [装備]:なし [所持]:ふくろ(不明支給品×1) [思考・状況] 基本:幻獣王の元へ帰還 1:ゴーレムに対処 【ゴーレム@モンスターファームシリーズ】 [状態]:狂戦士 [装備]:なし [所持]:ふくろ(不明支給品×1) [思考・状況] 基本:―――― |No.25:[[「で?ICBMって何だ?食えるのか?」]]|[[投下順]]|No.27:[[ティラノモンさん究極体おめでとうございます]]| ||堕天使デカラビアル|&color(red){死亡}| ||ベヒーモス|No.40:[[バーサク状態でベヒーモスに挑んだら、カウンターでメテオ食らって死ぬに決まってるだろ!]]| ||ゴーレム|No.40:[[バーサク状態でベヒーモスに挑んだら、カウンターでメテオ食らって死ぬに決まってるだろ!]]|
「おぃい~~!! 待てよぉ~~!!」 お星様が空を飛んでいる。 ……それも、特大級に酒臭いお星様が空を飛んでいる。 彼の名はデカラビア。 数多い悪魔の中の一種……なのだが。 その種の中でも、彼はとりわけ"酒グセ"が悪かった。 毎日ガロンでビールを飲んでは眠る、俗に言う"ビールクズ"という言葉はまさに彼のためにある。 昨日も相当な量の酒を飲んでいたらしい。 しかも連れてこられる際に「酔っている方が都合がいい」ということで、彼だけ目が覚めた状態で連れ去られたのだという。 で、今。 酔っぱらいナウな彼は、参加者に絡んでいるのであった。 「断ると言っているだろう」 不幸にもそんな彼に絡まれている獣。 体躯はまるで巨人のごとき大きさ、たてがみは雄々しく猛り、爪はすべてを斬り裂かんと延びている。 彼の一族の名を、ベヒーモスと言う。 「我は幻獣王様に御仕えする身分、斯様な酒におぼれている暇などはない」 そう、彼は幻獣王バハムートに仕える身分。 殺し合いなどという低俗な遊戯にかまけている時間はないのだ。 ましてや、こんな酔っぱらいに費やしている時間など、あるわけもない。 一刻も早く、幻獣王の元に戻らねば。 「けっ、つれねえなァ。いいよいいよ、他当たるからよぉ!」 素っ気ない態度を取り続けるベヒーモスに、ついに愛想を尽かしてしまったのか、デカラビアは悪態をつきながらその場を去っていく。 もちろん追うことなどせずに、ベヒーモスは己の道を行く。 この場所から、一刻も早く脱出するために。 「なんでぃなんでぃ、俺の酒が飲めねぇなんてよぉ!」 グチを垂れながら、デカラビアは適当にそのあたりを歩く。 すると、前方に何か物陰が見える。 先ほどの獣までとはいかない、が。 全身が強固な岩で出来た巨人が、そこにたっていた。 新たな存在を見つけた彼は―――― 「おっ、兄ちゃん! 俺と一緒に飲もうや! な!」 もちろん、絡みに行った。 「うむ……」 「まあまあ遠慮すんなって! 酒は飲んでナンボよ!」 「うむ……」 巨人、ゴーレムは若干の戸惑いを見せながらも、デカラビアの差し出した酒瓶を手に取る。 ノー、と断ることの少なかった彼は、そのままデカラビアの差し出した酒を一気に飲み干していく。 どくん。 「おっ、いいねぇ! もう一杯いこうk」 あるはずのないもう一つの酒を取りだそうとした、彼に襲いかかる鈍痛。 グシャ、と何かが潰れる音が、彼が最後に聞いた音だった。 突如として鳴り響いた地響きに足を止める。 感じた気配の方へ振り向くと、岩で出来た巨人が大暴れしている。 ふと、そこで目が合ってしまう。 ベヒーモスが感じ取ったのは、狂気。 混じりけのない、戦いに酔いしれるものの目。 「避けられぬか、ならば……!!」 下手に動けば、劣勢に陥ってしまう。 何より、幻獣王に仕える者として、退くわけにはいかない。 ゆっくりと、襲撃者へと意識を注いでいく。 「ウオオオオオオ!!」 木霊する両者の声が、戦いの始まりの合図。 して、何故にゴーレムは暴走したか? 答は簡単だ、彼が飲み干した酒にある。 ――――バッカスの酒。 口をつけた者をたちまち狂戦士にし、身体能力を引き出す恐ろしい酒。 力が沸き、心を戦意に支配されるままに、戦いへと身を投じてしまう。 巨岩の如く落ち着きを兼ね備えていたゴーレムが、暴れだしたのも無理はない。 この酒を飲んだ者は、暴れずにはいられないのだから。 &color(red){【デカラビア@真・女神転生シリーズ 死亡】} 【E-4/森林/一日目/昼】 【ベヒーモス@ファイナルファンタジーシリーズ】 [状態]:健康 [装備]:なし [所持]:ふくろ(不明支給品×1) [思考・状況] 基本:幻獣王の元へ帰還 1:ゴーレムに対処 【ゴーレム@モンスターファームシリーズ】 [状態]:狂戦士 [装備]:なし [所持]:ふくろ(不明支給品×1) [思考・状況] 基本:―――― |No.25:[[「で?ICBMって何だ?食えるのか?」]]|[[時系列順]]|No.27:[[ティラノモンさん究極体おめでとうございます]]| |No.25:[[「で?ICBMって何だ?食えるのか?」]]|[[投下順]]|No.27:[[ティラノモンさん究極体おめでとうございます]]| ||堕天使デカラビアル|&color(red){死亡}| ||ベヒーモス|No.40:[[バーサク状態でベヒーモスに挑んだら、カウンターでメテオ食らって死ぬに決まってるだろ!]]| ||ゴーレム|No.40:[[バーサク状態でベヒーモスに挑んだら、カウンターでメテオ食らって死ぬに決まってるだろ!]]|

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