「三眼魔闘記 2」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「三眼魔闘記 2」(2014/01/04 (土) 21:37:49) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
(あの悪魔は・・・・)
実は俺は、悪魔についての知識がほかより多い。
半魔である親父からたくさん話を聞かされたからだ。
あの悪魔は、グールピッグ。豚のゾンビだ。再生能力が以上に高く、火炎系の攻撃で燃やしつくすしか殺す方法は無い。
つまり、かなりの強敵だ。
「「「キャーーー」」」
突然の乱入者に体育館内の人々は、パニックに陥っている。
我先に逃げようとした人で出入り口は詰まっている。
悲鳴が体育館を揺らす。
一方豚ゾンビは悠然と歩いていき、唖然として涙も流さずただ立っている男の子を捕まえた。
首を持って体を持ち上げ、黄色い唾液が滴る口に押し込んだ。
吹き出す血、男の子の恐怖の顔、目に焼きついて離れない。
―――そのときだった。
(あの悪魔は・・・・)
実は俺は、悪魔についての知識がほかより多い。
半魔である親父からたくさん話を聞かされたからだ。
あの悪魔は、グールピッグ。豚のゾンビだ。再生能力が以上に高く、火炎系の攻撃で燃やしつくすしか殺す方法は無い。
つまり、かなりの強敵だ。
「「「キャーーー」」」
突然の乱入者に体育館内の人々は、パニックに陥っている。
我先に逃げようとした人で出入り口は詰まっている。
悲鳴が体育館を揺らす。
一方豚ゾンビは悠然と歩いていき、唖然として涙も流さずただ立っている男の子を捕まえた。
首を持って体を持ち上げ、黄色い唾液が滴る口に押し込んだ。
吹き出す血、男の子の恐怖の顔、目に焼きついて離れない。
当の俺は・・・あの男の子と同じように立ち尽くしていた。
運が良かったのか豚ゾンビは俺とは反対の方向に進んでいる。
出入り口は、と首を動かしてみると、何とか大半の人が脱出に成功したようだ。あと1分足らずで全員が脱出するだろう。
しかし、なぜ俺は逃げ出さないのか。訳を説明しよう。
それは、初めて本物の悪魔と会ったせいか、まがい物の紅眼が疼き始めて、思うように手足が動かせないからだ。
体に微量ながら魔力が流れる。
息が荒くなって体が痙攣を起こす。
極限状態のなか、もう一度豚ゾンビを見ると・・・
しまった。眼があってしまった。どうやらやつは、男の子をたっぷりと味わって、さて次の獲物は、と
辺りを見回したところだったらしい。
ゆっくりとこっちに向かってくる。もう一度周りを見回すと、もう誰もこの体育館にはいなかった。
「グルルル・・・グルラァッ!」
次の獲物を見つけた勝利の叫びだ。汚い唾液が飛び散る。
俺は無駄だとわかっていても、叫ばずにはいられない。
「助けてくれぇぇぇぇ。死にたくないんだぁぁぁぁぁぁぁ。」
やつはどんどん近づく。あと10mをきった。
間近で見ると恐怖が増す。
ついに目の前まで来た。やつはニッと笑うと、俺の首に手を伸ばす。俺は声も出せなかった。