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**夕焼けに染まる街 第1章 1話
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俺は丘の上に立ってる。
もうすぐ沈む太陽。夕焼けがきれい。
そろそろ帰らなくちゃな・・・
「ただいま。」
「お帰りなさい、直樹君。もう夕食が出来上がってますよ。」
「はい。急ぎます。」
階段を上がって203号室。僕と夕樹の部屋。
俺は森野直樹。高山孤児院にいる。16歳。
両親は10年前事件に巻き込まれ死んだ。
1998年10月5日
**夕焼けに染まる街 第1章 1話
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俺は丘の上に立ってる。
もうすぐ沈む太陽。夕焼けがきれい。
そろそろ帰らなくちゃな・・・
「ただいま。」
「お帰りなさい、直樹君。もう夕食が出来上がってますよ。」
「はい、中村さん。急ぎます。」
階段を上がって203号室。僕と夕樹の部屋。
俺は森野直樹。高山孤児院にいる。16歳。
両親は10年前事件に巻き込まれ死んだ。
1998年10月5日 深夜 俺たち家族の家に2人組の男が押し入り、
その場で親を殺害。残った俺も誘拐されて、森の奥の小屋に閉じ込められた。
幸か不幸か、俺を警察が見つけてくれたおかげで今こうして生きているわけだが、
俺の家族を殺し、俺を山小屋に閉じ込めた2人組はまだ・・・捕まっていない。
そうだ、夕飯があるんだっけ。
久しぶりに昔のことを思い出したから忘れてた。危ない。夕飯に遅れると中村さん怒るんだよな・・・
階段を下りて、リビング(?)に向かう。すでに子供たちが座っていた。
「皆さん、今日の夕飯はカレーですよ♪」
「「「「わーい♪」」」」
子供の数が圧倒的に多いこの孤児院では、大多数の好みに合わせてカレーがよく作られる。
(正直そろそろ飽きたな・・・)
美味しいは美味しい。しかし俺は6歳のころからここにいるため、カレーはたくさん食べた。